ドルアーガの塔【二人はかつて】第8話分析 | 遠藤雅伸公式blog「ゲームの神様」

ドルアーガの塔【二人はかつて】第8話分析

 第8話は中盤の最後で、人間関係の整理が行われる。綾奈脚本らしくシリアスだが細かな描写で、終盤への陣営の力関係の変化を知ることができる。
ゲームの神様・遠藤雅伸公式blog-倒れているカーヤ
 ニーバチームはカーヤが既に限界となっている。「痩せたな」と言われる割には、仰向けになっている胸がしっかりしてるあたりがファンサービス?以前二人は男女の関係ではなく、お互いに利害が一致するがゆえに行動を共にしているだけ。
 カイとカーヤは時々見間違えるくらい似ているが、これはもちろん直系の子孫だから。このシリーズの最初からカーヤはギルカイの直系という設定なので、声優さんにも似通った声を出してもらっている。主にカイ役の矢島さんが、16歳カイの時に折笠カーヤ風なんだけど、ナレーションとかも遠藤は似ているように思う。
ゲームの神様・遠藤雅伸公式blog-サキュバスの思惑
 ニーバはサキュバスに支配されている可能性もある。サキュバスはニーバを使って何をしたいのだろうか?
・ドルアーガの敵討ち
・ニーバを邪神化
・太らせてから食べる
などがすぐに思いつくけど、ドルアーガ討伐についてはギルガメスに力を貸した実績を持つサキュバスのことだから、気まぐれに振る舞って一貫性がないかも知れない。サキュバスは中立の神の立場にあるのだが、中立を堅持するタイプではなく、秩序にも混沌にも与するのだ。
ゲームの神様・遠藤雅伸公式blog-クムに道を聞くグレミカ
 死者の館を訪れ、クムに道を聞くグレミカたち。クム、センス悪い鎧なんか脱いじゃえばいいのに(笑)。グレミカ一行は後追いになっているみたいなので、ウラーゴンが死者の館を出発したのは、最良手ではなかったことになる。
ゲームの神様・遠藤雅伸公式blog-ファティナの好意
 ジルのことを好きだと告白するファティナ。幻の塔自体の危険性は、下の塔に比べると低いようで、意外にまったりとした時間も持てるようだ。ジルはカーヤの髪飾りを結んだままで、ファティナとしても気持ちの整理をつけるための、本当にリハビリだったのだろう。ファティナがどうなるのかは、終盤の興味の1つだ。
 カーヤのスープに入っていた魚だが、この回であれがアラではなく本来の姿だと分かる。こんな骨だけの魚がどうやって動くのか、多分誰も真面目に考えてないだろうな、最終的には魔法で片付ける必殺技もあるし・・・。台本ではこの魚、「ピラニア」という名前で書かれている。ピラニアは他の魚をこのような形にする犯人の方で・・・、誰だよ、こんな設定にしたのは(笑)。
ゲームの神様・遠藤雅伸公式blog-お守りとウソをつくヘナロ
 単独行動をしているスペキュラは、前回のダメージから回復しているみたいだ。ヘナロのロッドが反応していたところを見ると、ウトゥに取り上げられなければ、ここで接続していたのでは?今回はスペキュラのセリフが、多少聞き取りやすくなっている。
 スペキュラは台本に「QQQ、QQQQ~」みたいな感じで書かれていて、実際に何というかは台本に括弧書きされているものと、現場で決めるものがある。今回は台本にほとんど書いておらず、
(見失った)ジルとニーバの出会う前
(悲鳴)背中から骨が貫通して
しか指示はない。
ゲームの神様・遠藤雅伸公式blog-パイルを使うジル
 新しいジルの盾にもパイルは付いている。ここではスペキュラの注意を引くために、パイルで何かを破壊して音を立てている。
ゲームの神様・遠藤雅伸公式blog-兄弟の再会
 ニーバに追い付いたジル。ニーバをジルの頭をコツンと叩き、ジルはその手を振り払う。セリフのやり取りの中に、ジルの成長が感じ取れるのではないだろうか?「ジル×ニーバ」か「ニーバ×ジル」か、というのは制作スタッフでも話題になるが、前者の方が多数派かな(笑)。
ゲームの神様・遠藤雅伸公式blog-21歳のおっさん
 1期の時に20歳の設定だったメルトは、この半年内に誕生日があったらしく、21歳になっている。アニメキャラの年齢については、実年齢とは乖離させるのが一般的だけど、ドルアーガの塔の設定は若過ぎる(笑)。まぁ、100歳を超える幼女もいるので、もうどうでもいいんだけどね。作る方としては、メルトは30代中盤くらいでイメージしてると思う。やってるの郷田さんだしね。
 ちょうど今聞けるインターネットラジオ「音泉」 の連動番組「塔聴!ドルアーガ」では、矢島さんとKENNが郷田さんとメルトの同一性について話している。こちらも、この作品が好きな人なら要チェック!
