6.5点/10点

剣+拳銃というセットから、デビルメイクライシリーズを思わせるが
プレイ感覚としては「無双」に近い。通常攻撃で「レイジ」ゲージを溜め、
溜まったらスキルで派手に攻撃する。基本はこの繰り返し。

このゲームで一番好印象だったのはスキルシステム。
「スペル」と呼ばれる魔法、技を、敵を倒すことで得た「ソウル」を使って
覚えられるのだが、それを○/△/L2/R2の4つに自由に設定できる。
スペルは1ボタンで発動できるので、すべてのスペルが
通常攻撃に組み合わせるも、単体で使うも自由自在。
効果音はイマイチだし、攻撃のヒット感もあと一歩と言ったところだが、
スペルを乱発できるバランスのおかげもあって、一定の爽快感は得られる。

ゲームは「デビルメイクライ」シリーズ同様、道筋に沿って進んでいく。
その道筋では当然、雑魚敵とのバトルがあるが、ほとんどの場合、
そこに到達した時点で見えている敵を倒しても先には進めない。
倒したら、雑魚が追加で沸いてくるのだ。すぐ終わるところもあるが、
ほとんどの場合、その場で数十匹~数百匹雑魚を全滅させる必要がある。
狭いところで10分以上延々と戦いを強いられることもあり、苦痛。
ステージの使いまわしも多く、ウンザリする。

ボス戦は、攻略法を考えながら凄く楽しめたものもあった。
が、振り返ってみれば窮屈で退屈なバトルのほうが多い。
特定の手順/スペルを使わないとダメージを与えられないことが多いし、
加えて、ほとんどのボスが雑魚を無限に吐き出すので尚更うっとおしい。
冒頭にも書いたように、「雑魚を攻撃することでゲージを溜め、スペルを使って攻撃する」
というのがこのゲームの根本なので、仕方ないといえば仕方ないのだが、
これは何をするにも作業感・窮屈感が付きまとう原因でもあると思う。

細かい部分でも、不満は多い。
当たり判定がどこかいい加減で、自分の攻撃範囲が視覚と一致しないし、
攻撃がちゃんと当たっているのか、敵が死んだのかも、慣れるまではわかりにくい。
操作性も誉められたものではない。二段ジャンプや前方ローリングも出しにくい。
ロックオンの仕様もイマイチで、近くにいる敵を無視して、壁の向こうにいる
どう考えても攻撃が届かない場所にいる敵が選択されたりして、イライラさせられる。
処理落ち、フレーム落ちも多い。

このように、悪い点を挙げていけばキリが無いのだが、
雑魚戦の単調さや一部のボス戦の作業感を除けば、進行の妨げになるような
無駄な要素が入っておらずサクサクと進められるし、救済策として
ソウルを使えばライフやレイジの回復もできるようになっているし、一定の爽快感もあるので
いわゆる「クソゲー」という印象は無いが、アクションゲームとして大味と言わざるを得ない。
このジャンルにおいては、難易度はだいぶ低い部類にあるが、
「無双」ほど丁寧には作られていないので、
「アクションゲーム初心者にお勧め」と言うこともできないのが辛いところだ。

7点にするか迷ったが、一応この点数で。7点にかなり近い6.5です。


似非ログ
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