前回楽しめたので、フリーで再訪問。前回のセラピストを指名したい気もしたが、お店の平均的な実力をみるためには、やはり、たくさんのセラピストと会わないと分からないものだ。
エステレポーターではなく、ただの自己満足なエステブロガーなのに、一人のお気に入りセラピストで満足するよりも、お店のセラピストの平均的な実力で満足したくなる。欲張りなんだろうか。
恵比寿駅から予約の電話をする。予約が取れなかったらバニラリゾートに行こうと考えながら電話をした。
おとなしい感じの女性が電話に出る。あのかわいい受付の女性だろうか、と思いながら予約をする。予約したものの名前を聞かれることもなく電話を切った。
予約が入らないくらい人気ないお店なんだろうか、と思いながら、お店に向かう。駅から近いのは良いが、人が多いのでマンションに入る時には、ついつい居住者のフリをしてしまう(^-^;
少し迷路のような通路を歩いていくとエレベーターにたどり着くが、ここのマンションは不思議な空間である。目的階に着くと、一直線の通路に整然と並んだ部屋の集合体は、見ていて気持ちいい。
個性のないドアをいくつも通り過ぎ
ると、目的の部屋に着く。受付はあの女性だろうか、と楽しみにしながら、チャイムをならす。
・・・。
部屋を間違えたか・・・?
整然と並んだ通路を見ながら、誰か出てこないかと心配に思いながら、しばらく待つ。
もう一度チャイムを鳴らそうとした時、ようやくドアが開いた。
んっ、この子だっけ?と思いながら、受付スペースに座る。出してくれたお茶をを飲みながら、心を落ち着かせる。
受付スペースはカーテンで仕切られていて、部屋全体の様子は見えないが、天井の空間が広く開いた施術部屋の作りは、会話まで広く開放する。
楽しそうに会話しているセラピストとお客さんの声が聞こえる。2人くらいいるのだろうか、いろいろな声が聞こえてくる。いずれも常連のような慣れた口調で会話している。
セラピストと親しく話せることに少し羨ましさを感じながら、お茶を一気にすすりこむ。
受付スタッフがおつりとともに戻ってくる。軽く話をすると、かわいい笑顔を見せた。あっ、やっぱりこの子である。化粧をしたら相当かわいくなると思いながら、そのフィーリングから思わず手が受付スタッフのほっぺたをさわろうとする。
細身の体をさりげなく、さっとかわすと、施術部屋へと案内する。若そうなのにこのかわし方はなかなかのものである(^-^)。
そのままシャワー室まで案内してくれるようで、服を脱ぎ終わるのを待っている。あとパンツを脱いだら全裸というタイミングになると、背後に回りタオルを腰に巻く準備体制を取る。
やや密着ぎみに背後にいる受付スタッフを意識していたら、息子まで準備体制となってしまった(^-^;。女性にウブなくらいに敏感になった息子は、タオルから突き出すかの勢いだ。(実際はそんなに突き出していないが気持ち的にということで(^-^;)
シャワー室に入り、タオルを受付スタッフに渡すと、一瞬の全裸。息子をチラ見した瞬間をはっきりと捕らえた。感想を聞きたかったが、落ち込むことは分かっているので、そんな質問をしたい気持ちを抑えて、熱いシャワーを浴びた。
施術部屋で待っていると、本日のセラピストが登場。暗くてよく顔が分からない。そのままうつ伏せになると、無言のまま施術が続く。何か質問されることを待っていたが、何も会話がない。セラピストの顔がよく見えなかったから、相手の雰囲気も分からない。闇施術である。仰向けまでのお楽しみなのか、闇を妄想に変えることを楽しむのか、この時点ではよく分からない。
指圧中心の施術は、最近少し慣れてきたものの、あまり好きではない。やはり、オイルマッサージがいい。指圧を短めにお願いしようかと思ったが、セラピストの施術のリズムを乱すのは悪い気がするので、その流れに身を任せた。
指圧の圧が自分には強めである。少し我慢するが、もみ返しが来ると、せっかくのマッサージも台無しなので、遠慮気味にセラピストに伝える。
「す、す、すみません、少し弱めでお願いします。」と。
遠慮気味に言ったので、何と言っているか分からなかったようで、聞き返してきた。
少し悪いムードに(>_<)。
その後は、強さは大丈夫か、ということを何度も聞いてくる。気にしてくれることはありがたいことであるが、何度も聞かれると面倒くさくなってくる。
ますますムードは悪くなり、圧を弱めにお願いしたことを後悔する。
オイルマッサージに入るが、ムードの悪さは変わらない。このムードを変えるには大きな変化が必要だと思い、さりげなく、わざとらしく、脚でセラピストを挟もうとすると、その接触を無言で態度で拒否される。
ムードを変えるどころか、ムードの悪さを加速させてしまった。下り坂を自転車で下りるのは快適だが、坂が急すぎて加速すると怖さがやって来るかのように、セラピストに対して怖さを感じてしまった。
一度ついた恐怖心はなかなか消えない。
仰向けになっても、セラピストの顔を恐る恐る確かめようとしてしまう。怖いもの見たさである。勇気を出して少し起き上がったものの、セラピストの長い髪にブロックされ、セラピストの顔が見えない(>_<)。いつもなら髪をかき分けてしまうが、怖くて髪をかき分ける勇気などない。
心の中に、翼を下さい、が流れてきた。
希望が欲しい。
暗い施術空間には光さえ見えない。セラピストの笑顔が光になることもあるのに、髪に邪魔されて、表情さえ見えない。
髪をかき分けたら、山姥だったりするのだろうか。まんが日本昔話の見すぎのせいか、そんな山姥という言葉がなんども脳をよぎる。洗脳というのは怖いもので、セラピストが山姥にしか見えなくなってしまった(>_<)。
仰向け施術も淡々と終わり、施術は終了した。施術を受けると、体が温かくなるものであるが、シャワー室で体を温めることになった。
他のお客様は、セラピストと楽しく会話をしているのに、こっちには冷たい空気が流れている。寒波再到来かな。
シャワーで体は暖まったが、流氷のように気持ちが硬直したまま施術スペースに流れる。
着替えた時に、やっとセラピストの顔が見えた。山姥ではなく、美人だった。化粧すれば、さらに美しくなる。そんな美顔だ。
美人なのはうれしいことだけど、仰向け施術で顔を髪で隠すのはもったいなぁと感じた。神隠しにあった気分である。
美人だけど、楽しめない。癒しのマッサージは、顔だけでは楽しめない、とつくづく感じた施術となった。
帰りは、受付スタッフに見送ってもらい、再びうれしい気持ちになった。喜び再到来(^-^)。
恵比寿駅周辺は人も少なくなり、酔っぱらいの叫びが遠くから聞こえてきた。思わず自分も叫びたくなった(>_<)。