ゲームの神様・遠藤雅伸公式blog-時間の違いに驚くニーバ
 幻の塔内と下界の時間の流れが異なることを知ったニーバ。感覚的だけど、黒ギルと老ギルの同調が進むにつれて、これは一致していくのではないだろうか?時間の流れが違うのはいいのだが、塔内と下界を同時に描かれた時に、見ている人が混乱するデメリットがあるだろうから。
ゲームの神様・遠藤雅伸公式blog-3ヵ月後のアミナ
 アミナがエタナに対し、軍部クーデターを指摘する。アミナの指摘には、裏ワザ使いだと思われるだけに、色々な考え方がある。
・クーデターの情報は得ておらず、ただエタナに自分の力を再確認させるためのウソ
・クーデターの情報を得て、エタナに注意を促した言葉通りの指示
・クーデターの情報を得て、その首謀者がエタナではないかと鎌を掛けている
・クーデターの首謀者がエタナと分かっていて、それが無理だろ思い知らせる警告
・クーデターの首謀者がエタナと分かっていて、暴発を誘う罠
・クーデターの首謀者をケルブと見ていて、エタナを泳がせて裏を取る作戦
他にもありそうだが、エタナじゃアミナには適わなそう(笑)
ゲームの神様・遠藤雅伸公式blog-エタナとケルブは公然の仲?
 ケルブからの密書をエタナに渡すウー・ルー。エタナがケルブのことを好いているのは、仲間には周知の事実らしい。ヘナロのことがあるので、副官と言えどもナキアの前でのやりとりは不用意に思われる。
 もしクーデターが事前に抑えられることなく行われるなら、美肌パーティーは大活躍するのかも知れない。しかし、ケルブが帰る前にエタナ達を暴発させて、美肌全滅もあり得る。2期から登場しているナキアは、キーパーソンなのだろうか?同様に、シエラ、イグラはどうなのか?残り4回に期待しよう。
ゲームの神様・遠藤雅伸公式blog-旧ウーマール帝国の復興
 ニーバの建前として語られるのは、ギルガメスの抹殺、ウルクの解体、スーマールの再興である。3つともギル世代より前の旧スーマールを主体とした思想で、圧政と言われていた時代のものゆえ、普通のスーマール人には無縁のものとなる。
 スーマールは武帝バララントが、邪神アンシャーに操られてバビリムに侵攻した。その後ギルやスーマールの戦士たちの力でアンシャーが倒され、バララントの後を継いだホルス帝がギルガメスに帝位を禅譲して、ウルク国が成立する。ホルスはそれまでのスーマールのやり方に従って皇帝となったので、反ウルクはバララント派ということになる。別にアストラギウス銀河を二分するわけではないけどね(笑)
ゲームの神様・遠藤雅伸公式blog-ニーバの母、ジルの義母
 ニーバとバララント派との繋がりは、それがグレミカの植え付けられたものだとしても、母親に因ることになる。
「お前の母親ではない」というニーバの言葉と「かあさま(台本では、義母さま)」というジルのセリフから、次の関係が考えられる。
 マルカには正室のジル母と、ニーバ母という二人の女性がいた。先に子供ができたのはニーバ母だったが、嫡子扱いはされていない。ジル誕生、後にジル母は他界あるいは離別により、マルカはニーバ母を正室として迎える。なぜニーバ母が最初から正室に収まっていなかったのか?それはバララント帝に繋がる血筋、あるいは旧スーマール重臣の家系だからと思われる。同族にグレミカがいるのだが、ウルクでは肩身が狭い思いをしているに違いない。
ゲームの神様・遠藤雅伸公式blog-クーパに発見されたカーヤ
 ジルが集合場所に選んだ場所でカーヤが発見される。しかも目を覚まさないとなると、「この女はいい」となるのは当たり前だ。半年待って追ってきた二人が、まだ3週間しか経っておらず、しかも・・・とはファティナには想像もつかないのだから。1期の9話でニーバとカーヤの仲に何かあったのだろう、ニーバはカーヤに寝取られた。が一般的帰結だよね(笑)
ゲームの神様・遠藤雅伸公式blog-見張りを装ってついに接続!
