【コンテンツ学会】設立記念シンポジウム | 遠藤雅伸公式blog「ゲームの神様」

【コンテンツ学会】設立記念シンポジウム

 時間が取れなくて報告が遅れていたけど、10月11日(土)にコンテンツ学会が設立され、シンポジウムと懇親会が開かれた。


コンテンツ学会設立


 「コンテンツ」という言葉自体がようやく市民権を得てきたところだけど、社会的、経済的見地も含めて「産業」「政策」「技術」「表現」を取り扱うらしい。詳しくはコンテンツ学会ホームページ で確認して欲しい。


会長堀部政男氏挨拶


 役員は、会長に一橋大の堀部政男名誉教授。副会長にデジハリの杉山知之学長、東大の玉井克哉教授、慶大の中村伊知哉教授と学界陣が並び、ゲーム業界からは和田洋一スクエニ社長が選ばれている。事務局長は慶大の金正勲准教授が務めるので、遠藤的には慶応大学が中心となった政策に強い学会という印象を持った。


 来賓の挨拶の先頭は以前から麻生太郎閣下?が務めることになっていたのだけど、立場が変わって総理大臣になってしまった上に政局が動いているので欠席。コンテンツ系を昔から支持してくれていた人が首相となって、いったいどうなってしまうのか?という気もする。

 これでいいのか?日本!別に否定はしないけどね(笑)


原口一博氏ビデオレター


 原口一博民主党衆議院議員は、ビデオレターという形で、鈴木寛氏と一緒にメッセージを送ってくれたが、「スズカンTV」のプロモーション?と苦笑している人も。会場的には盛り上がったのでOK。


関係省庁挨拶


 続く関係省庁のお祝。

・経産省メディア・コンテンツの村上敬亮氏

・総務省コンテンツ振興の小笠原陽一氏

・内閣官房知的財産戦略の大路正浩氏

・文化庁著作権の山下和茂氏

 コンテンツは主にこの4つをまたがることになるわけだが、省庁の人たちの中にはコンテンツに対する理解がある人が少なくない。遠藤も色々なところで協力させてもらう機会があるのだけど、世代的な理由も手伝ってだろう、趣味として好きな人はどこにでも居る雰囲気だ。


パネルディスカッション

 欠席だった和田氏を除く副会長3氏によるパネルディスカッション。玉井先生以外は以前から知っている仲なので、やっとこの日が来てご苦労様。玉井先生も東大の先生なので噂には聞いていたけど、過激な意見が遠藤には共感できたので、いずれチャンスがあれば話をしてみたいと思う。

シンポジウム会場の様子


 で、結構な人数が集まって盛況だった会場の様子。


 このシンポジウムで一番大切だったこと。それは、なぜ日本のコンテンツは世界に支持されるようになったのか?ということ。


 「日本は世界で一番良質なオーディエンスがいるから」だそうです。コンテンツは人目に触れて、批評をくぐってこそ磨かれてクリエイターも育つ。日本の電車の中では、いい大人がコミックスを読んでいるのも、妙齢の婦人がDSでゲームしていても、全く不自然には見えない。

 こんなにコンテンツに理解がある国は、他にあり得ないわけで、クリエイターのはしくれとしてはオーディエンスを大切にしようと改めて思った。


懇親会会場の様子(中央白い服は境真良氏)

懇親会会場の様子(中央女性は山口裕美氏)


 シンポジウム終了後の懇親会の様子。日本でコンテンツに真面目に取り組む人がみんな集まった感じで、そこここで活動の母体ともなる学会の設立が1つの求心力となりそうな予感。


設立記念Tシャツ

 当日に入会すると特典でもらえたTシャツ。遠藤も貰ったのだが、残念ながら懇親会の会場を出る時に忘れてきてしまった。Tシャツより着ている女の子は誰だ!という質問はなしで。今回は名前を聞いてないのだよ(^_^; )