【タトゥーと温泉】 | SHIDO WORLD

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札幌地下鉄(すすきの駅)から徒歩3分の好立地にあるタトゥースタジオ。徹底した衛生管理[女性アーティスト在籍]女性お一人様でも安心してご来店頂ているタトゥースタジオです。

闇雲に怒らず温和に笑顔で
お互い様の未来に願いを込めて。

タトゥーと温泉

2016.3.30
日本の観光庁は

・タトゥーのある訪日観光客も温泉へ入湯できるように。

・旅館などに緩和を求める意向を発表
・複数の海外メディアがこのニュースを報じています。

日本政府は、訪日旅行者数2000万人の目標達成を目前に

・観光ビジョン構想として
・2020年には4000万人訪日という
・新たな目標値を発表しました。

こうした背景を踏まえて。

より良い関係づくり

タトゥーが冷遇を受けてきた経緯を踏まえ
タトゥーが認められる風潮になりつつある昨今。

それみたことか!
と高圧的な口調でタトゥーが入っていない人に
“お返し”の口撃する言葉に前進は見込ません。
※ニュース等のコメントで多く目につきます。

(例)
・タトゥーを認めない人ってホント古いよね!
・タトゥーは認められて当然だオラ!
・入ってないやつが四の五の言うな!
などなど。
売り言葉に買い言葉…。

人様の経験と自分の経験を
“比較していたら”キリがありません。

タトゥーに関心が無い人の視点

入ってるからなに?
で?って言う。

そう言う視点だと思うのです。
悪気もなく無意識に。

例えば肉体改造の一環で(皮膚の中に装飾器具を埋め込む)インプラントをしている人が

施工者『俺たちの個性だいちいち見るな!認めろ!』
お客様『そうだ!そうだ!』

と叫んだところで、そもそも関心が無い層の人から見れば
で?って言う。

そう言う視点の人もいるし。
そういう個性もあるんだと。

上手に受け入れて発言していくことが
タトゥー“賛否の壁”を緩やかにしていくと考えてます。

批判在っての日本の刺青

あくまでも私の視点ですが。
タトゥー批判には感謝しているんです。

その理由に

・安易にタトゥーを入れない
・タトゥーに慎重になる
・慎重なお客様に慎重になる彫手

タトゥーの批判があるおかげで、
よく考えて行動する人が増える。
良い意味でのきっかけにもなっている局面もあると。

お互い様の視点

『タトゥーが見えるだけで不愉快!』
と言う人もいて当然。

『不愉快と声高にコメントする人も不愉快!』
と言う人もいて当然。

『お互い仲良く理解しあおうよ!』
と言う人もいて当然。

『知らん。勝手にどうぞ!』
と言う人もいて当然。

其処にも人の個性

色んな考え方があって、どちらも尊いと本心で感じています。

その一方で(無意識にも意識的にも)
個人の個性を“後先考えずに傷つけ合う”ための
言葉を吐きっぱなしの、後片付けなし。

と言うのは後々お互いの環境に
あまり良い歯車は形成されることはありません。
タトゥーに限らず。

批判でガス抜き出来る人がいるなら。
当然批判される側の“人”もいる。

どちらも、同じ人間ですから
批判されれば傷つきます。

お互いに自己主張が過ぎれば、理解し合うどころかぶつかります。

論破合戦

●●は仕方がないとして
タトゥーは“自分の意志”でいれたんでしょ?

自業自得だよ!!
と一脚することは誰にでも出来ます。

・タトゥーを入れるまでの経緯や
・タトゥーを入れるほどの背負った何かや
・タトゥーを入れた経験から見える観点
など

相手を少しでも理解しようとする意識は大切だと思います。

かと言って風潮に囚われず、自分の頭だけで
“考える思考”を持つことは難しいはずです。

経験側と未経験の“視点が異なる”以上ここは避けて通れません。
しかし。

大切なのは

温泉施設等でせっかく楽しむための
お互いの貴重な時間と人生の一コマ。

闇雲に“ぶつからない”ことを前提にすると。
経験の有無にかかわらず

↓ ↓ ↓
相手の立場になって想像する気持ち”を日頃から
↑ ↑ ↑

・持つか
・持たないか

ここが“重要”になることは想像に難しくありません。

【人の痛みを知らずして】

相手の痛みも知ろうとせず
一方的に自分を分かってもらうのは至難の業。

テレビの報道で連日流れるニュース。
尊い命が奪われる事件事故を無意識に観たところで
身近な人の報道でない限り“ピン”とくるはずもなく。

歳を重ねる度に涙もろくなる人。
痛みに触れてきた数でもあります。

老若男女を問わず、相手の心に成り代わって
心で痛みを感じられる人もいれば。

自分の痛みで精一杯な人もいる。

どちらも尊いのは、人其々の個性が目に写り。
無意識にもお手本になったり学びを得られるから尊いと。
私はそう考えます。

時代の変化

江戸時代、火消しが刺青を背負って火と向き合う姿に
人は惹きつけられたことでしょう。

やがて刺青は刑罰の印となり悪い印象を持ったまま
戦争や震災など大きな局面に向き合いながら懸命に
新しい時代を迎えた。

現在。
既に始まっている銃弾の飛び交わない経済戦争。
そしてまた新たな時代の扉が拓かれた今日。

時代の変化と共に柔軟に適応できる人間の持って生まれた天性。
言うまでもなく信じていますが!

誰にでもエネルギーと個性は在ります。
その熱意が良い意味で伝わる“こと。

そして何より、タトゥーの有無等で
“闇雲に”ぶつかり合うことのない
新時代の幕開けを心から強く望んでやみません。

個性の揚げ足合戦に終止符を。
其処に有り余るエネルギーを生産的に。

より多くの人が笑顔になれる日を願って。

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刺道の独り言(M-2103)

PS

タトゥーは必ずしも良い側面ばかりではないけれど。
少なからず、誰かの役に立てる伝統で在り芸術であると私自身この目で経験する機会に恵まれたことに感謝を持ってここに。