コロンビアには「金融取引税」という税金がある。
一般には、1000ペソ毎に4ペソひかれることから
「Cuatro por mil」と呼ばれている。
この税金は、口座間取引、口座からの引き出し、デビットカードによる口座からの引き落とし等々・・・・・・
要するに口座からお金が出ていく度にその金額の0.4%が税金として
自動的に引き落とされるのだ。
ただ、この税金、口座からの月間引き出し額が350UVTを超えない場合は、
免税となるのである。
UVTというのは、コロンビアの課税基準単位で、毎年変わるのだが、今年は
24,555ペソ(約12.5ドル)である。
つまり、月間引き出し額が8,594,250ペソ以下であれば、免税となるはず・・・・・・
だが・・・・・・・・・・・
この免税の恩恵を受けるためには
「書面で自分の口座がある銀行に届け出を出さなければならない」
ということを最近知った
免税となる、と聞いていたけど、どうも私の口座からは引き落としされている
なぁと思っていたのだが・・・・・・
銀行から何のお知らせもないし・・・・・・・・
日本の銀行はもちろんのこと、アメリカの銀行だって(私が口座を持っているところは)
この手の話はちゃんとお知らせをくれる・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ことに慣れていた私は、大損
と大騒ぎをするほどでないにしても
結構な損をしていることに気がついた。
大体、いちいち書面で願いでなくても銀行が把握して引き落としを
止めるくらいのことをしてもいいじゃないか~
と「お客様は神様」の国に生まれ育った私は
うっかり「お客はきたけりゃくれば」の国にいることをすっかり
忘れて思った。
が、損をし続けるわけにはいかない
で、当然のごとく
「お手紙作成」
この法律が発効されて以降、徴収された税金の総額を計算して
これからの免税に加え、誤って徴収された(と私は思う)税金の
返済を求めるレターを作成
で、友人にネイティブチェックをお願いしたところ・・・・・・
「これからの免税はともかく
過去に徴収された税金まで回収するのは不可能
だと思うけど」
と言われた
えー、でも、法律にはいつまでに銀行に届け出を出せとか、遡って返済が
できないって書いてないじゃん
大体、銀行から「こんなお知らせこなかったもん」
知らせる義務を怠った銀行にも責任あると思うけど
「うーん、でも、法律にも書面で金融機関に届け出を出した場合のみ免税、って
書いてあるしな~」
そんなことは百も承知じゃ
「この話はテレビでも新聞でも報道されているから ”皆が知ってる”ことだから、
銀行の通知義務云々とかは追求されないと思う」
皆が知ってるって言ったって、スペイン語が分からない外国人とか
新聞が読めない人とか家にテレビがない人とか
そういう情報に触れられない人だっているじゃん
そういう人のことはだまして税金取りまくるってことか
怒りさめやらない私は・・・・・・・・
じゃ、○○さん(弁護士)にも聞いてみてよ
とお願いしたところ
早速、友人は聞いてくれたのだが・・・・・・
「笑ってたよ~、遡って請求なんて無理無理。
もっと取られないようにさっさと免税申請の手紙を出すのが優先だってさ」
とのこと
笑ってた、だって
可愛そうな外国人の私はアホ銀行にむさぼり取られるだけってことか
怒りさめやらない私は
「みんなが知っている」っていう定義は何なんだよ~
と息巻いてみた
消費者の権利とか保護の法律もあるので、それを調べて・・・ということも
考えられたが・・・・
そんな暇じゃないし・・・・
カジノで負けた、とでも思うか
とりあえず、これ以上損しないようにレターを作成。
ったく、なんでいちいち法律改正まで注意を払わなくちゃいけないんだよ
はぁ、暮らしにくいなぁ・・・
なんか他にもむさぼられてるのかなぁ
コロンビアに口座をお持ちの皆さま
取引明細に
GRAVAMEN A LOS MOVIMIENTOS FINANCIEROS
または、GMF
という引き落としがないか
よーくご確認くださいね~
あなたも損しているかも
詳しくは、2006年法律1111号第42条
をご覧ください
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