ひとりの晩餐 | Just A Little Bite

ひとりの晩餐

誰かのために作りたくて料理をすることはもちろん素敵なんだけれど、
自分のために作るのはまたとっても素敵な事だなぁと最近よく思う。

相方が大学院に行っている夜、私は1人で晩ご飯を食べる。


1人で食べる事が寂しいと思った事は一度もない。
むしろ、自分好みの一番自由な食事が出来る夜が私は結構気に入っている。



サラダにワインとチーズとたっぷりのフルーツ。
ホタテをバターとハーブでソテーしたもの。
野菜たっぷりのスープ。
ローストしたソーセージとジャガイモにビネガーソース。
レモンのパスタ。



シンプルだけど美味しいものをわたしのために作る。

私とお皿の上の料理。
ゆっくりと料理に向き合って、ひとりの晩餐を楽しむ。

食べたいものを誰にも邪魔されずに1人で楽しめる時間。

(あ~、なんて自由なんだろう。)

時にはnutellaをたっぷり塗ったパンをと林檎をかじりながらテレビを見る、
なんて日もあるけれど、それはそれで楽しい。



***


丁度、今夜も1人の晩ご飯だった。

メニューは、
昨日焼いたモッツァレラチーズたっぷりの茄子のラザニアとレモンパスタ。
そして、今宵の晩餐のメインとも言えるデザート、焼き林檎。
最近お気に入りのハニークリスプ(honeycrips)という林檎を丸ごと1個、
柿のジャムとメープルシロップと一緒に焼いたもの。


この時期、スーパーには何種類もの林檎が並んでいる。
ハニークリスプは周りの林檎よりも少し値が張るけれども、買う価値があり。このハニークリスプ、林檎にあってほしいサックっとしっかりした歯ごたえと甘さのバランスが抜群にいいのだ。



$Just A Little Bite-baked apple1




焼き林檎

林檎(ハニークリスプがあればおすすめ) 1個
柿ジャム(下にレシピあり) 大さじ1
バター 角砂糖程の大きさを1~2個
シナモン ひとつまみ
メープルシロップ 大さじ2
ピーカンナッツ又はくるみ 4個(粗く砕いたもの)




オーブンを180℃(350°F)にあたためる。

林檎の芯をくりぬく。
芯をくりぬく道具をお持ちの方はそれを使ってもらうと便利だと思います。私はナイフとグレープフルーツ用の先がギザギザしたスプーンで芯と種の部分をくりぬいています。

林檎を耐熱用のお皿に載せる。

芯をくりぬいて出来た林檎の穴に、柿ジャム、バター、シナモン、メープルシロップ、ピーカンの順につめていく。

オーブンで約1時間、焼く。

お好みで、アイスクリームをのせて食べても美味しいです。



$Just A Little Bite-baked apple2





柿ジャム

熟れた柿 1個(皮を剥いて、種があれば種も取り除く)
砂糖 大さじ2
シナモン ひとつまみ

全ての材料を小鍋に入れて火をかけて混ぜ合わせる。ジャム状になったら、火を止めて、小さめのブレンダーやフードプロセッサー又はすり鉢でピューレ状にする。






$Just A Little Bite-baked apple3




林檎にメープルシロップとナッツの香ばしさ、そして柿ジャムのやさしい甘さが混ざり合う。柿と林檎の組み合わせがまたピッタリで、ひと口食べると止まらない美味しさ。夢中になってあっという間に丸ごと1個の林檎をぺろりと食べてしまった。大満足だ。




***




家に帰って、台所に立ち、自分のために美味しい料理を作る。
そして、ひとりでゆっくりとその料理を味わう。


食べるという事をより大切に感じられるそんな時間。
ひとりの晩餐には、大勢で囲む晩餐とは違った素敵さと自由さがある。


だからやっぱり私はひとりの晩餐が大好き。



美味しさの余韻に浸りながら、クリスマスキャロルのBGMに心が躍る。


12月のスペースニードルのてっぺんには、
クリスマスツリーのライトが飾られている。


夜になるときらきらと光ってとっても奇麗だ。