私の祖国 中国には西洋の紋章 (Coat of Arms, Blazon) や日本の家紋に相当するものが無いらしい、と気づいたときはチョット信じられませんでした。
その後、「無い」と確信したときには 「なんでぇ」 とおもいました。
「紋」も「章」も中国生まれの漢字だとおもうのですが、 中国語サイトの百度百科_紋章
には、 「纹章是个日文汉字名词,它类似中国的徽章,而又不同,比徽章用途更广」 という記述がありました。
中国には「徽章」はあっても家紋も寺社紋もないのですね
そのことに気づいたのはこの記事 2009-09-15 国章デザイン ベスト10
、 2009-09-15 国章デザイン ワースト10
を書いたころでした。
ヨーロッパの紋章は戦場における個人の識別マークとして、盾に紋様を描くことからはじまり、12世紀半ばころに 「紋章 (Coat of Arms, Blazon)」 として定着したとされてるそうです。
これに対して日本の家紋は、平安時代に宮中の招宴などで牛車が車寄せに一杯になった時、自分の牛車を見分けやすくする目的で 「紋様」 を付けたこと始まるとする説が有力なのだそうです。
それにしましても、ユーラシア大陸の東端 (=日本) と西端 (=ヨーロッパ) で、お互いに何の関係もなく家紋と紋章が生まれたというのが面白いですね
それと、その間の中国やインド、アラブ世界には紋章や家紋のようなものが生まれなかったというのも不思議ですね。。。
[参考サイト]
Coat of arms
(英語版Wikipedia)
家紋World
紋章世界
紋章 - MSN エンカルタ 百科事典 ダイジェスト
これは三宮(神戸市)の生田神社さんのお賽銭箱
生田神社の神紋は桜紋だったのですね。
初めてそのことを認識しましたぁ
これは通称 楠公(なんこう)さんで有名な神戸駅北側にある湊川神社の神紋。 「菊水」紋 というのだそうです
生田神社と湊川神社の間に三国志で有名な武将、関羽を祀った 関帝廟 があるのですが、やはり関羽の紋というのはありませんでした。