よく目にした「詠月」という2文字、そして「穴子茶漬け」という5文字。あ、ツイッターのタイムラインでの
お話です。繰り返されるその文字にサブリミナル効果として、いつか機会があったら伺おうと思っていた。

高校の同級生が赤坂で働いており、ランチをすることになったので絶好のチャンスとばかりに「赤坂詠月」に11:45に予約をとった。この時の予約の電話は女将であろう女性が対応したが、
とても感じが良く、期待ができるものだった。

場所は赤坂見附駅からメイン通りをサカス方面に歩くこと5分ほど。通り沿いにあるビルの4Fにお店はある。
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ビルの集合看板からかろうじて「詠月」のが見つけられるが、他はほとんどクラブであり、知らなければ入ろうとは思わないロケーション。

エレベーターで4Fに上がっても、案内板はあるが奥まったところにあり、穴場的雰囲気はより強くなる。
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引き戸を開けて店内に入ると、カウンターとテーブルで12人も入れば満席だろう。先に来ていた同級生と私以外のお客さんは全員女性。店内はビルの4Fとは思えないほどゆったりとした時間が流れていて、思わず赤坂にいることを忘れてしまうくらい。

オーダーはもちろん「穴子の茶漬け」(1200円)。もう一つのランチメニューは焼魚だったようだが、穴子の茶漬けしか見えていないのでよく覚えていない(笑)

まずは小鉢(大根のきんぴら)と香の物から。そして炊いたん。炊いたんとは京ことばで煮物のことで、厚揚げの炊いたん。やや薄味の中にもしっかりと出汁が感じられて、優しい味。丁寧な仕事ぶりがよく出ている。
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メインの茶漬けの前に、穴子は刺身にご飯と一緒に出されます。穴子は利休造りというらしく、ごまだれに和えられてる。穴子の刺身はおそらく初めての食感だが、弾力がこりこりして面白
い。ご飯は絶妙な炊き加減でおかわり自由なのも嬉しい。
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そのあとに出汁と薬味が。薬味はあられ、海苔、三つ葉。出汁は趣ある陶器に入っており、とてもいい香り。
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穴子の刺身に出汁をかけると、穴子は柔らかくなりより風味を増す。断然刺身より、茶漬けの方が好き。
出汁もおかわり自由で、茶漬けだけで2杯食べてしまいました。(ご飯1杯は軽め)
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女将は予約の電話の予想通りに優しいサービスで細かい気配りが心地いい。お茶、ご飯、出汁のおかわりを常に気にかけてくれます。

決して広い店内ではありませんが、ゆったりとしたランチを楽しめるのはこの女将のサービスがあるから、といっても過言ではありません。

赤坂 詠月懐石・会席料理 / 赤坂見附駅赤坂駅溜池山王駅
昼総合点★★★★ 4.0