TPP参加と税理士制度の一触即発の関係! | 歌う税金教室  税理士冨永英里のオフィシャルブログ

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こんにちは、愛と絆を会社経営と人生に活かす税理士の冨永英里です。


先日、税の有識者の方と編集者さんを交えてお話をする機会をいただきました。

そのときに出た話が

TPP参加と税理士制度

TPPといえば、

農産物の自由化が報道されていますが、

TPPは、

国同士で制限しているモノとか人を自由に移動できるようにするものです。


で、

これに参加するということは、

海外の会計士や弁護士が

だあ~~

っと

日本の税理士業界に参入することができることを意味しています


税理士という制度は実は特殊な資格です。

アメリカには会計士や弁護士という資格はあっても税理士という資格はありません。

でもTPPを使うと日本の税理士業界に入ってくることができるのです。


えっ?

なぜなって?

それはたとえばこんな感じです。


アメリカの弁護士は

日本の弁護士になることができます。

日本では弁護士は税理士になることができます

よって
アメリカの弁護士は日本の税理士になることができるのです

あるいは
アメリカの会計士は

日本の会計士になることができます

日本の会計士は税理士になることができます

よって
アメリカの会計士は税理士になることができるのです

そうなると

より大きな資本のあるアメリカの弁護士や会計士の事務所が

日本で大きな事務所を作って、日本の事務所を持てない税理士や
税理士の資格をもっていない事務員を安い給料で働かせることが可能になります。

いわゆる
寡占状態になります。

自由競争でそれもよし!

食えない税理士は負け犬としてそれでもしようがない!

そう考えるとしたらそれはそれでいいと思います。

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でも本来税理士という仕事はそれでいいのかなって最近いつも考えています。

なぜなら税理士は、税務に関する専門家として、

独立した公正な立場において、

申告納税制度の理念にそつて、

納税義務者の信頼にこたえ、

租税に関する法令に規定された納税義務の適正な実現を

図ることを使命とする。

と税理士法1条で規定しているからです。

そして税理士のはしくれとしてわたしも税理士の使命を同じように考えています。

だからこそ

税理士に見えない私に

ものすごく税理士らしい仕事がやってくるんだと思うんです(#^.^#)

寡占状態や安売り合戦の中で

税理士としての使命と誇りは

維持できるんでしょうか?

わたしはすでに今でも↑の実現が難しくなってきている時代に突入してきていると思っています。

だから・・・

今の状況を放置し、さらにTTPも受け入れるとなると


誰も好き好んで

時間とお金をかけて国家資格をとろうとは思わなくなるー、



いずれ税理士制度は崩壊する。

税理士制度の崩壊は、

国力をもっともっと危うくする!

そう思いませんか?

だって

国の財政は

税金で賄わなければならないはずなんですよ!

だから赤字国債がこんなに批判されているわけじゃないですか!

税理士はその納税が適正に行われるための専門家なんです!

すいません。

わたしとしたことが・・・・(^_^;)

つい熱くなってしまいました。


ということで、

TPP参加するかどうかということは

税理士制度が崩壊の危機にさらされているということなのです。



じゃあ、それを傍観者のままでいいのか?

わたしは自分に問いただしてみるのです。

思えば、

わたしは

仕事のいろいろな場面において

「税理士」という肩書きに

助けられてきました。

経営者の会合やパーティーなどでも

「この人は税理士さんなんだよ」

と紹介されれば

相手の方はそれなりな対応をしてくださいます。

本を20冊も書かせていただいているのは

わたしが税理士という肩書きを持っているからこそのことです。

セミナー講師をさせていただくのもそうです。

もちろん、

税理士という肩書きを利用され

痛い思いをした経験も一度や二度ではありません。

でもメリットも十分にたくさんありました。


そう考えてくれば

食えない税理士は淘汰されていけばいい、、、、


という考えには到底至らないのです。

わたしの人生を助けてくださっている

「税理士」という仕事に対しての

恩返しをしたいという意味もあります。

ということで、

日本の税理士制度の存続をかけて

どんな行動が存続の役に立つのかを考えていきたい!

そう思うようになったきっかけをその会合では作ってくださいました。

ありがとうございます、○○先生。


やはり人間は自分だけ独り勝ちすればいいってもんでもありません。

お金をたくさん稼げばいいというのでもありません。

人は

他人の役に立ってこそ

自分の存在価値があるというのがわたしの持論です。


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TPPを通して私なりの税理士制度に対する思い、

そして人生観を書き綴ってみました。

いつもリアルの場面ではこんなことを

しょっちゅう言っているのですが、

今日はブログにも書いてみました!

いろいろなご意見があると思いますが、

まあこんな考え方もあるということでお含みおきいただければ幸いです。


以上、最後までお読みいただきありがとうございました。


冨永英里




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