贅沢な日曜日
人生を楽しむために欠かせないものと言えばピクニック。
太陽の下で、自然に囲まれてご飯を食べる。
これほど贅沢な時間はそうない。
それがこの時期のシアトルならなおさらだ。
曇りと雨の天気が続く４月、お天気ニュースでは今年は観測史上で最も気温が低い４月だったと言っている。ダウンジャケットがまだ手放せない寒さ、空を見上げると相変わらずの薄暗い雲にため息がもれる。サラダじゃなくてローストした野菜の方が食べたい気分の日々。もちろん、ローストした野菜は大好きだけど、そろそろパリッとした新鮮なサラダが美味しいと感じる季節が恋しい。小春日和が続くような季節は飛び越えて、冬の次には夏がくるのがこの街。シアトルの夏が始まるのは、独立記念日（7/4）が過ぎた頃からだから、後２ヶ月はモヤモヤした日々が続く訳だ。むろん、日が長くなってきているので夏が近づいている感はあるのだが。
こんな街の週末が滅多にない快晴となると、
もうお祭り騒ぎだ。
とにかく外へ出て、日光浴。
少しぐらい肌寒くても、タンクトップにショートパンツとサンダル。
街中がここぞとばかりに活動的になる。
もちろん私達もこんなに貴重な日を無駄には出来ない。
前日からピクニックの準備をして、森へ出かけた。
森の中に一歩入ると、街の音は消えて、
聞こえてくるのは鳥の声と風が葉っぱに触れる音、
そして森を流れる水の音だけ。
木と土の香りが心地よくて、
いつもより大きく深呼吸して空気をいっぱい吸い込んだ。
普通に生活していると気づかないけれど、
森に入ると体がこんなにも自然に触れたがっていたのかと気づく。
す～っと心の雲谷が晴れていくような不思議な感覚。
森に入ると雑音だけじゃなくて、雑念も消えていく気がする。
いつもよりゆっくりと散歩を楽しんだ後、
森を抜けて見晴らしのいい高台にある場所でランチをすることにした。
この日のランチはガレットとフルーツ。
以前紹介したガレットはデザートのガレットだったけれど、
今回のガレットはおかずバージョン。
見栄えはすごくいいのに、作り方はシンプル。簡単だけれど、ちゃんと生地も手作りだからあったかい感じもするし、何より美味しい！ こういうレシピはいくつあっても嬉しい。
作り方だけじゃなくて、メインの具材もとてもシンプル。
玉ねぎ、赤いポテト、モッツァレラチーズ。
玉ねぎとジャガイモだけ？？って思うかもしれないけれど、
あめ色の香ばしい玉ねぎとふかふかのポテト、
タイムのいい香りと、とろけたモッツァレラチーズ。
想像以上に素敵な味になっているはず。
少しくらい冷めても美味しいから、
まさしくピクニックにはもってこいのこのガレット。
だまされたと思ってぜひ作ってみてほしい。
作る時に大切なのは生地作りの時にバターを冷たく保つこと。小さ目のサイコロ上に切ったバターを冷凍庫で１５分ほど冷やすと、混ぜている間中バターを冷たく保つことができる。そして、生地は捏ねないで一つにまとめるだけ。まとめた生地をよく冷やす事。コレさえ覚えておけば、サクッとした生地が驚くほど簡単に出来てしまう。大雑把が得意な私でも上手に出来るからぜったい大丈夫！
ピクニックガレット
中力粉 １＆１／３カップ
塩 小さじ１／２
砂糖 小さじ１＆１／２
バター（小さなサイコロ状に切ったもの） ４oz (113g)
冷水 １／４カップ
玉ねぎ １／２個
オリーブオイル 大さじ１
タイム（生） 大さじ１＆１／２
皮が赤いポテト １個
モッツァレラチーズ（すりおろしておく）4 oz (113g)
ディジョンマスタード
塩
胡椒
～ガレット生地を作る（前日）～
フードプロセッサー（又はボール）に中力粉、塩、砂糖を入れて混ぜ合わせる。そこへよく冷えたバターを入れてフードプロセッサー（又はドーブレンダー）で軽く混ぜ合わせる。少しずつ冷水を入れながらバターの粒がグリーンピースサイズと米粒サイズぐらいで混ざり合っている程度の状態になったところで混ぜるのを止める。指でつまんでみて粒がお互いにくっつくのを確認する。必要であれば、もう少し冷水を足す。
