ミニ四駆をそれなりに速く走らせようと思ったら避けては通れない、モーター慣らし。
特にダッシュ系モーターのそれは、きちっと性能の上昇が数値で確認できるようになるまでに
非常に時間を要するうえに、かかる手間も非常に大きいです。

これは、わたしが『Arduino』マイコンを使って作った『モーター用電源の制御装置』であり、
電源からモーターまでの電気回路にこの装置を割り込ませることによって、
モーターを回転させる方向と時間を自動で制御してくれます。


これが、制御システムの肝となる部分です。
普段はこの2枚の基盤をボルトで2枚重ねとなるように連結しています。


左右の基盤について解説すると

(左)Arduino。ここにプログラムを書き込み、USBで駆動させると各ピンのHIGH/LOWを制御する。
(右)リレー回路。Arduino上のピンと繋ぐことでリレーが駆動され、
  モーターに流す電流の向きを変えたり、電流の流れを止めたり流したりする。

(左)Arduinoには、この画像のようにプログラムが書かれている。

解説します。


(4行目)最初に、制御するピンを宣言します。13番と12番を、出力端子として設定しました。
(7行目)13番ピンを『HIGH』にします。すると13番ピンから5Vが供給され、
    リレー回路上では正転用リレーが駆動され、モーターが正回転をはじめます。
(8行目)13番ピンを「LOW」にします。5Vは遮断され、モーターの回転も止まります。
(9~10行目)今度は12番ピンを制御します。モーターは逆回転します。

(7~10行目)モーターを回す時間、休ませる時間はdelayと書いてある記述の
      右側で行っており、単位はミリ秒です。
      たとえば、5分間モーターを回転させたいときは「300000」
      30万ミリ秒=3000秒と入力します。

モーターをどのように回転させるか、メニューを変えたいときは
プログラムを編集して、書き込み直す事で対処します!


参考までにスプリントダッシュモーターを例にとると、
3Vの電圧をかけたときに30000回転する個体を、39000回転回るようになるまで慣らすのに
わたくしのデータでは少なくとも5時間以上、長い時では10時間かかっています。

それだけの長い時間、モーターの慣らしにつきっきりになるのは、
非常に時間がもったいないですね。

このような自動運転装置・自動制御システムを構築する事で
学校や会社に行っている間にモーターの慣らし運転を進めることができます。

浮いた時間でマシンの整備が出来るし、セッティングの考察も出来る。。
そうなることによって、きっとレースでの結果も上向いてゆくと思います。





(執筆中)