9.5点/10点


◎ 独創的なオンライン要素
◎ ゲームとしての懐の深さ
◎ 攻略の面白さ
○ キャラデザイン
× ロックオンに難あり
× 一部のボス敵が・・・

◎ 独創的なオンライン要素
紹介記事などでも触れられているように、本作には、オンラインを利用した数々の独創的な要素が盛り込まれています。これがゲームの面白さに本当によく繋がっています。また、記事や公式サイトでも触れられていない面白い仕掛けもあったりします。オンラインにつなげば、驚きと楽しみが満ちていますので、ぜひオンラインでプレイすることをお勧めします。

◎ ゲームとしての懐の深さ
このゲームは、「ゲーム史上最高難度」などとゲーム雑誌レビューでも語られています。実際、このゲームは難しい部類に入るのですが、システム的にも、アクション的にも、まったく理不尽なところはありませんし、ステータスを自分のプレイスタイルに合った方法でアップさせていけば、ある程度のゲーマーなら誰でもクリアできるレベルの難度です。逆に、腕に覚えがあるなら、ステータス強化(レベル上げ)をせずに自分のスキルひとつで先に進めていくこともできますし、本当に懐の深いゲームに仕上がっています。戦闘そのものも、装備やステータスにもよりますが、「ごり押し」「ステルス」「ヒット&アウェイ」など、プレイヤーそれぞれの戦法で戦えます。

◎ 攻略の面白さ
いわゆる「死んで覚える」タイプのゲームです。死ぬとそのマップの最初からになってしまいますが、アイテムなどは失わないので、やる気が無くなるどころか、何度でもリトライを続けたくなります。マップ内には仕掛けや謎が隠されていますが、それらも、一般的なRPGにありがちなただのパズル的なものではなく、真に頭を使いながらプレイする必要があり、進むべき道が解ったときや仕組みが理解できたときには言いようもない達成感が得られます。アクションゲームとしても秀逸で、手探りで攻略法を見つけ出す楽しさは、ここ最近のゲームでは見られなかったことです。ボス戦の楽しさは特に際立っています。また、他のゲームとは違った特色の強いゲームなので、そういうセオリーを徐々に習得していくのも楽しみのひとつです。例えば、このゲームにおいては貴重品である回復アイテムを節約するために「敢えて潔く死ぬ」のもひとつの戦法ですよね。

○ キャラデザイン
特定の層に媚びず、徹底した世界観で統一された敵やNPCのデザインは傑出しています。グラフィックもそれをうまく表現できており、雰囲気は非常に良いです。

× ロックオンに難あり
敵キャラクターのロックオンはR3ボタンに割り当てられています。これは特に問題ないのですが、ターゲット変更が右スティックに割り当てられているため、「視点を動かすつもりで右スティックを動かしたら別の敵にターゲットが移ってしまった」ということが何度も起こります。それ以外にも、ロックオンしていた敵を倒すと自動的に他の敵にロックオンが移るのですが、それがすぐ隣の敵だったらまだ良いのですが、空を飛ぶ敵や、直接繋がっていない高台の上にいる敵にロックオンが移ってしまうともう何がなんだか解らなくなり、それが原因で死んでしまうこともあります。こればかりはもっと考慮して発売すべきだったと思います。

× 一部のボス敵が・・・
このゲームのボス戦は本当に面白いのですが、特に後半の一部のボスバトルはイマイチです。ネタバレになるのであまり多くは語れませんが・・・。



まとめ
「デモンズソウル」は、ゲーム雑誌などでの宣伝文句そのままになってしまいますが、最近のゲームには無かった、ゲームの面白さの本質を思い出させてくれる良質なアクションRPGです。難易度が高いと聞いて躊躇している人も、心配ありません。ソウルでステータスを強化していけばどうにでもなります。また、今からこのゲームをプレイする人は、「攻略方法を人に聞かない・調べない」「プレイ動画は見ない」「一周目はcoopしない」ことをお勧めします。このゲームの楽しさの半分は、「自分で攻略する楽しさ」ですから。