不動産のプロとは?その1 | 不動産ジャーナリスト 木下隼

不動産ジャーナリスト 木下隼

株式会社東京アセットコンサルティング 代表取締役 木下隼 不動産ブログ

10月21日は2012年度 宅地建物取引主任者 試験日

 

私は去年やっと取得しました

 

 


不動産に関する宅地建物取引主任者の資格は国家資格です。

しかし、不動産の営業マンになるには宅建の資格は必要ないのです。

それはよく考えてみると とても異常なことです。


国家資格の代表的なものは


車の免許

これがなければ車の運転はできません。当たり前ですね。

仕事の資格として

美容師

医者


弁護士

など、免許を取るまでは仕事をできないし、

専門性が求められる故の国家資格なのだと思います。


不動産という高額で、さらに分かりにくい法律がたくさん関係してくるのに

ほとんどの営業マンが無資格のまま仕事しているのが現状です。


私もずっとそうでした。



大学卒業してからずっと不動産の仕事をしていて、


付き合っている彼女の親に初めてお会いしたときはその都度

「宅建はもっているの?」

ときかれて

「持っていません」

と答えると

「ふーん」

というやり取りが恋人が変わる度にあり、いつも悔しい思いをしてきましたw



しかし、サラリーマン時代の私は、

不動産のプロという意識は薄く、

営業職のサラリーマンとして日々のノルマにおわれていたので

切実には宅建の必要性を感じていませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は常に自分に問います。

 

不動産のプロとは何か?

 

 

会社を作ったり、社長になることはだれでもできる。

 

しかし、社長になったから、今までのキャリアがあるだけでは本当の不動産のプロではない

 

自分が胸をはって不動産の仕事をしているというためには

 

まずは宅建は第一歩。

 

気合を入れて勉強して去年合格しました。

 

 

 

 

 

 

宅建を合格してから

 

 

 

 

上級定借プランナー

 

 

不動産賃貸経営管理士

 

 

住宅ローンアドバイザー

 

 

 


の資格をこの1年で取得しました。

 

 

 

来年度は

 

 

 

 

管理業務主任者

 

 

マンション管理士

 

 

敷金診断士

 

 

の資格取得のため現在勉強中です。

 

 

 

(もし、来年落ちたらこのブログを読んだ方は馬鹿にしてくださいw)

 

 

 


宅建の合格者のほとんどが学生や主婦、不動産に従事していない人で

逆に不動産の仕事に就いている人のほうが合格率が低いのです。



実務とテストの内容がかけ離れてる 言い訳してしまえばそれまでなのですが、



学生でも取れる資格ではありますが、

業界内では持っている人は持っていない人を見下しますw

資格を持っている先輩や知り合いの社長さん、銀行の営業マンにも

「えッ社長なのに宅建もってないの?」

とバカにされた悔しさをモチベーションに私はがんばりましたw



話は変わって、

 

 

 

 

 

 

日本全国には約12万社の不動産会社があり

 

 

 

 

 

日本の住宅件数の約14%、約750万戸が空き家である

 

 

 

 

 

非常に供給過剰で、競合の多い業界です。

 

 

12万社あればそれぞれの社長の想いがあると思いますが

 

 

 

私が考える不動産の仕事とは

 

当たり前のサービス業

 

 

宅地建物取引業の法律に関する専門職

 

 

 

です。

 

 

 

 

 

たとえば大きい会社や芸能人を起用したCMをしている会社がよい会社とは限りません。

 

仲介件数NO1のエイブルの社是は

 

 

 

誇大広告をしない

 

お客様を泣かせない

 



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それってわざわざ社是としてかかげることですか?

 

 

そもそもお客さんが泣くことがあるのでしょうか?

 

 

 

お付き合いしている店舗もありますが、

 

店長含むほとんどの営業マンは宅地建物取引主任者の資格を持っていない営業マン

 

重要事項説明の時にアルバイトのおばちゃんが説明しているところもすくなくありません。

 

 

しかしそれは法律的にはなにも問題ありません。

 

 

しかし、不動産のプロとはなんでしょう?

 

 

 

仲介件数NO1ということは無免許の営業マンがたくさんのお客様の接客をしているという事。

 

 

 

サービス業とはなんでしょう?