 見張りを装って一人になったヘナロは、ついに四騎士のうち二人と接続する。これによってコントロールを得たと考えられるので、ヘナロの戦力は飛躍的に増大したはず。マイトの状況はつかめないが、スペキュラはロッドが反応していたくらいだから、様子くらいはわかるのではないか?
ゲームの神様・遠藤雅伸公式blog-スペキュラのロケットパンチorジオング
 スペキュラの手が有線コントロールで飛行する。こいつ、もう足要らないだろ!と思うのだが、こいつについては世界観との整合性とかを考えないことにする(笑)。ビームアックスも実用化されてるのも目をつぶるしか(^_^;)
ゲームの神様・遠藤雅伸公式blog-体術でニーバを圧倒するグレミカ
 ニーバを一撃で圧倒するグレミカ。もともとニーバは、グレミカに命じられて塔に入っていたのだろう。それが指示を聞かなくなった原因は・・・
ゲームの神様・遠藤雅伸公式blog-アクラに存在を暴かれるサキュバス
 アクラの魔法陣によって、不可視結界を破られるサキュバス。ニーバはサキュバスに憑依されて、本来の目的より高い何かを追うようになったのだ。というより、やっぱりサキュバスに洗脳されてると言う方がわかりやすそうだけどね。「自分の意志だ」というあたりが、いかにも洗脳されてますという雰囲気ありありなんだけど(笑)
ゲームの神様・遠藤雅伸公式blog-グレミカがよけた矢はアクラを狙っていた
 ニーバは枷をはめられているカイを見て、先ほどのジルとの会話から状況を冷静に判断している。熱くなったグレミカに対し、二択の矢を放ちアクラを奪い取る。カイが幼児化しているのに注目させたのは、再び姿が見えなくなったサキュバスとも考えられる。
ゲームの神様・遠藤雅伸公式blog-枷がなくなり解放されるカイ
 ニーバがカイの戒めを解く。ニーバの足跡を出すときに、一時的に解かれたことがあったが、あの時も逃げることができたのではないか?と思うほど、サッと姿を消す。
 サキュバスがいるにも関わらず、ニーバパーティーが四騎士のような移動をしていないので、姿を消したカイも自由に幻の塔を移動できるわけではなさそうだ。できれば既にグレミカが利用していたはずだしね。というわけで、サキュバスと同じレイヤーに行ったのだろう。
ゲームの神様・遠藤雅伸公式blog-スペキュラ沈黙
 口からビームを発射しようとするところを、ニーバに射抜かれる。続いて近くの骨を使ってスペキュラの胴体を貫き、前回一度落とされている首をジルが落して爆発させる。四騎士は3体になった。
ゲームの神様・遠藤雅伸公式blog-ウラーゴン様の行水
 今回の当番はウラーゴンだった。スペキュラの破壊に反応して「友達死んだ」と反応するマイト。カリーに再起動されたものの、マイトが仲間と認識しているのは、四騎士のままだと思われる。今後ウラーゴンとの関係はどうなるのだろうか?マイトにも移動する能力があるのだろうから、それが使えればカイの捜索など容易のはずだが、ウラーゴンにとっても既に巫女の身柄確保など問題にならないのだろうか?