パラパラした粒の状態の生地を作業台に移し、捏ねずにギュッとおにぎりを作るような感覚で１つのボールにまとめる（あまり長時間生地を触りすぎないように気をつけて）。１つにまとまった生地をサランラップに包んで、冷蔵庫で一晩冷やす。
～ガレットを作る（当日）～
オーブンを３７５°F（１９０℃）に温める。
スライスした玉ねぎをオリーブオイルをひいたフライパンでタイムと一緒にしんなりするまで炒めて、塩こしょうで味付けする。
赤いポテトを３ミリ程の厚さにスライスし、ボール（中）へ入れ、そこへ、すりおろしたモッツァレラチーズと先に炒めていたタマネギも入れて混ぜ合わせる。
前日に用意して冷蔵庫で冷やしている生地を取り出し、１０分程、のばしやすいやわらかさになるまで室温で置く。
生地がのばせる状態になったら、めん棒でゆっくりと生地を丸く伸ばしていく。
大体、３５センチぐらいの直径の円に伸ばす。
クッキングシートを天板に敷いて、伸ばした生地をその真ん中にのせる。
生地のふちから２センチを残して、中心部分にディジョンマスタードを塗る。
ディジョンマスタードを塗った部分に玉ねぎ、ポテト、チーズを混ぜ合わせた具をのせ、それを包むように、マスタードが塗られていないふちの部分を中心へ向けて折り曲げる。
オーブンで約４５分、生地がこんがりきつね色になるまで焼く。
お腹が満たされた後は、野原に大きなタオルを敷いて、
読書したり昼寝したり。
この日は日が落ちる直前までず～っと外で過ごした。
もちろん、翌日からはもとの曇り空に雨のお天気。
またダウンジャケットを羽織って仕事へ出かける。
昨日のあのお天気は夢だったんじゃないかと思えてくる。
でも、日焼けして少し赤くなった自分の顔を鏡で見ると、
やっぱり夢じゃなかったなと、
ピクニックの余韻に浸る事ができたりするのだ。
太陽の下で、自然に囲まれてご飯を食べる。
これほど贅沢な時間はそうない。
それがこの時期のシアトルならなおさらだ。
曇りと雨の天気が続く４月、お天気ニュースでは今年は観測史上で最も気温が低い４月だったと言っている。ダウンジャケットがまだ手放せない寒さ、空を見上げると相変わらずの薄暗い雲にため息がもれる。サラダじゃなくてローストした野菜の方が食べたい気分の日々。もちろん、ローストした野菜は大好きだけど、そろそろパリッとした新鮮なサラダが美味しいと感じる季節が恋しい。小春日和が続くような季節は飛び越えて、冬の次には夏がくるのがこの街。シアトルの夏が始まるのは、独立記念日（7/4）が過ぎた頃からだから、後２ヶ月はモヤモヤした日々が続く訳だ。むろん、日が長くなってきているので夏が近づいている感はあるのだが。
こんな街の週末が滅多にない快晴となると、
もうお祭り騒ぎだ。
とにかく外へ出て、日光浴。
少しぐらい肌寒くても、タンクトップにショートパンツとサンダル。
街中がここぞとばかりに活動的になる。
もちろん私達もこんなに貴重な日を無駄には出来ない。
前日からピクニックの準備をして、森へ出かけた。
森の中に一歩入ると、街の音は消えて、
聞こえてくるのは鳥の声と風が葉っぱに触れる音、
そして森を流れる水の音だけ。
木と土の香りが心地よくて、
いつもより大きく深呼吸して空気をいっぱい吸い込んだ。
普通に生活していると気づかないけれど、
森に入ると体がこんなにも自然に触れたがっていたのかと気づく。
す～っと心の雲谷が晴れていくような不思議な感覚。
森に入ると雑音だけじゃなくて、雑念も消えていく気がする。
いつもよりゆっくりと散歩を楽しんだ後、
森を抜けて見晴らしのいい高台にある場所でランチをすることにした。
この日のランチはガレットとフルーツ。
以前紹介したガレットはデザートのガレットだったけれど、
