何故か、ふと思い出した。ティッシュの消費量が増えるこの季節ならではと思う。
中学生の頃読んだ 『忍びの者』 村山知義
どんな脈絡だったかは忘れたが、高名な佐衛門佐信繁の兄で、父の安房守昌幸が慶長五年に改易されたあと信濃上田十万石を襲封した、伊豆守信幸のち信之は…
とてもケチで、鼻紙を使ったあと広げて乾かし、何度も使った。
それで、貯まった金で城の天守が傾いた…
というもの。
最近は、こういった武将逹のエピソードがやたらと溢れているが、この挿話は他で聞いたことがない。
真田伊豆守の居城は上田城のち松代城
どちらにも天守があったという確証はない、ってか無かったというのが定説のはずだが…
まあ、内政家で荒廃した自領を立て直した実績からこんな話が伝わったのでしょうかね。