東ジェ天! | 北川悦吏子オフィシャルブログ「でんごんばん」Powered by Ameba

東ジェ天!

お待たせしました。

東ジェ天のみなさま。


いきなりですが、明日、エライ人に会いに行くことになりました。


ここで、ひとつ、みなさんに言いたいことがあります。

この2、3日、私は体調が優れませんでした。

思い当たることがあります。

実は、何人かの人に、この東ジェ天プロジェクトのことを、否定されました。

というか、心配…と言った方がいいのかな。


あんなことして大丈夫?

病み上がりに何やってんの?

とても、正気の沙汰とは思えない。

あんなことしたら、きっと被害を被る人や、傷つく人がいるよ。

下手すると、このブログは炎上するよ。

もし、ダメだった時、どうやって幕を引く気?


というようなことでした。


そうなのかなあ…。

でも、私は、どうしても自分が間違ってるとは、思えませんでした。

自分も、この物語を日本でたくさんの人に見てほしいし、

それを見たがってるファンがいて

何かできることはないか、と考えて、ブログでコメントを集めました。


もしかして、私は映画という業界をまだよく知らないし、韓国と日本といっしょにものを作る、という状況がよく飲み込めていなくて、実際に、私がこれをやったことによって、業界内に傷つく人がいるとしたら

そのときは、「ごめんなさい」と頭を下げようと思います。

私が、軽率でした、と。


ブログ炎上くらいは、雑誌やテレビで取り上げられた時に、ある程度の覚悟をしました。

とりあげてくれてうれしい、と思うと同時に、これは大事(オオゴト)になったのかもしれない…。覚悟しよう、と。


このブログば、今や私にとってとても大切なものです。

初めて私は、自分のファンの存在をここで実感しました。

そして、とてもいい人たちに、愛されているんだ、と思いました。

でも、それが知れただけでもいいじゃないか、ともし、炎上なんてことになったら、

思おうと思ってました。



しかし、私以外の、誰かを傷つけることは、私の本意ではありません。

みなさんにも、わかってほしいけど、もし、この作品が日本で公開されなくても

誰かがイジワルしてるわけじゃないです。

仕事です。

みんながそれぞれの事情を背負って、いろんなことを考えながら、真面目に判断を下していきます。

もし、うまくいかなかった時に何かを、誰かを責めるような気持ちにだけは、ならないでほしいと思います。

みなさんも、御存知かと思いますが、この「天国への郵便配達人」は日韓のテネシネマという、7本でひとつのシリーズとされているものです。

その一本だけが、単独で上映されたり、放映されることは、よろしくない、という考え方もあるのかもしれません。

(みんな、並んで放映されたり、上映されたりするのが、多分、一番、美しいんだろうね)



もし、ダメだった時にどうやって幕を引くか、と言われれば

私は「ごめんなさい。ダメでした」とただ、言うだけです。


でも、私は、これがダメになったら、みなさんと同じくらいか、みなさん以上にがっかりする自信があります。

だって、自分で書いた脚本は、子供と同じです(いや、同じじゃないけど、同じくらい愛しい)。

ぜひとも、日本でやってほしい、という思いは、みなさんよりずっと前から持っています(そりゃ、そうだ。脚本が書かれたのは、発表になるずっと前だから)。


その辺のこと、わかってほしいと思います。


大人でありたいと思います。

自分の、仕事においての、立ち振る舞い。


この「東ジェ天」というプロジェクトを立ち上げた決断を、自分が子供っぽいことをした、とは思いたくありません。

そのためにも、「東ジェ天」のみなさんも、大人であってくれることを、切に願います。


2009年 11月 17日

  北川 悦吏子