マイケルとダイアナ妃とイスラム | ☆Dancing the Dream ☆

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Let us celebrate
The Joy of life ♡
with ☆Michael Jackson☆

今年年初、サウジのアブドラ王が90歳で崩御し、
サルマンが新国王として即位した。
サウジは、ブッシュのオサマ・ビンラディン捜査に全面協力した親米国。

保守的な宗教界とも良好な関係を維持する穏健派の外交路線とか?
そうかな?2013年5月、安部ソーリがの中東外遊はサウジに始まり、
サルマンと会談し、原発セールスを行っていたよ。

さて、
サウジの王族のサウード家といえば、
マイケルの90年代後半、History期に接近してきたのがアルワリード王子。

私たちの目に見えたのは、
マイケルの最後のツアー History world tour
最後の映画 Ghostsに、
アラブマネーが投資されたということ。

いや、もう一つ。
ヒストリーツアーが始まるその前に先立って行われた
July 16, 1996ブルネイの王様、
ハサナル・ボルキア(オマール・アリ・サイフディン3世の長男)の
50歳のお誕生日祝賀会において開催されたコンサート。

スルタンは、このパーティに合わせて
自費で南アジア最大級の遊園地を建設して国民に開放し、
マイケル・ジャクソンのライブを無料開催したの。
マイケルは、スルタンのお気に入りのポップスターだった。
因みに、ヒストリーツアーの96年の大晦日は、
またブルネイに戻って来てショーをして、
マイケルはブルネイで年越しをしたんだね。


Michael Jackson arrives in Brunei - 1996 たぶん私の記憶では、これ初見!



ブルネイはイギリス軍が駐屯している
サウジと同じ君主制スンニ派のイスラム教国。

実は、これも“Kingdom Entertainment”によって
アレンジされたものなんだよね。
初めて、これを認識したよ。
マイケルがブルネイやって来た自家用エアーのお腹に
Kingdom Entertainmentと書いてあるのが見える。

世界には、16億人近くのイスラームがいる。
中田考氏の話によると、
世界の国は、国境で分けられているという概念が常識だけど、
イスラームには国境はないとか。
「神に帰依した」人々は繋がっているということなのね。
彼らには、国境は関係ない。
「神に帰依した」人々ひとつの大きな共同体。
本来は、そういうことらしい。

イスラームというと、日本では中東というイメージが強いけれど、
実は、そうではない。
東南アジアの方が、多いんだね。



彼らを宗教的支柱となるのが、
預言者ムハンマドの代理人カリフ

カリフの元、16億人のイスラムがひとつの共同体になる。
このイメージを恐ろしいと思うのは、アメリカでしょう。

けれども、
現在、イスラム世界で認められるカリフは存在しません。

イスラム世界が承認した最後のカリフは、
オスマン帝国の最後の皇帝、メフメト6世(アブデュルメジト2世)。

第一次世界大戦でイギリスを中心とする連合軍に敗北し、
オスマン帝国は解体。
帝国の土地は分割されその跡地にトルコ共和国が成立し、
ケマルが大統領となった。
メフメト6世は、マルタに亡命。

親英傀儡的なトルコ共和国では、世俗化が進み、
アラビア文字を廃止し、ラテン文字を採用、
イスラム暦をグレゴリオ暦に改め、
女性はヒジャブを男性はフェズ(トルコ帽)を脱ぎ捨てた。

最後のカリフ、メフメト6世はパリで亡くなり、
サウジのメッカに埋葬されている。

現在、ISILが、
バグダーディーをイスラム国のカリフと公表しているけれど、
バグダーディーはイスラエルの諜報機関モサドのアクターだと言われている。

これって、チベットのダライ・ラマ継承問題における
中国の陰謀に似ているわね。

ダライ・ラマ14世とチベット亡命政府が
ダライ・ラマに次ぐ高位の化身ラマ、パンチェン・ラマとして、
チベット族のゲンドゥン・チューキ・ニマ君に認定し布告した。
パンチェン・ラマとダライ・ラマは、
互いの転生者を認定する役割に大きな影響力を持つ重要な存在だ。
ところが、なんとその3日後に中国当局が彼を拐い、
ニマ少年は消息不明となり、安否も解らない。
そして、中国政府はギェンツェン・ノルブという少年を
パンチェン・ラマだと言い出し勝手に認定した。
なんてこった!

