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Day 2 Chutanga チュタンガ 3,600mTuli Kharka トゥリカラ4,200m

Day 3 Tuli KharkaKothe コテ 3,700m

 



トレッキング2日目は一番キツい移動だった。3600mのチュタンガから4500mchatala la チャトッラ・ラの峠越え。山頂付近は雪が積もっていて、この急斜面をアイゼンなしで登るの?とハラハラしながら登った。転げ落ちたらひとたまりもないもないだろうと思いながら、ツィリンさんの足跡を踏むことだけに集中して歩く。

3日目は約5時間の登り下りを繰り返して、Kotheコテという3,700mの村にたどり着いた。

 

ところで遠征中、私がどのような所で寝泊まりしているか紹介したいと思う。

街道を歩いていると、途中途中に大小の集落があり、ロッジが密集している村などがある。

どの村に滞在するかは事前に決めてあるが、ロッジは基本的にガイドが決める。

どのロッジにもさほど大きな違いはないが、人柄によって、夜薪を焚いてくれたり、そうでなかったりするようなサービスが変わってくる。

 



部屋には2つの簡易ベッドがあり、その上に自分の寝袋を引いて寝る。ブランケットは大体どのロッジにもあり、言えばすぐ出してくれる。夜は相当冷え込むので、私はナルゲンのプラボトルに熱いお湯を入れてもらい、湯タンポのようにして抱きながら寝るようにしている。至福の時。

 


          シャワールーム一例

日中4,5時間歩き、散々汗をかいてお風呂はどうするの?と気になると思うが、ロッジには大体シャワールームがある。しかし、いろんな条件からあまり利用する人は少ない。
その理由の1つが高山病にかかるリスク。熱いお湯を浴びるとかかりやすくなってしまう。あとは天気。晴れている日に浴びないと、髪の毛が乾かずめちゃくちゃ寒い思いをする。とにかく頭を冷やすと高山病リスクはぐんと上がってしまうので、気をつけている。私は10日に1回くらいのペースでシャワーを浴びている。

 



また大体のロッジでは充電できるプラグがあったり、Wifiが飛んでいる。ただソーラー式のところが多いので、PCなどは充分充電出来ないことが多い。両者とも宿泊代以外に料金がかかるので、私はカメラの充電などよほどのことがない限り使わない。

 

食事はもちろんロッジで摂る。メニューはどこもほとんど変わらない。(高度が上がるにつれて、食事や全ての料金がUPしていく)ネパール料理から、ピザや中華などがある。どのロッジもやっぱりネパール料理が一番美味しい。私はいつも朝はツァンパ(きな粉をバターとお湯で溶かしたポリッジのようなもの)、夜はダルバッドという、ネパールのカレーを食べている。

 

            ツァンパ

外国に来てまで日本食を食べている人をたまにみかけるが、(食関係の仕事かもしれないが)風土に合っていて一番美味しいものは、やはりその土地の食べ物だと私は思う。ネパールに来てお味噌汁を飲んでも日本で飲むほど美味しくないし、日本食が恋しいなんて思うこともない。

外国人が嫌そうな目で見ていても、ダルバッド(ネパールカレー)は手で食べるのが一番美味しい。作った人はとても喜んでくれるのが私も嬉しい。

その土地の食事を摂るということは、その場所や人に属していく上で大変重要なことだと私は思っている。

 
            ロッジのダイニング

ロッジはただ泊まるだけの場所ではない。トレッカーたちの出会いや情報交換の場でもある。これから登る人と下りてくる人が交差する場所。メラピーク登山のピークは秋のため、春はトレッカーが少なく、ロッジ貸切ということも少なくない。今回は多くのオーストラリア人に出会う。彼らの多くは初めてではなく、45回リピートしている人がほとんどであった。

トレッキングより多くの時間を過ごすロッジは、現地の人やトレッカーたちと交流できる遠征中の楽しみの1つである。



トンバ(ネパールのお酒)を飲む子供。シェルパの人々は日中仕事に従事できるよう、寝かしつけるために子供に与えたりする。


ERIKO