自然教育園(http://www.ins.kahaku.go.jp/もみじ をお散歩したあと、
お隣の庭園美術館へ行って参りました。
庭園美術館で観たのは、開館25周年記念の展示
「1930年代・東京 -アール・デコの館(朝香宮邸)が生まれた時代」。
1930年代の東京の街並みの写真を見て感じたのは、
想像していた以上に近代的だということ。
そして、上品な街並みだな・・ということ。
それは、ギラギラとした看板がなかったから?
オフィス街には、手の込んだ洋風の建物も数多く建ち並んでいる様子でした。

街だけではなくて、写真に写る人も上品に感じました。

朝の東京駅近くの通勤風景では、
帽子をきちんとかぶってスーツをぱりっと着て出勤する男性。

中には、蝶ネクタイをつけている男性も。
おしゃれな帽子をかぶって、女性らしいスーツに身を包んでいる女性、

それにまじって着物姿の女性も。
他の写真をみてみると・・

銀座を歩く人々も、紳士淑女という言葉が相応しい出で立ちでした。

この時代は、女性の社会進出が盛んになり、

通信手段や交通が発達し、関東大震災(1923)から復興し、街並みも近代的になった頃。
1930年代の東京にみられる建築、日用品、デパートの内装、ファッション、広告デザイン等には、
モダーンと呼ばれたアール・デコが取り入れられていました。
本やポスターは、どれもレトロでしたが、素敵。
 リボン現在の庭園美術館(1933年に完成したアール・デコ建築旧・朝香宮邸)の設計を担当した
宮内省内匠寮の技師たちの仕事ぶりは、建設関連資料などからみることができます。
1929年にN.Y.の株価大暴落に始まる世界大恐慌があり、
1933年にヒトラーが台頭し、ファシズムが世界を覆うなど
1930年代は、激動の時代だったのだと思いますが、
日本の近代美術の歴史からも、大きな曲がり角だったと言われています。
関心のある方は、ぜひ足を運んでみてはサンダル・・
ドレスコード割引(紳士淑女の帽子スタイル)があります。
庭園美術館の敷地内にある日本庭園。木立の匂いがとても気持ちよかったですラブラブ