【宮台真司】ネトウヨは寂しい奴がなる

https://www.youtube.com/watch?v=x9bApPXAqjs

 

 

ポイントは動画6分以後において、そもそもインターネットの登場により、黎明期は民主主義の「補完物」となり、よりその制度の強化に貢献すると言われていたが、実際は逆で、宮台氏的に言うなら「クズの参加」によって、文字通り『悪貨が良貨を駆逐する』のごとし、それは拙ブログでも時々出て来るアメリカの学者キャス・サンスティーン氏(『インターネットは民主主義の敵か』2001年)の話のように、人々は「フィルタリング」(見たいモノだけをみる)行為を通じ、どんどん自身の考えを先鋭化させ、異論を排除する行動を取ることを、まさに普遍的に捉え、これを宮台氏は「同じ穴のムジナで、クズが戯れる」として、インターネット自体がそうしたメディアに「なりやすい」ことをおっしゃられています。

 

もちろん、そうではない「知識社会化(健全な社会運動)」のためにネットを活用する人は若干目であり、ボリュームや規模からいうと、総じてインターネットは「民主主義の劣化」に寄与するであろうとされていることです。

 

おしまいの動画9分35秒以後において、宮台氏は社会学の基本的な命題である『孤立して寂しくなると鬱屈するので、大きなもの、偉大なものを、まるで自分が背負っているフリをしたがる』とします。

 

これは『ネトウヨ』の人たちに当てはまるでしょう。

 

彼ら彼女らは、日常的な趣味や楽しみをもたないがゆえに、自分たちの抱えるストレスや感情を処理できず、国や民族、はたまた権威にすがり、排外主義をちらつかせ、人々を貶すことよって、さらにネット上で同集団たちで集まって「差別主義コミュニティ」を作ることにより、自分たちの充足感を満足させ、自我を保つことを覚えてしまいました。

 

こうしたことを改善するためには、彼らに対して「正しい歴史認識」(恣意的な言い方ですが)を教えるよりも、少しでも、リアルで友達や没頭できる趣味を見つけて、いかに自分たちが行っていたことが、下らなく、愚かで浅ましいことであるかに気付き、朝早く外に出て気持ち良い空気を吸って運動してみたり、「健全な自我」を作っていくことによって、自分の中にある「鬱屈した感情の比重」を、少しでも減らしていくことによってしか解決できないと、最近では思うようになりました。

 

 

<参考資料>

 

・Youtube動画 【宮台真司】ネトウヨは寂しい奴がなる

https://www.youtube.com/watch?v=x9bApPXAqjs

 

・『インターネットは民主主義の敵か』(キャス・サンスティーン著 石川幸憲訳 毎日新聞社)

 

 

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