武略 | 根多帖別冊 by おしろまん

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おしろまん です。
絵を描いていますので、そちらをメインにしたいのですが、お城の論考を書いたりしており、城関係がやたらと多いブログとなっています。
ブログ内容に即した、皆様の素敵なコメント募集中でございます~

根多帖別冊 by えすくおやじ-settu まあ、『豊後』 ぢゃないっすけど、そこらへんは突っ込まんと・・・

加藤主計頭 の続き・・・ってみんな知っているかな? こりわ悪い話です。

肥後の統治に失敗した佐々陸奥守の後をうけたのは、加藤主計 (画像右下) と小西摂津守行長 (右上)

主計 (セイショコ様) は、民を慰撫する術を心得るので、おkだったが、薬屋上りの摂津は天草の土豪に居城の手伝いを命じたことがかれらを怒らせ、「天草にも掻き上げの城がござっしゃれば、いっぺん攻めち見らんね?」 と宣戦布告されてしまう。

自分の蒔いた種を薬屋のクセに摘めない摂津は、援軍を主計に求める。主計は乗り気ではなかっただろうが、イクサビトの血は、如何ともし難い。

摂津 (ホークスの投手ではないよ) が、「和睦しよおもてマンネン」 とノタマウなか、主計は「な~んトロクシャア事いーよるだぎゃあ」 とばかり遮二無二攻めかかる。

相手は、天草一の剛の者・木山弾正惟久、強弓を引き絞って「い・・・いざ天草さ鍛冶じの矢をま参らせん!」(弾正は吃音癖があったらしい) 主計、やばい!と思い 「飛び道具ではなく太刀打ちせん!」 と片鎌槍を捨てると、弾正も剛の者 「お、おう」 と弓を捨てる。すると主計、槍を拾いなおし弾正を突く! 弾正討ち死に(。-人-。)

九州んモンとすれば、上方 (尾張だが) 武士の卑怯!ということになるが、まあ、朝倉宗滴のいう 武士の嘘は武略である、「勝ってナンボ!」 というところであろう。
根多帖別冊 by えすくおやじ-kazoe・・・そのあと、天草の本城・本戸城に攻めかかるが、城門から呼ばわる声! 「木山弾正見参!」 怯む主計に襲い掛かる弾正! しかし弾正 「あわわあわわ」 木の枝に兜が引っかかった・・・

 討ち取られた 『弾正』 は、木山の妻だった・・・

のち、主計は熊本城を大改築するが、その人夫に混じる屈強の若者・・・歴戦の主計は 『怪しい』 と気付く。調べると木山弾正の一子・横手五郎惟宗であることが判明 (解かる所が間抜けだ、おそらく目ギラギラさせていたんだろう) 主計は井戸を掘らせ、中にかれがいる上から大石を投げ込む。

ところが五郎、その大石を担いで井戸を登って来てこういった 「オイドンを殺すんなら、石ぢゃのうち砂利を落としたがよか」 言われた主計、よってたかって五郎を井戸に落とすと、上から砂利を流し入れて殺した・・・。

弾正の話は海音寺潮五郎 『武将列伝』、五郎の話は32年前、小学校の修学旅行で聞きました。 

PS ぼくわ小西摂津が嫌いではない (むしろ好き) ですが、主計目線で書くとこんな感じになります。