【放談】今のセレッソ大阪が抱える課題(J1:第15節 F東京2-0C大阪より) | E.P & E.F.L

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【リーグ戦】
11節 5/12 (土) 清水エスパルス (A) △ 1-1
12節 5/19 (土) 柏レイソル (H) ● 1-2
13節 5/25 (金) 名古屋グランパス (A) ○ 1-0
14節 6/16 (土) サンフレッチェ広島 (H) ● 1-4
15節 6/23 (土) FC東京 (A) ● 0-2

 リーグ戦に限っていえば、ここ直近の5試合で、1試合平均0.8点です。
 1試合で1点に届いてない現実では、勝点を重ねるのは非常に難しいといえるでしょうね。



 また、6月開催のナビ杯を入れてみてもこんな感じ。

【ナビ杯】
6/6 水 19:00 川崎フロンターレ キンチョウスタジアム ○ 3-2
6/9 土 16:03 ベガルタ仙台 ユアテックスタジアム ● 0-1


 互いのチームで代表選手や、五輪代表選手が抜ける中での試合なので、ナビ杯をチームの力としてどのように評価すればいいのか難しいところはありますが、複数得点は、川崎戦のみ。



 得点力不足がチーム内に蔓延していて、「勝利」を得るためには、守備では虎の子の1点を守りきらないといけない訳です。
 サッカーでは普通にありがちな事故的な失点も許されない状況。

 先制しても、逃げ切れなかったり、先制を許すと、そのまま修正できずに逃げ切られたり、なかなか勝点を伸ばせない状況が続いています。


 今のセレッソがチームとして抱える大きな問題は、「得点が奪えないこと」だと思いますね。
 そのことで、完全に攻守のバランスを欠いていますし、自信を失っているように感じます。


 で、ここからは、「得点を奪う為に」ということで、勝手に個人的な意見(放談)を書かせて頂きます。


 まず、今シーズン、ソアレス監督が送り出す先発メンバーやシステムを見る限りでは、監督もよく言っている「バランス重視」であると思います。
 もっと別の言い方をすれば、「失点しない布陣」を敷いている印象があります。


 まずは、「チームとして崩れにくいシステムと選手を採用している」ように思います。

 それは、価値観の問題であって全く問題ないと思いますし、その考えがイレギュラーではなく、ある意味で得点の入りにくいサッカーというスポーツでのリスク管理を考えれば、「レギュラー的」な考え方だとも思います。

 よって、ソアレス監督の中で
 まず、「極力失点しない」ことが第一優先。
 その次に、「いかに攻撃を作っていくか?」 最後に、「いかに得点するのか?」の順でシステムやメンバーを送り出しているように感じるんです。


 ソアレス監督の考え方は尊重できますが、しかし、結果が出ていない以上、チーム全体として、何かを変えていく必要があると思います。

 何より見えないのが、「いかに得点するのか?」が全く見えてきません。

 個人的には、「いかに攻撃を作っていくか?」ということを詰める作業の結果が、完全にイコール関係で「ゴール」に直結するとは思っていません。 

 バルサほどのパス回しが出来るチームなら別ですが・・・。


 実際、セレッソが今シーズン作った「決定機」の数はリーグ内でも上位に上がると思いますが、「得点」は下方の方が早いです。


 ソアレス監督から見えてこないのは、「誰がゴールを奪うイメージのサッカーを頭に描いているのか?」ということです。



 このF東京戦、2トップという形でしたが、ケンペスの相方に1.5列目で柿谷曜一朗を使いました。

 今のセレッソが採用する、4-2-2-2のボックス型で、1.5列目の選手が得点に貪欲でないと誰
が点を獲るのか?
 もう一人のFWケンペスは、リーグ戦で15試合3得点の選手です。
 正直、得点は期待薄です。よりターゲットとしての意味合いの方が強いでしょう。
 なら、1.5列目は、チャンスメーカーではなく、フィニッシャーの能力も必要になります。
 でないと、FWで得点をとることは限りなく難しいです。

 で、曜一朗は、チャンスメーカーの良さは存分にはっきできていますが、フィニッシャーでしょうか。

 ミスターセレッソの「モリシ」
 彼は、チャンスメーカーであり、フィニッシャーだったからこそ、ゴールを量産して、代表でも重宝されました。

 1.5列目って2トップに得点を期待しているのなら、フィニッシャーの能力は不可欠だと思います。


 チーム作りで、「得点」を第一でチームを考えるなら、1.5列目は、「ボギョン」を使いたいです。
 なぜなら、彼がチームで一番得点を獲っているからです。
 サッカーの質を度返ししてもいいなら、そうします。
 その方が結果からみても得点が生まれます。彼はチャンスメーカーであり、、フィニッシャーだからです。

 か、せめて1.5列目「清武」です。


 ソアレス監督が、1.5列目に「曜一朗」を使うのは、2列目では守備の不安があるということで、消去法で、使うなら1.5列目としているのように見えてしまうんですよね。


 得点を考えるなら、守備に目をつぶっても、2列目に「曜一朗」を置いて、1.5列目は、よりフィニッシャーの能力のある「ボギョン」か「清武」を使うべきです。


 そもそも、ソアレス監督は、ゴールに一番近い位置にいる選手に点を獲らせようという意図があるのか?とも思ってしまいます。



 ソアレス監督の思考の中で、「バランス」や「守備」に比重を置きたくなるのは分かりますが、少々極端ですが、1.5列目は「フィニッシャー」を置かないと得点は生まれません。

 今のセレッソはそういう状況にあると思うのです。



 次のセレッソ大阪関連の投稿では、得点を奪う為にチームではどのようなアプローチが必要なんだろうかというところを、個人的に、勝手に【放談】してみたいと思います。