*********

マイケルは、かくも複雑に西側世界が絡むイスラム世界のビジネスマン、
サウジアラビアの王子、
アラブで一番の資産家、世界で8番目の資産家、
アルワリード(Al-Waleed bin Talal)と
キングダムエンターテイメント“Kingdom Entertainmentを設立し、
この会社が、ヒストリーワールドツアー(1996/9/7-1997/10/5)
映画ゴースト(1997年公開)にアラブマネーを流入することとなった。

マイケルは生涯を通じて受けた数々の恐ろしい攻撃↓を受けた。
デンジャラスツアーが中止になった原因の②の事件で
スポンサーのペプシが去って、
次に現れたのが、サウジのアルワリード王子だ。

①1984年ペプシCM撮影・ファイヤーワーク事故で頭部に深刻な火傷を負った。
②1993年児童虐待疑惑(後にジョディ・チャンドラーは父を告訴。父エヴァン・チャンドラーは自殺。)
③1999年MJ & Friendsチャリティコンサートで演出装置の橋が落下
④2003年児童虐待裁判(2005年完全無罪判決)
⑤2009年マーレー医師過失致死事件(This is itコンサート主催AEG雇用医師による故殺)

マイケルの90年代中盤は、②の事件の受難とは裏腹に、
経済的には、ソニーに版権の半分を1億1500万ドルで売却し、
50:50のソニーATVという合弁会社を設立し、
年間報酬1000万ドルを受け、さらに、
マイケル自身の音楽出版社mijacミュージックが保有する
自他共の著作権は維持するという好条件の取引となり、
マイケルにとって売却というよりもパートナーシップが成立した。
実は、この時期1995年はマイケルの経済状況は、
彼のキャリアで最も実入りの良い時だったのだ。

マイケルは、アルワリード王子と提携して
エンターテイメントの新天地を求めて投資して行く。
彼が目指すのは、映画、アニメ、ホテル、グッズ、テーマパークなど
より多角的なエンターテイメント。
私生活においても、家庭をもち父親になることを望んだ。
リサマリーと結婚94/5/18日 96/1/18離婚。
デビーと結婚96/11/14(13深夜) 
プリンス誕生97/2//13 パリス誕生98/4/3。

     
中・アルワリード 右・Goddard Withdrawn    アルワリードの代理でガボンの大統領と謁見
アルワリードとは'92アフリカ訪問をアレンジした
JBのマネージャーCharles Bobbitの紹介で会った。


しかし、これら全ては、どうなっちゃったの?
もしかすると、たくさんの時間とお金を無駄にした?

とても不気味だと思うのが、
上の写真で笑顔でマイケルと握手をしているGary_Goddard氏。
彼は、アルワリードとの事業と手を切り、
その後、新たに自分の会社を立ち上げていくが、
彼もまたマイケルと同じ「児童性的虐待疑惑」事件に巻き込まれていることだ。

彼は、ディズニーで世界のディズニーのテーマパークの設計と開発し、
東京ディズニーランド、エプコットやリバー・カントリーなどのディズニーパークを作った人物。彼の最初の会社として、ランドマーク・エンターテインメントを設立した。アルワリードが45%、マイケルが5%この会社の株を買った。彼は、ユニバーサルスタジオのジュラシックパークや、ターミネーターの3Dアトラクション、日本のサンリオピューロランドなど多くを作成した。しかし、2002年にこれを辞め、新しくGoddard Groupを設立。
その後、2014年、Michael Eganという青年に17歳の時に性的虐待をされたと訴えられた。この青年は、また、「ユージュアル・サスペクツ」「X-メン」などのブライアン・シンガー監督も訴えた。ハワイで犯行が行われた主張したが、渡航の事実がなかった為、慰謝料支払いも拒否され、訴訟にも至らなかった。
しかしこの種の訴えの悪評を無実彼らが払拭するのはむつかしい。
メディアは、スキャンダラスことは繰り返し流すが、
その結果を明確に伝えることにはしないのだから。

