夕焼け空

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新しく不思議体験テーマを設けてみました。

主に備忘録的に見聞きした不思議体験を書き留めておこうと思います。

 

 

私はあらゆる怖い話が大好きですので、眠る前はさまざまなサイトの怖い話まとめを読んでおります。

(おそらく眠りの質を悪くしていますが)

パラレルワールドとか異次元トリップの話が好きでよく読みますが

急に異次元に行った時に多く共通するのは空の色だそうです。

昼間にもかかわらず夕焼けのように真っ赤な空になっていることが多いとか。

 

そういえば私も一度だけ異次元トリップだったのかもしれない体験がありました。

 

 

それは私が高校生の頃のこと。

駅までの帰路の途中で、小さな書店をじっくり物色してから帰るのが日々の日課だったのです。

小さいながらもそれなりにお客さんの多い書店なのでお店の人の目を気にせずゆっくり見ることができました。

いきつけの書店なのでどこが何のコーナーか何が入荷されたのかもすぐわかるくらいでした。

 

そうしてあれこれ見ていたのですが、ふと店内の変化に気づきました。

その時は半日の土曜日で(土曜日の授業がある時代)まだ二時か三時であろうにもかかわらず、店内が夕方の色合いになっていたのです。

窓からななめに入る赤みがかった光が強く、店内はオレンジ色染まってました。

 

「もうこんな時間だっけ?」

と心で焦り、よくよく周囲を見渡すともっと異常なことに気づきました。

 

小さい書店にしてはけっこうな人数。

およそ15人ほど。

その周囲の人たちがすべて小学生ぐらいだったのです。

 

普段は主婦や学生や中高年が多いのに、その時は店中の人間が子供でした。

しかもしんとして静かにみんな本を読んでいる…

誰も口をききません。

たとえ図書館であってもこんなに静かに集中する子供は多くないのではないでしょうか?

 

店内を歩き回って「たまたま大人しい子供たちが集まった偶然なのかな…?」とその時までは余裕がありました。

でもレジを見た時にゾッとしました。

レジの中にも子供がいたのです。

せいぜい小学校低学年の子供が一人で本を読んでいました。

ずっと前からそうしていたように。

こんな子供一人にレジを任せるものでしょうか?

他の店員がいる気配はありません。

この店内で一番の年長者は高校生の私でした。

 

オレンジ色の店内と子供だけの世界は日常を一気に異次元に変えました。

話しかけるのも声を出すのも躊躇われました。

「このままここにいたら子供になって出られなくなる」

とっさにそう考えました。

 

そして転げ出る勢いで店の外に出ると…

 

いつもの帰宅途中の道でした。

空は青空。

夕方はまだまったく始まっていませんでした。

ふりむいた書店の中の様子は出入り口のガラスに貼られた数々のポスターでよくは見えませんが、オレンジ色ではなくなっていて…

中を確認し直す度胸はありませんでした。

 

それ以降あまりその書店には寄らなくなりましたが、たまに行ってもあの時のようなことは起こりませんでした。

 

偶然子供が集まっていたとかたまたまお店の人が席を外していたとか夕方に見えたのは見間違いだったとか

いろいろこじつければありうることだったのかもしれません。

でもあの時の時が止まったかのような不思議な感覚は説明しきれない気がします。

あれはやっぱり異次元だったのかな?

 

わたしの唯一といっていいささやかな不思議体験でした。

次回は人から聞いた体験を書きたいと思います。