今回のガレットはおかずバージョン。
見栄えはすごくいいのに、作り方はシンプル。簡単だけれど、ちゃんと生地も手作りだからあったかい感じもするし、何より美味しい！ こういうレシピはいくつあっても嬉しい。
作り方だけじゃなくて、メインの具材もとてもシンプル。
玉ねぎ、赤いポテト、モッツァレラチーズ。
玉ねぎとジャガイモだけ？？って思うかもしれないけれど、
あめ色の香ばしい玉ねぎとふかふかのポテト、
タイムのいい香りと、とろけたモッツァレラチーズ。
想像以上に素敵な味になっているはず。
少しくらい冷めても美味しいから、
まさしくピクニックにはもってこいのこのガレット。
だまされたと思ってぜひ作ってみてほしい。
作る時に大切なのは生地作りの時にバターを冷たく保つこと。小さ目のサイコロ上に切ったバターを冷凍庫で１５分ほど冷やすと、混ぜている間中バターを冷たく保つことができる。そして、生地は捏ねないで一つにまとめるだけ。まとめた生地をよく冷やす事。コレさえ覚えておけば、サクッとした生地が驚くほど簡単に出来てしまう。大雑把が得意な私でも上手に出来るからぜったい大丈夫！
ピクニックガレット
中力粉 １＆１／３カップ
塩 小さじ１／２
砂糖 小さじ１＆１／２
バター（小さなサイコロ状に切ったもの） ４oz (113g)
冷水 １／４カップ
玉ねぎ １／２個
オリーブオイル 大さじ１
タイム（生） 大さじ１＆１／２
皮が赤いポテト １個
モッツァレラチーズ（すりおろしておく）4 oz (113g)
ディジョンマスタード
塩
胡椒
～ガレット生地を作る（前日）～
フードプロセッサー（又はボール）に中力粉、塩、砂糖を入れて混ぜ合わせる。そこへよく冷えたバターを入れてフードプロセッサー（又はドーブレンダー）で軽く混ぜ合わせる。少しずつ冷水を入れながらバターの粒がグリーンピースサイズと米粒サイズぐらいで混ざり合っている程度の状態になったところで混ぜるのを止める。指でつまんでみて粒がお互いにくっつくのを確認する。必要であれば、もう少し冷水を足す。
パラパラした粒の状態の生地を作業台に移し、捏ねずにギュッとおにぎりを作るような感覚で１つのボールにまとめる（あまり長時間生地を触りすぎないように気をつけて）。１つにまとまった生地をサランラップに包んで、冷蔵庫で一晩冷やす。
～ガレットを作る（当日）～
オーブンを３７５°F（１９０℃）に温める。
スライスした玉ねぎをオリーブオイルをひいたフライパンでタイムと一緒にしんなりするまで炒めて、塩こしょうで味付けする。
赤いポテトを３ミリ程の厚さにスライスし、ボール（中）へ入れ、そこへ、すりおろしたモッツァレラチーズと先に炒めていたタマネギも入れて混ぜ合わせる。
前日に用意して冷蔵庫で冷やしている生地を取り出し、１０分程、のばしやすいやわらかさになるまで室温で置く。
生地がのばせる状態になったら、めん棒でゆっくりと生地を丸く伸ばしていく。
大体、３５センチぐらいの直径の円に伸ばす。
クッキングシートを天板に敷いて、伸ばした生地をその真ん中にのせる。
生地のふちから２センチを残して、中心部分にディジョンマスタードを塗る。
ディジョンマスタードを塗った部分に玉ねぎ、ポテト、チーズを混ぜ合わせた具をのせ、それを包むように、マスタードが塗られていないふちの部分を中心へ向けて折り曲げる。
オーブンで約４５分、生地がこんがりきつね色になるまで焼く。
お腹が満たされた後は、野原に大きなタオルを敷いて、
読書したり昼寝したり。
この日は日が落ちる直前までず～っと外で過ごした。
もちろん、翌日からはもとの曇り空に雨のお天気。
またダウンジャケットを羽織って仕事へ出かける。
昨日のあのお天気は夢だったんじゃないかと思えてくる。
でも、日焼けして少し赤くなった自分の顔を鏡で見ると、
やっぱり夢じゃなかったなと、
ピクニックの余韻に浸る事ができたりするのだ。