そして、
ブッシュ政権と共に、イラク戦争を仕掛けた
戦争仕掛人と言われるルパート・マードックと
FOXニュースを共同経営しているのがアルワリードなのである。


ジョン・スチュワートは、米国の人気コメディアン。
風刺ニュース番組、『ザ・デイリー・ショー』の司会として知られる。

FOXニュースは、「地元のイスラム教徒のためのコミュニティ・センター」を問題にしている。
このコミュニティ・センターの金の流れを次々に辿ってゆくと出資者に
イランやハマスの関係者いる。よってこのセンターは「テロリストの巣窟」になりかねない。
イスラム教徒への偏見を煽り、イスラム教徒、即テロリストというイメージを植え付ける。
  
(8:15~)
ジョン:モスクに出資しているのは、「キングダム・ファウンデーション」のリーダー、
     9/11犯人のシンパで、反アメリカ的な。(アルワリード写真)
     いやいや、その人はニュースコープのルパート・マードックの共同経営者だ。  
     いやいや、写真を変えなきゃダメじゃないか!
     テロリストの巣窟のグラウンド・ゼロ・モスクに出資している人を出して!(アルワリード写真)
     同じ写真じゃないか。
     そうじゃなくて(アルワリードとマードックと握手している写真)
     これはルパート・マードックじゃないか!
     どうして、テロの出資者が二本足のバセット・ハウンドと握手しているんだ?


FOXニュースが非難するモスクに出資しているテロの資金源は、
FOXニュースの共同創業者アルワリードだった!ということ。
     
こんなカラクリでFOXニュースは人を惑わし、
視聴率を取り、カネ儲けをしている。 
これを許せないなら、「見ないことだ!」 ・・そういう話ね。
   
*********

マイケルがサウジのアルワリードと提携して立ち上げた
Kingdom Entertainmentによるヒストリーツアーの最中、
ダイアナ妃の死という大事件が起こった。

ダイアナとドディの謎の事故は、1997年8月31日に発生。
即死だったと言われる。
彼女は妊娠しており、結婚直前の出来事。
彼女たちの子供が生きていればパリスと同い年だ。
ダイアナは1996年8月にウィリアム皇太子との離婚が成立。
マイケルがリサと離婚したのと同じ年。

1988年のバットツアーのロンドン公演に
招待して以来、彼女はマイケルのごく親しい友人で
彼らの運命は何故か不思議とリンクしていく。

彼女の婚約者ドディ・アルファイド氏は、
大富豪モハメド・アルファイド氏の息子で、
炎のランナー(1981年)や、フック(1991年)などを製作した
映画プロデューサー。
そして、イスラム教徒。

ドディの父のモハメド・アルファイド氏は、
エジプト・アレクサンドリア生まれの実業家。
デパートのハロッズ、ナイツブリッジの経営者、
フランスパリのリッツ・ホテルのオーナー、
サッカークラブ・フラムFCのオーナーとして有名な億万長者だ。

そして、注目すべきは、
モハメド・アルファイド氏が、
1966年、ブルネイの王様、
オマール・アリ・サイフディン3世(Omar Ali Saifuddien III)の
経営顧問に就任していたってこと。

オマール・アリ・サイフディン3世っていうのは、
マイケルがお誕生日のお祝いにショーを行った
マイケルファンのスルタンの父君だよ。

ブルネイは、イギリスの石油利権の問題があった。
そしてアルファイド氏は、イギリスで市民権すら認められなかった。

   
彼らは、何か同じ思いを共有していたに違いないですね。