秋空にふと思う、ガレットとは? | Just A Little Bite

秋空にふと思う、ガレットとは?

夕方、散歩をしながら大きく深呼吸してみる。
落ち葉の香りがする冷たい風が、体の中に染み込むのが分かる。

お天気が良い日でも、
夏とは全然違うしっとりとしたロマンチックな季節。

人を詩人にする秋を知的に過ごすのが大人の女性。
そんなシックでクールな女性とはまだまだ程遠い私の秋は、まさに花より団子。

イチジク、洋ナシ、ワイルドマッシュルーム、ブドウ、
それからリンゴ、今週食べた秋の味覚。
栗も食べたいし、かぼちゃも美味しそう。
スイートポテトも外せない。

食べたいものがあり過ぎて、
スーパーに行くとあれこれ目移りしてあっという間に時間が経っている。

秋からはいよいよオーブンが大活躍の時期。
ケーキ、クッキー、マフィンも思う存分に焼ける季節。

シアトルの秋から冬は日本と違って雨の日が多いので、秋晴れと呼べる日は少ない。
ウィンタースポーツが趣味でない限り、どちらかというとお家やカフェでマッタリという過ごし方が増える季節。コーヒーの街シアトルの本当の魅力が味わえる季節でもある(そう考えるとシトシト雨降りの日々も悪くないか?)。


美味しそうな秋の果物達に囲まれて過ごしていると、
無性にガレットが作りたくなってくる。


バターたっぷりのサックリとしたガレット生地にフルーツを並べて、
ブランデーのシロップをかけて焼く。

美味しすぎ!

この季節のガレット、かなりお勧め。


$Just A Little Bite-apple galette1



フルーツ並べて包む工程がまた楽しかったりする。
形が崩れたっててそんなに気にしなくてもOK。
手作り感があっていいじゃない。






林檎のガレット

オールパーパスフラワー(中力粉)1カップ
砂糖 大さじ1/2
塩 小さじ1/8
無塩バター 大さじ6(3OZ, 84g) 冷凍し、小さめ(1cm角程)の角切りで準備する
氷水 大さじ3&1/2

林檎 3個 皮を剥いてスライスしたもの

砂糖 大さじ3
バター 大さじ2
ブランデー 大さじ2



オーブンを400°F(200℃)に設定する。


○生地を作る
ボールにオールパーパスフラワー、砂糖、塩を入れて混ぜる。そこへ小さく切り冷凍したバターを入れ、ペーストリーブレンダーでバターをフラワーに混ぜ合わせる。グリーンピース程の大きさの塊が出来るぐらいの混ぜ加減になったら、氷水を入れて混ぜ合わせて生地を1つにまとめる。生地があまりにもドライで氷水が足りない場合はもう少し足しても大丈夫です。

1つにまとまった生地をラップに包んで冷蔵庫で30分程冷やす。


○シロップを作る
小鍋に砂糖大さじ3杯を入れ、火にかけてキャラメル状にする。そこへバター大さじ2を入れて混ぜ合わせる。バターとキャラメルが混ぜ合わさったら、ブランデー大さじ2を入れて約2分程火にかけながらアルコールを飛ばす。


○仕上げ
冷蔵庫から生地を出し、10分程常温で置いた後、めん棒で円形に生地を伸ばしていく。
※クッキングシートがあればその上で生地を伸ばす事をお勧めします。その上で仕上げて、そのままオーブンで焼く事が出来るので。


直径35cm程で厚さが5mm程の生地が出来たら、端を5cmほど残して丸く円を描くようなイメージでスライスした林檎を並べていく。

林檎を全て並べたら、5cm程残していた生地の端を林檎を包むように中心に折る。

林檎の上にシロップをまんべんなくかける。

オーブンで約45分、生地がきつね色になるまで焼く。

お好みでアイスクリームを添えて、あったかいガレットを召し上がってみて下さいね。






$Just A Little Bite-apple galette2





この日はアツアツのガレットに自家製イチジクアイスクリームを添えて楽しむ事に。

ブランデーシロップと林檎の相性が抜群に良い。
そこにサクサクのクッキーのような生地が混ざり合ってバターの香りがふんわり。

冷たいアイスクリームを口に含むと、もうお口の中はパラダイス状態。

林檎のガレット、おすすめです!






***



ガレットという言葉で最初に浮かぶのはそば粉のクレープではないかな?

でも、平たくて丸いお菓子のことをひっくるめてガレットと呼ぶみたい。
なるほど、色んなお菓子にガレットと言う言葉がついているのはそういうことだったか。


この秋はガレットの魅力に夢中になりそうな予感。