沖縄の“水商売” ………。 | Okinawa通信 ⇒ 伊都国つうしん

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2010年1月。30年以上住んだ東京から引越し、沖縄生活をスタート。
その沖縄に10年暮らし、『Okinawa通信』を書きました。
が、さらに、2019年10月末に、ここ、福岡市西区・糸島近くの
「伊都国(いとこく)」の地に。

Okinawa通信 64



●“水商売” といっても、本当の “水” 商売のこと。



那覇市では、まだ見たことはないのですが、
ここ沖縄市では、クルマで走っていて、何軒か 「お水屋」 さんを見かけます。


水の専門店です。
あ、いや専門店というと、各地のいろんな水を置いているような感じがしますが、
そうではなく、水だけを商品として販売しているお店、という意味です。


おそらく、こういう店、東京には無いのではないでしょうか。
とても不思議。


沖縄の水、
以前にもお話ししましたが、沖縄には大きな川がないですから、
水事情は、内地とは違います。

それでもダムはいくつかあります。
貯水状況を知らせる、サイトもきちんとあって、私らでも把握できます。


というのは、ここ数年はないらしいですが、
断水の心配もあるところです。 
なので、これも以前お話ししましたが、各家の屋上には、必ず貯水タンクがあります。
(ちなみに今日現在の沖縄全ダムの貯水率は、99.2%(平均値85.9%)なので余裕)



………そんな事情があって、水だけを売っているお店があるのかなぁ、と思ってました。


ま、それも一理あるんでしょうが、
どうも、もっと単純に、味覚の問題のようです…………。




●沖縄は、ミネラルウオーター人気県、だそうです。


総務省の家計調査なるものよると(日経新聞で見た)、
1世帯あたりで、もっともミネラルウオーターにお金を使うのは、那覇市とのこと。


へえぇ~です。


1世帯あたり年間に、3992円だそうで、
全国平均の2350円を、1000円以上、上回っている。
ちなみに東京は、正確な数字は書いてなかってですが、2500~3000円レベル。
なので、東京と比べてもかなり差がある。


なぜか?
記事では、こう書いている。


沖縄本島中南部は (沖縄市も那覇市も中南部)、石灰岩地層。
こういう話は聞いたことがある。 (たぶんサンゴの影響)
なので、那覇市の浄水場の水は、その影響で硬度が高めとのこと。


水に敏感な日本人だからでしょう、
硬度が低い水、軟水のほうが、お茶や料理に使いやすく、飲み心地がいいので、
那覇市では、軟水ミネラルウオーターの消費量が多いのだ……、とのことなんです。


ちなみに、わが家では、たまの外出時などに、コンビニで500mlを買うことがあるくらい。
あとは、水道の蛇口に、東京でも使っていた浄水器を付けて使ってます。
別に、味に不満はありません。


ただここ沖縄市では、浄水場で、
ダムの水と、海水を浄水した水を合わせて使っていると聞いたことがある。
(この話は確かめてないので、ちょっと不明)



……ま、そんなワケなので、


沖縄市の統計はないけれど、おそらく那覇市と同様に、水を買う人が多いのでしょう。
だから、東京では見かけない “水商売” が、成り立っているんだろうと思います。


Okinawa通信-水2



Okinawa通信-水1


                 わが家からすぐ近くの“お水屋さん”。
                 1リットル20円。
                 10リットルだと150円。
                 どうなんでしょう、商いとして成り立つのかしら……。


                 ちなみに駐車しているクルマ、
                 これ歩道です。
                 なので出るとき、しばらく歩道を走る……。