以前、デカローグの感想を書いたが、
久しぶりに思い出し、再掲載。
もう買おうかな。
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「デカローグ」1988年
クシシュトフ・キェシロフスキ監督
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「デカローグ」は、旧約聖書の十戒をテーマにした、
シリーズ十篇の映画です。(各話60分弱)
大げさだけど人間の感情すべてが描かれている映画だった。
猜疑心、嫉妬、裏切り、そして大きな愛。
この映画は何年たってもどこの国にでも通用しそうな
普遍的なテーマを扱っている。
もともとは、ポーランドで放映されたテレビシリーズで、
当時の視聴率は、第1話は52パーセント、
第2話は64パーセントの高視聴率で、
まさに国民的ドラマだったようだ。
家政婦のミタより視聴率が高い。
このドラマ、あまりの素晴らしさ故、各国での
上映となったそうだ。
ただし!観てすっきり、あ~面白かった!終わり。
と言ったような単純なものではない。
重くて辛くて心が痛む映画。
物語や台詞、俳優や女優の演技で勝負。
制作費なんてあまりかかってなさそうだけど、
(全編同じ集合住宅の中での話だし、時々ガラスに反射して
カメラマンが写っていたりもする。※第二話)
見たあと何も心に残らない映画より何倍も価値がある。
なぜ今までデカローグを知らずに過ごしていたのか。
人生もったいない。
これを越える映画が思い当たらない。
こんなドラマが日本でもあればとつくづく思う。
CGとか豪華俳優陣とかいいからさ、中身で勝負すれば
いいのに。
スポンサーは付きにくいかも知れないけれど。
以下、感想です。
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◆第1話:ある運命に関する物語
<あなたは私の他になにものをも神としてはならない>
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コンピューターやチェスが得意で、合理的な物の考え方しかできない
父親と、その父親に育てられた息子の物語。二人は、世の中の出来事は
すべて計算すれば答えが出ると思っている。
母親が見ている夢さえも、コンピューターに質問してしまう息子。
魂なんてない、神なんて信じない父。そんな2人に悲劇が襲う。
計算は完璧だった。検証もした。何も起こらない筈だった。
ラスト、教会へ走る父の姿が心に突き刺さる。
現在で再現すると、パソコンと携帯かな。
命の大切さは、今も昔も子供に教えるのは難しい。
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◆第2話:ある選択に関する物語
<あなたはあなたの神、主の名をみだりに唱えてはならない>
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バイオリニストの女、重病で瀕死の男と、その男の医者の物語。
女は身ごもっているが、男の子供ではなく、浮気相手の子供。
男が死ぬのなら産む、男が生きられるのなら堕胎を考えている為
医者に男の本当の容態の告知を求めるが・・・・。
嘘は、嘘のまま墓場まで持っていってほしい。
産まれてくる子供に罪は無いのだから。
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◆第3話:あるクリスマス・イブに関する物語
<安息日を覚えてこれを聖とせよ>
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クリスマス・イブの日に、元カノから連絡があった妻子持ちの
男は、妻に嘘を付き、イブを元カノと過ごす。
解説には、一つの愛の物語と書いてあるが・・・納得いかない。
イブに、夫が浮気してしまうなんてひどいでしょ。
幸せを装っていた元カノも実は幸せではなかったという描写は
少し心が痛むが・・・。
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◆第4話:ある父と娘に関する物語
<あなたの父と母を敬え>
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母親は、娘を産んだ5日目に死んだ。
それ以来、娘を男手一つで育ててきた父親。
母親を知らずに生きてきた娘。
20歳になった娘は、死んだ母親が残した手紙を
ある日見つけてしまう。
それには、父親の死後開封するように書かれていたが、
開けてしまったと父に告げるが・・・・。
父親の娘への愛、娘の父親への愛、そして母親の愛、
それぞれが交差する。
ラストシーン、謎は謎のまま残しておくのが2人の為だとは
思うけど、個人的には読みたかった。なんて書かれていたのかを。
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◆第5話:ある殺人に関する物語
<あなたはなにものをも殺してはならない>
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タクシー運転手を殺害した青年と、新米弁護士の物語
青年は動機もなく、手にしたロープで残酷に運転手を殺した。
どこにでもいる鬱屈した若者は、ラスト、死刑台へと消えていく。
新米弁護士の慟哭が心に残る。
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◆第6話:ある愛に関する物語
<あなたは姦淫してはならない>
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郵便局で働く青年は、向かいの女の部屋を一年前から望遠鏡で
のぞいていた。女の部屋にはひっきりなしに色々な男が出入りしていた。
女に近づく為、郵便を盗んだり、偽の為替通知を送って窓口まで
越させたりするが、やがて・・・。
女に何が望みかと問われ、
「僕とアイスクリームを一緒に食べてほしい」
・・・・純粋すぎる。
実際いたらすごく複雑。
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◆第7話:ある告白に関する物語
<あなたは盗みをしてはならない>
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16歳の時に子供を産んだマイカ。
あまりに幼すぎるが故、マイカの母親が子供を実子として登録し、
マイカは、産まれた自分の子供にずっと姉と偽って接してきた。
ある日、子供に、実の母親は私だと告白するが・・・
解説にあるような、
" 口では「あなたも早く一人前になってね」といいながら
実際に娘がハードな仕事をしたり一人暮らしをしたりすると、
あれこれ理由をつけて巧妙にやめさせてしまう母親"
これは、どこの国でもどの年代でも起こりうる。
自立して母親になりたいと願うマイカは誘拐に近い形で
子供を奪い、異国に行こうとするが、、。
ラストシーン。
「ママ!」と叫んで迎えに来た母親に抱きつく子供。
そして、マイカは・・・
皆まで言わないけど、色々共感&考えさせられる。
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◆第8話:ある過去に関する物語
<あなたは隣人について偽証してはならない>
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大学教授のソフィアは、ナチス占領時代に一人のユダヤ人少女の
命を救えなかった過去があった。ある生徒はそんな彼女の
辛い過去を思い出させるが、、
ラストの抱き合う2人を見て、ホッとしました。
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◆第9話:ある孤独に関する物語
<あなたは他人の妻を取ってはならない>
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生涯、性的不能を宣言された外科医が、若い妻の浮気に苦悩する。
人間の猜疑心や嫉妬心、孤独や愛が書かれていてラストシーンは
少し感情が高ぶり泣きそうになってしまった。
若い妻が、スキー場から家に帰るシーン。一番愛しているのが
誰か、一緒にいたいのは誰かがわかる希望のシーンだった。
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◆第10話:ある希望に関する物語
<あなたは隣人の家をむさぼってはならない>
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この話が、10編の中で一番楽しかった。
ある兄弟の話。父が突然死んだ。
唯一残ったのは膨大な量の切手。
ちっぽけな切手と思っていたものが、実は家や車が何台も買える位の
超貴重なものとわかってから、色々な騒動に巻き込まれるドタバタ
・・・コメディ?ではないか。
ラストシーン、2人して別々のタイミングで同じ組み合わせの
切手を買ってしまって笑い合うシーンが微笑ましい。
希望が感じられた。と、思ったら、題名が希望に関する物語だった。
確かに。
久しぶりにブログ書いたが、無駄に長い、、まいっか。
このブログの目的は2つあります。1つ目は、休憩時間のどなたかの暇つぶしになれば良いと思っている点。
2つ目は、何年後かに過去を振り返り、ああこんな事思ってたんだっけと思い出すのが目的です。











