舟越桂
「言葉が降りてくる」
楠に彩色、瞳は大理石の象嵌
かれこれ20年?くらい前になるのでしょうか?
青山のコムデギャルソンのショップのウインドウで、初めて船越さんの作品に出会いました。「出会ったしまった・・」という衝撃を感じ、以来、船越さんの作品のファンです。
おそらく、多くの人の目に最初に触れたのは、天童荒太さんの『永遠の仔』(99年)の
表紙を飾ったときかもしれません。
もの言わず佇む作品には、詩的なタイトルが添えられていて、
そばに寄ると、楠の仄かな芳香がします。
9冊の作品集がありますが・・その中から・・
作品ではなくちょっとプライベートな余業、作家が、家のガレージの仕事場で、仕事の合間に、素材の木切れを使って家族のために作った、おもちゃの写真とエッセイを寄せた本「おもちゃのいいわけ」・・
そして、その中に載せられた「妻へのクリスマスプレゼント」として作った、
小さな手描き、手作りの絵本が、後に、赤い布張りの小さな本♡♡♡
「リトルドラマーボーイ」♡♡♡として、出版されます。
もしかしたら、限定出版だったのかもしれません。
こちらを、今日はピックアップです
最近の私のマイケルライフは、ジャクソン5の「天使の歌声」なんです。
ちょっと、時期はずれですが・・
この本を開く時は・・
マイケルの「ラパパンパン♪ ラパパンパン♫♬」~~を聴きたくなるのです
「リトルドラマーボーイ」
貧しい少年には 赤ちゃんのイエス様にあげる
プレゼントがありません。
持っているのは 太鼓だけ。
少年は心をこめて太鼓をたたきます。
すると赤ちゃんと、お母さんのマリア様がニッコリしました。
「おもちゃのいいわけ」 子供への手作りミニカー
写真とエッセイ
妻のための手作りの 子供への手作りのドールハウス
クリスマスプレゼント
ひとつ「おもちゃのいいわけ」の中から、何度読んでも、とても心動かされる
お話をご紹介しますね
--- 靴の人形 ---
「廃品を使った人形で、衝撃を受けたことが一度ある。
それは、私が、ロンドンに滞在中、スコットランドのエジンバラのおもちゃ博物館で、
ある人形を見たときの事だった。
それは、目にしたとたん、胸が詰まるような込み上げてくるものがあり、涙が溢れそうになった。革靴が人形になるとは思いもよらなった。男ものの革靴のかかとが顔になっているのである。貧しかった子供が自分で作ったらしい。いかに物がなかったとはいえ、靴のかかとをどうして顔に見立てることができるだろう。
絵葉書によると「1905年、ロンドンの貧しい子供の『靴の人形』」と書いてある。
女の子だろう。ほとんど、どこも可愛らしくなど出来上がっていないところがこの人形の持つ強さであり、衝撃であり、切なさ、いじらしさ、いとおしさなのだと思う。
しかし、その女の子には、どんなに可愛く見えていたことか。きっとその子は靴の人形に名前をつけ、赤ん坊のように腕に抱いて話しかけ、その真っ平らなかかとの顔に
優しく微笑みかけ、ミルクなどを飲ませる仕草をしていたことだろう。
唯一贅沢な、目映い朝の光の中で、玄関の外などに腰を下ろして・・・。
そんな人形を見たことがある。」
エジンバラ子ども博物館 Doll made from old shoe
(Museum of Childhood) きっと、このお人形ですね・・
きっとここには、マイケルも訪れたと思いませんか?
なんたって Museum of Childhoodです
Little Drummer Boy
Come they told me おいで、とみんなが呼ぶ
pa rum pum pum pum パ ラパパンパン
A new born King to see, お生まれになった王の元へ
pa rum pum pum pum ラパパンパン
Our finest gifts we bring 心づくしのささげ物を
pa rum pum pum pum パ ラパパンパン
To lay before the King 御前に進ぜよう、と
pa rum pum pum pum パ ラパパンパン
rum pum pum pum ラパパンパン
rum pum pum pum ラパパンパン
So to honor Him 王を誉れあれと
pa rum pum pum pum, パ ラパパンパン
when we come. 願いながら
Little Baby 小さな御子様
pa rum pum pum pum パ ラパパンパン
I am a poor boy too, この僕も貧しい子供です
pa rum pum pum pum パ ラパパンパン
I have no gift to bring 僕は何も持って行けない
pa rum pum pum pum パ ラパパンパン
That's fit to give our King 王様にふさわしい贈り物など
pa rum pum pum pum パ ラパパンパン
rum pum pum pum ラパパンパン
rum pum pum pum ラパパンパン
Shall I play for you! 代わりに音楽を奏でましょう
pa rum pum pum パ ラパパンパン
on my drum. この僕のドラムで
Mary nodded マリア様はうなずいて
pa rum pum pum pum パ ラパパンパン
The ox and lamb kept time 牡牛と羊が調子をとる
pa rum pum pum pum パ ラパパンパン
I played my drum for Him 僕はドラムを演奏したよ
pa rum pum pum パ ラパパパン
I played my best for Him 最高の演奏をしたんだ
pa rum pum pum pum パ ラパパンパン
rum pum pum pum ラパパンパン
rum pum pum pum ラパパンパン
Then He smiled at me そしたら御子は微笑んでくれた
pa rum pum pum pum パ ラパパンパン
me and my drum. この僕とドラムに
お読み頂き、誠にありがとうございました