いつからだろう? | Just A Little Bite

いつからだろう?

ふと気がつくと、苦いものが美味しいと感じるようになっていた。

例えば、先週食べたチコリ。
子供の頃の私なら、苦いチコリなんて美味しいと思わないくて、
一番最後までお皿に残っている野菜だっただろう。

それが、どうしたことか今はチコリが無性に食べたくなる。
あの苦味がとっても心地よいのだ。

一方、相方はチコリの苦味が苦手な様で、
私がチコリを美味しそうに食べるのを不思議がっている。
だから、この美味しいチコリは私の時間に楽しむことにしよう。

ここだけの話、実を言うと、
苦いものを美味しいと感じる自分がちょっと誇らしかったりする。

それはちょうど、コーヒーをブラックで飲んで美味しいと感じられるようになった大学生の頃、まだコーヒーにミルクと砂糖を入れている友人を見て、一足お先に大人の苦いコーヒーの美味しさを知っている事で感じた優越感に似ている(それまでは、ミルクとお砂糖たっぷりのコーヒーを飲んでいたくせにね)。

ちなみに、相方がブラックコーヒーを飲めるようになったのはここ2~3年程のこと。だからきっと、数年もすれば彼はチコリを美味しいと感じるのではないか?と私は密かに思っている。


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チコリの食べ方は、サラダにしたり、グラタンにしたり、焼いたりと様々。
チコリのオーブン焼きとかもそうだけれど、チコリのレシピでよく見かけるのはお砂糖を少し加えるというもの。苦みを活かしながらも、そこに少し甘みを加えることでより苦味の美味しさを引き立たせることが出来るのだ。チコリとお砂糖、すごく上手な組み合わせだなと関心する。

その中でも、私のお気に入りの食べ方はバターを溶かしたフライパンに半分に切ったチコリを並べてじっくり火を通して、途中でお砂糖とレモン汁をかけてキャラメリゼするというもの。


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ゆっくり火を通すことで水分が出てしっとりやわらかくなったチコリにバターがたっぷりからまる、そこに振りかけたお砂糖がキャラメル上になってチコリの端っこの部分を飴色に変えていく、お砂糖と一緒に入れたレモン汁が味をギュッと引き締める。

究極のシンプルさで洗練されたチコリの食べ方。
色々と試したけれど、私が一番好きな食べ方はこれ。




チコリのキャラメリゼ(1~2人分)

バター 大さじ2 (1 oz, 28g)
チコリ 2本
塩 小さじ1/8
胡椒 少々

砂糖 大さじ1/2
レモン汁 大さじ1/2



洗ってしっかり水を切ったチコリを縦半分にざっくり2等分する。(もし、オシリの部分の芯を取り除きたい方はここで取り除いておく。この部分が一番苦い部分なのですが、私は好きなのでそのままで焼きます。)

半分に切ったチコリに塩こしょうをまぶす。

温めたフライパンにバターを溶かす。

バターが溶けたフライパンへ、チコリを切り口の方を下にして並べて、弱めの中火でそのまま動かさずに8分程火を通す。

砂糖とレモン汁をかけて、時々チコリをひっくり返しながら、キャラメル状になったお砂糖がチコリにからまって、チコリがナイフがすっと通るぐらいにのしっとりしたやわらかさになるまで、約15分程火を通す。



***



ところで、シアトルが雨の街っていうのは有名な話だけれど、
ここで降る雨って、そんなにすごい雨は滅多にない。
ザーザー降る感じではなくて、ポツポツがずーっと続いている感じ。
だから、傘とかささなくても全然歩けたりする雨の日がとっても多い。

でも、そんな日が数ヶ月も連続で続くから、
雨の街っていうのは間違いではないんだなぁ~。

ちなみに今日から10日間天気予報を見たら、全部雨だった。。。

見ない方がいいって分かってても、もしかしたら?と馬鹿な期待を持って、
毎日のように天気予報をチェックしてしまう、そんな今日この頃です。

先週、スーパーに行くともう既にルバーブが山積みになっているのを発見。何だか早咲きの桜を見たような気分で、興奮して大きいのを3本買いました。

さぁ、何を作ろうかぁ~。