不気味な歌 Big Boy(和訳) | ☆Dancing the Dream ☆

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with ☆Michael Jackson☆

今日は、“Big Boy”を訳してみました。
気味の悪い歌ですね~
いやぁ、非常に、複雑な気持ちです。
チビマイケルの素晴らしい歌声にもかかわらず、
彼の歌の中で、唯一、あまり聞きたくない歌です。

何故かというと・・
この先の未来で、
永遠に失われた子供時代を探す人となるマイケルの
初めてのレコーディングで歌う歌が、

 ♫"もう僕はBig Boyなんだから 御伽噺みたいな夢は
   壊れたオモチャさ~~♪
   僕に必要なのは、成熟した可愛こちゃんを
   腕に抱くことさ~~~"♫

・・というような内容だということの、
あまりの皮肉さに、愕然とするからです。

あの名曲『Heartbreak Hotel』を聞いたあとで、
『Big Boy』を聞くと、もう、胸が悪くなりそうです。。(><;)
(その理由は後述します。)


さて、最近、セミナーで来日することで話題の
ブラッド・サンドバーグさん(Brad Sundberg)の記事を
色々と読んでいます。

ブラッドさんは、マイケルに"Really Really Brad"というニックネームをもらい、18年もの間、エンジニア、テクニカルディレクター、サウンドシステムデザイナーとして、共に仕事をしてきた方ですね。

彼のお話の中で、こういうのがありました。

On Jackson’s childhood
I remember him telling me about grown women throwing themselves at him when he was just 9 or 10 years old.
One story I will never forget was him telling of flying with his dad and brothers through a lightening storm at night. The plane was being tossed around, lightening was flashing, and he started crying in fear. His dad ignored him, embarrassed. A flight attendant sat with until the plane cleared the storm. Hearing him tell that story, with tears in his eyes, gave a glimpse into his life. 
             ↓(和訳)
ジャクソンの子供時代について
僕は、彼が僕に語ったこんな話を覚えています。
彼が9歳か10歳の頃、成熟した女性たちが、彼に自分自身の身を投げ出してきたことについてです。
僕が忘れられない一つの話は、彼が語った、父親と兄弟と一緒の、雷の嵐の夜の飛行中のことでした。
その飛行機は、雷が光り、嵐に翻弄され、彼は恐ろしさに泣き叫び始めました。けれども、父親は、彼を無視し、当惑させました。ひとりの客室乗務員が、その飛行機が嵐を抜けるまで傍に座ってくれました。
彼が目に涙を浮かべて、この話を語るのを聞いていて、彼の人生の片鱗を見た気がしました。



みなさん、このお話↑をどう読まれるでしょう?
前後の話は、普通に読むと、
脈絡のないものを羅列しているようで、なんだか変ですよね?

けれども、つまり、これは、
嵐の夜のフライトで、恐怖に震えるマイケルを放置し、
父親が見て見ぬふりをしていたことと、
その前に語られた、成熟した女性が、まだ子供のマイケルに
性的なものを強要した話は繋がっているということです。
(grown women throwing themselves at him・・というのは、
そういう意味です。)

嵐の夜のフライトの時と同じように、
獣のような大の女達が、マイケルに、性的虐待を加えるのを
父親は、見て見ぬふりをして放置したのですね。たぶん。

マイケルは、まさにその時のことを、歌っています。
その歌こそが、Heartbreak Hotel(←和訳・解読アリ)という歌です。
これは、マイケルが受けた「性的虐待の記憶」を吐露した
本当に壮絶な歌なのです。
私は、そう思っています。

ぜひ、もう一度、『Heartbreak Hotel』を一聴してみて下さい。
『Big Boy』がどれほど不気味な歌かを
感じていただけると思います。

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『Big Boy』を訳す前に、
ざっと、概要を。

“Big Boy”(“I'm A Big Boy Now”)は、
ジャクソン5としてモータウンからメジャーデビューする
前のシングル (録音1967年11月・リリース1968年1月)。

スチールタウン・レコードから出された、
事実上の初めてのシングルレコードです。

長年“Big Boy”のマスターテープは、
紛失したと思われていました。
しかし、その後、発見され、
1995年にCDとして限定生産されたこともあります。
今年、シカゴのレーベル One-derful! Recordsが出す、
『One-derful! Collection』の定期購読サービスに
“Big Boy”の45インチ版がついてくるということで
改めて音源が公開されました。
この歌声のマイケルは、8歳でした。

*スチールタウンレコードとは、Gordon Keithによって設立され
1966年から1972年まで運営された短命なインディアナのレコード会社。
ジャクソン5を見出し、初めて契約を結んだレコード会社として知られる。
ジャクソン5はスチールタウンから、“Big Boy”と、
"We Don't Have To Be Over 21 (to Fall in Love)"の
2枚のシングルレコードをリリースした。


  
Promo copy of Steeltown 681,      Stock copy of Steeltown 681,
second label variation.           second label variation.


左の白いのがプロモ版で、
右の赤いのが一般市場版なのだそうです。

プロモ版って、
レコード会社が宣伝用に関係者に
配ったレコードのことですね。
ラジオ局でDJに宣伝にかけてもらったり、
レコード店で試聴してもらったりするものです。
レコードコレクターの間では、数が少ないため、
珍重されるそうです。

                    


Big Boy JACKSON 5

Fairy tales, fairy tales
I don't enjoy
Fairy tales and wishful dreams
Are broken toys

妖精のお話 
御伽噺を僕は楽しめないよ
御伽噺や願い事にあふれた夢は、
壊れたオモチャさ

'Cause I'm a big boy now (Big boy)
That's looking for (Big boy)
Someone to love, oh yeah
Someone, someone to enchant my dreams, oh yeah

何故って 僕はもう今では大きくなったんだから
(大人なんだから)
それは 探すことさ (大人なんだから)
愛する誰かをね ああ そうさ

Mother goose, oh mother goose
Oh, won't you join
All I need is an ol' lovely girl
Holding my arm

マザーグース
ああ マザーグースには入り込めないよ
僕に必要なのは 成熟した愛らしい女の子を
腕に抱くことさ

'Cause I'm a big boy now (Big boy)
That's looking for (Big boy)
Someone to love, oh yeah
Someone, someone to enchant my dreams, oh yeah

何故って 僕はもう今では大きくなったんだから
(大人なんだから)
それは 探すことさ (大人なんだから)
愛する誰かをね ああ そうさ
誰かを  僕の夢に魔法をかける誰かを ああ そうさ

Skating boards
And kiddie cars
Have had their day
Dating at the picture show with you
Is here to stay

スケートボードに
おもちゃの車の
あの頃の一日
君と写る写真が古びて
そのままここにある

'Cause I'm a big boy (Big boy)
That's looking for (Big boy)
Someone to love, oh yeah
Someone, someone to enchant my dreams, oh yeah
Come on, baby
Come on, baby, ooh

何故って 僕はもう今では大きくなったんだから
(大人なんだから)
それは 探すことさ (大人なんだから)
愛する誰かをね ああ そうさ
誰かを  僕の夢に魔法をかける誰かを ああ そうさ
お願いだ ベイビー
お願いだよ ベイビー おお