【映画】ラブリーボーンを観た。 | 映画やドラマの感想日記

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新作、旧作問わず映画やドラマの感想を日記にしてみた。

ピータージャクソン監督の「ラブリーボーン」という映画を、
超忙しかったが無理矢理観に行った。
なぜ無理矢理か?答えは前売り券を買ってしまったからだ。
今月こんなに忙しくなるとは思わなかったから、買ったことに
少し後悔。
とりあえず観に行くぞ!とスケジュールを観ても既に日に2回とかに
なっている。先月の29日公開なので、もう終わりの気配。
ヒットもしなかったようだし。すでにランキング圏外。

観た後は速攻帰宅。外出時間は鑑賞時間含め多分3時半間くらい(笑)
そんな焦った気持ちで観たからか?あんまり楽しめなかった。

■原作との違い
スージーが殺されるシーン。
原作では犯人に強姦されて殺される描写が生々しく
描かれてたが映画では、細かく描かれていない。
一瞬、逃げ切れたのかと思った。
このシーンがあるから、後半のあのシーンが
活きると思うんだけど。

また、原作ではスージーの遺体はバラバラにされ、
見つかったのがヒジか何かの骨だけだったが、
映画では母親からの手編みの帽子のみが見つかった。

でもこの2つのシーンがもしあったら、残酷すぎて
サスペンスにしたいのかファンタジーにしたいのか、
ホラーにしたいのかよく分からなくなると思うから
なくて良かったとは思うけど…。
かといってこの映画、ファンタジー?
誰向け?
あと、事件の捜査をしている警官とスージーの母親が
不倫してしまうシーンも無いし、何年後かに家族が
再会するシーンも少し変わってる。

ラストも少し違ってた。

■映画で作られたシーン。
スージーが撮った写真のフィルムを現像する下り。
24個のフィルムを月に一回現像し、24個め(つまり二年後)に
現像した写真に犯人が!!
いっぺんに現像すれば逮捕出来たかもしれないのに…

■色々浮かんだ疑問
スージーを連れこんだ穴、あの深さの穴を埋めてたら、
通り掛かりの人が気付きそうだけどな!?

スージーの遺体が入ったあの金庫、夏はどうしたのだろうか?
腐ったり臭いがしたりするはず。

トウモロコシ畑に遺体を埋めないで、
ずっと金庫に残した訳は?

後半の、被害者友の会的な描写は?

それはおいといて…主人公がかなり美しい!!笑っても泣いてもさけんでも、綺麗だった。
妹役も、最初の方の素人くささから後半のかわり様は、一見の価値アリ。


■感想
死後の世界と現実の世界の描写が印象深かったけど、
何だかよくストーリーを消化できなかった。
原作を読んでいなかったら面白かったのか、
読んでいたおかげで脳内補完ができたのか。
理解に苦しむ映画だった。映像は綺麗だったけど。

もし、監督が女性監督だったらもっと違う展開に
なっていたんだろうな、と思う。
ソフィアコッポラ監督だったら主人公がキルステン・ダンストに・・・。
荻上直子監督なら主人公の母親が小林聡美に・・・。
西川美和監督なら主人公の父親が笑福亭鶴瓶に・・・。

ヒットしないだろうなと思う、
微妙な映画だった。