石原慎太郎とは、縁もゆかりもありませんが、一つ借りがあります。30歳の頃、栗本慎一郎との対談で強烈に妙法蓮華経を勧めていたのを読んだことです。特に従地湧出品を絶賛していました。
これをきっかけに妙法蓮華経を読むようになりましたが、得るものは大きかったです。
エトワールは、是々非々を是としています。
左翼にも、右翼にも、中道にも是非が必ずあると思っています。良い奴と悪い奴は、どこへでもいます。
イリーガルかリーガルかは本質的な問題ですが、イリーガルでも、良い行為はあるし、リーガルでも悪いことはいくらでもできるというのがエトワールの基本的な考えです。
合法か非合法かは、本質的な問題です。それでも是々非々や善悪は、それだけでは決まらないということです。
まずは、この点を基軸にして考えるべきです。
この国のかたちについて、今は是々非々はおいて正しく認識することが先です。
1 立憲君主国である。
2 元首は天皇である。
3 アメリカと安全保障条約を締結している。
4 集団的自衛権は、自然権として国際法上認められているものだが、この国ではそれを認めていない。
5 この国には軍隊はない。故に自衛官も民間人にすぎない。
6 この国では近代国際法で定めるところの戦争を行うことは論理的にできない。
以上の予備知識のもとに石原論文を読んでみるといいと思います。
文藝春秋に掲載されています。790円です。