ゲームの神様・遠藤雅伸公式blog-ニーバの目的
 グレミカとの敵対から本音をジルに語るニーバ。ニーバの怒りは予想外のところに端を発するのだが・・・
ゲームの神様・遠藤雅伸公式blog-子供を間違えたマルカ
 このシーンは、単に見ているだけでは理解できなかったに違いない。帰還したマルカの元に「マルカさま」と近寄った ニーバ 。それをしっかりと抱いて「お前の顔が見たかった、許してくれ、 ジル 」というマルカ。父を様つけの名前で呼ぶニーバの立場、最後に自分を抱いてくれたことで納得できたものの、マルカの目にはジルとしか見えていなかった間違い。これはトラウマになるよね!
ゲームの神様・遠藤雅伸公式blog-ジルとニーバの確執
 それ以来ニーバとジルは父親に対する気持ちが正反対となったのだろう。だが正当化されるのは、いつもジルの方ということで、ニーバのコンプレックスが形成されたのだ。
ゲームの神様・遠藤雅伸公式blog-ニーバに接触する若き日のグレミカ
 そんなニーバを救ってくれたのは、遠縁だというグレミカ。この少女もバララントと何らか縁があることで確定だろう。
ゲームの神様・遠藤雅伸公式blog-ドルアーガの塔の真の力?
 そんなニーバが神に対する意識を持つに至ったのは、やはりサキュバスの影響。ドルアーガの塔は、原作的には天界に到達する足場としての意味だったんだけど、アニメではどう料理されていくのか?この部分はアニメだけのユニークな話になりそうな予感がする。予想はできるけど、あえて「その力」という部分にフォーカスして、武力か魔力か、あるいは逆に神の攻撃の避雷針となるのか、もう塔が巨大ニーバロボになってもいいや(笑)
ゲームの神様・遠藤雅伸公式blog-アクラを失ったグレミカ
 グレミカのニーバを憎む気持の強さは、それまでのニーバへ注いだ愛の裏返しだろうと思う。そしてニーバをサキュバスに取られ、メルトにとってのクーパに等しい従者のアクラを失って、唇から流れる血に古式ゆかしい気持ちが表れている。ダメージを受けたわけではなく、怒りで唇を噛み切ったんだよ。
ゲームの神様・遠藤雅伸公式blog-決起を指揮するエタナ
 クーデターを決意した旧親衛隊。エタナは柄でもないのにリーダーとなるようだ。状況判断はきちんとできそうだが、アミナに通用するのか、アミナの側近シエラの実力が分からないだけに、ケルブの帰還が待たれるところだが・・・。
ゲームの神様・遠藤雅伸公式blog-集合場所で倒れる仲間たち
 集合場所に倒れるジルのパーティーメンバー。ファティナ、メルト、ウトゥの姿が見えているが、これで全部なのだろうか?
 画面にないのは、カーヤ、ヘナロ、クーパであり、倒れている3人が予告にも出ているので死亡しているわけではない。では3人を倒したのは誰か?

・カーヤの場合
 目を覚まして、独りでその場を離れたいため、全体魔法で一撃、ヘナロ、クーパも陰で倒れている。次週黒ギルとの対面があるっぽいので、これが対抗?
・ヘナロの場合
 発見したカーヤの身柄を得たい可能性がある。そのために全員を「お日様ポカポカ」にしたのだ。予告の最初のカットのヘナロが深刻そうだったので、これが本線か?
・クーパの場合
 シリアスな状況だけだと、クーパの可能性は思いつかない。
・それ以外の場合
  接続した赤青騎士が飛来し、場を制圧。カーヤも殺されていないみたいなので、ヘナロが拉致したのだろう。クーパは陰で倒れているのか。
ゲームの神様・遠藤雅伸公式blog-指を責める黒ギル
 次回からはついに終盤に突入。真面目なヘナロと真面目なメルト、そして何かで気を落とすジル。ヘナロ関連で動きがあるのはほぼ確実。
 カイを狙うニーバと、カイの枷を手にするサキュバス。ニーバはサキュバスとカイの両方を手にして、塔のシステムに干渉していくのだろうか?
 黒ギルが手の指をねじり上げているが、この手はカーヤのものらしい。老ギルが最も信頼していたと思われるカーヤが黒ギルの手に落ちたということは、黒ギルが圧倒的な優位に立つのだろうか?

 第9話「夢の終わりに」お楽しみに!