ブダペストに1泊2日の旅行に行ってきました!!
ウィーン滞在の間にブダペストは是非行ってみたかった場所。
私の大好きな小説、佐藤亜紀さんの『天使』に出てくる場所なのです。
佐藤亜紀さんの小説、文体がとても硬派でメチャメチャ私好みで大好きです。
『天使』は第一次世界大戦前のオーストリア・ハプスブルク帝国を舞台にした、超能力スパイの話…と言ってしまうと俗っぽくなるのですが、相手の記憶や感覚を探る超能力の描写がリアルで生々しくてどんどん引き込まれます。
主人公がウィーンのハプスブルク枢密顧問官に仕えているので小説のメインの舞台はウィーンなのですが、主人公がハンガリー出身なのでブダペストも時々出てきます。
あ、ウィーンに来た時も小説に出てきた場所を巡りました(笑)
「カールスプラッツ駅のキオスクで新聞を買ってリンク通りに沿って歩いて…」という文を思い出して、「ほうほう、これがカールスプラッツ駅ね、これがリンク通りね」と実際に歩いてみました。
よく言う「作品の舞台になった聖地巡礼」ですね(笑)本当にそれくらい好きな作品です。なので、今回も「天使」の空気を吸いに行くのが旅行の主な目的でした(≧▽≦)

とはいえ、普通の観光客です(笑)
一番有名な国会議事堂を最初に見に行こうと思ったのですが、最寄り駅が工事中のようで一駅手前で降りて歩くことになりました。
歩いていたら、さっそく大きな教会発見。というわけでまずは土地神様へのご挨拶です。



今日はお招きいただきありがとうございます、と感謝の気持ちをお伝えしました。
一駅手前で降りたのは正解だったかも。来て最初に「これから2日間お世話になります」とご挨拶ができたので♪
東の窓から光が差し込んでいてとても神聖な雰囲気でした。



国会議事堂は、まさに「ブダペストと言ったらこれ!」という建築で美しかったです!!



「ドナウの真珠」と呼ばれるブダペストの美しさは、同じドナウでもウィーンにはないものを感じます。
ブダペストのドナウ川。



ご覧のように、ドナウ川凍ってます!!
めっちゃ寒かったです!!道も雪が解けないまま固まってて、注意深く歩かないと滑ります!!

お昼ご飯はグーラッシュとキャベツの包み。



グーラッシュはウィーンでも食べられます。
でもウィーンとブダペストではグーラッシュもちょっと違うんです。
ブダペストでグーラッシュを食べた第一印象は、「あ、給食でこれ食べたことある」でした(笑)
なんか、小学校の給食で、豆とかニンジンとかキャベツとかが入った、オレンジ色のスープが出ませんでした??まさにあれなんですよ!!あれはグーラッシュだったのね!!
小学校の給食でまさかハンガリーのスープが出ていたとは…!!

食事の後は「くさり橋」を散歩。ここは、夜のライトアップが綺麗だそうです。



そして、密かに一番楽しみだったのが…温泉!!
ハンガリーにはあちこちに温泉があるのです!!
ウィーンに来てからずっとシャワー生活だった私にはお風呂に入れるというだけでわざわざ行く価値があります。
こちらの温泉は、水着を着て男女混浴と聞いたので、ちゃんと水着も持っていきました!!

温泉施設。建物の前にある庭から湯気が出てるのがわかりますか??
かすかに硫黄っぽい匂いがしました。



お湯は…日本人にはぬるめでした。「あ”あ”~~~~生き返るぅ~~~~」っていう声が自然と出る日本の温泉とは全然違う、プールみたいな感じでした。
もっと熱くしてくれていいのよ!!!
浴槽がいくつかあり、その中で一番温度高めのところにずっと浸かっていたのですが、それでもまだぬるかったです…(>_<)
こちらの人は、温泉につかりながらチェスをさしたりするそうで、のぼせないようにぬるくなってるのかな?お風呂用にマグネットがついたチェス盤が町に出るとお土産屋さんで売っています。

温泉から上がったらまっすぐホテルに帰るつもりでしたが、夜のライトアップが見たくてくさり橋にまた行きました。
くさり橋から山の方を見上げると…



ブダの王宮です!!ブダペストはドナウ川を挟んで「ブダ地区」と「ペスト地区」に分かれています。ハンガリー王の暮らした王宮はブダ側にあります。
上記の小説『天使』の続編の『雲雀』で、ウィーンの顧問官が大公に向かって言い放つ名言「ブダの王宮に道化を住まわせようなどとは、二度とお考えになりませんよう」が頭の中でぐるぐる回っていました(笑)ほうほう、これが「ブダの王宮」か~。

くさり橋は、写真に撮るとあまり綺麗ではないのですが、実際はもっと綺麗でした。



くさり橋が見えるカフェで、ベリー系のシュトゥルーデルをめっちゃ美味しいミルクが入った紅茶と一緒に食べてブダペスト一日目、終了。
二日目はまた後日!