 

 

 

私が以前勤めていたアパマンショップの直営店もそうでした。

 

 

 

その時の私は宅建を持っていない、

 

 

プロの不動産ではなく、日々売上ノルマに追われるただのサラリーマンでした。


今考えると、プロとしてとても恥ずかしいことです。

 

 

 

 

 

最近よくTVなどに出演している不動産産会社の社長さんが「人を大切にする会社を創る」

 

 

 

 

 

と広告していましたが

 

 

人を大切にするのって当たり前のことなんじゃないのでしょうか?

 

 

サービスの基本は人を思いやること。

 

 

 

当たり前のことを強調するのは当たり前のことができないからでしょうか。

 

 

 

 

 

そして、私の今まで勤めてきた会社もそうですが、

 

宅地建物取引主任者の資格を持っていない社長さん多いです。

 

不動産のプロとはなんでしょう?

 

 

 

 

先日、池袋の高級賃貸専門の仲介会社に鍵を借りに行きました。

 

 

 

 

高級賃貸専門の名に恥じない立派なホームぺージのある会社なのですが

 

 

事務所があるのは古い雑居ビル

 

 

事務所の中もどうみても高級とは言い難い内装

 

 


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事務所内とはいえ履き潰したスリッパで応対する営業マン達。

 

 

 

 

不動産のサービスとはなんでしょう?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私が考える不動産のプロとは


○当然に資格を持ってる、法律や社会について日々勉強している

○町や道に詳しい

○不動産を所有していたり、たくさんの居住経験など実際の経験が豊富


○誰に対しても誠実

 

 

 

 

 

 

 

 

 

国家資格を持っているのは当たり前。

 

 

 

 

資格取得後も日々勉強して、変わりゆく時代や経済に対応できる法律の専門家である

 

国家資格だけでなく民間資格も増えてきました。

 

 

不動産は法律の専門家なので民間資格でも勉強して資格取得をして困ることはないです。

 

 

不動産に関する本もたくさん出ています、ネットだけでなくやはり読書は必要です。

 

 

 

街の情報に詳しいことは不動産サービスとして必須

 

 

 

自分の会社がある区でカーナビを使うなどプロでない

 

私は豊島区、板橋区、文京区であれば住所を行ってもらえれば東京都内どこからでも車、自転車、徒歩でそこまで移動できます。

 

 

豊島区の地図は丁目まではほとんどあたまの中にインプットしてあるのでタクシーの運転手より道に詳しいです。

 

 

確かな経験 

 

 

長年やっていればお客様の数も増えますし、見学した物件も増えてきます。

 

 

それだけでなく例えば高級賃貸を専門に扱うのであればタワーマンションに居住経験がある

 

 

分譲賃貸を扱うのであれば実際に自分で所有して、不動産投資を運用してみる

 

 

そういった実体験によって得られる情報をお客様に提供するのが本当のサービスです。

 

 

高級賃貸を扱うのに、それ相応の物件に住んだことのない営業マンが住んだこともない物件を進めてきたらそれはプロとは言えません。

 

 

 

 

オフィスは新築分譲タワーマンションの「アウルタワー」にございます。

 

 

 

 

豊島区では希少な分譲タワーマンションオフィス

 


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昨年度の東日本大震災時においても「耐震、免震」の必要性は身をもって感じました。

 

 

 

 

 

 

震災時に不動産会社の入居しているビルが破損したりして仕事ができなければ

 

 

お客様は住宅に関する安全や安心を誰に求めればよいのでしょう?

 

 

たとえ地震が起きても、仕事ができる、

 

 

 

また帰宅難民となった方が宿泊できるだけの広さや食料ストックがある

 

311を経験した不動産会社としてはあたりまえの意識です。

 

 

 

それが不動産業界の使命であり社会貢献です。


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そういった非常事態も想定したオフィスとなっています。

 

 

 

 

 

 

 

 


不動産は専門性が高い国が定める法律の基づいて行う仕事です。

 

 

 

 

私の会社は

 

 

「代表が責任もって迅速かつ的確に正確な情報をお客様に伝える」

 

ことを信念としています。

 

 

 

例えば有名な大学病院で手術を受けることになった時、

 

 

 

 

担当してくれる先生が新人さんとベテラン、同じお金を払うならどっちがいいでしょうか?

 


私は申し訳ないのですが同じお金を払うのであればベテランの先生にお願いしたいです。

 


いつも軽自動車で通勤しているベンツのディーラーの営業担当マンからベンツを買いますか?


3枚1000円の下着をいつも着ているヴィトンの店員から服を買いますか?



釣りと海が嫌いな寿司職人の握ったすしを食べたいですか?




(全部私の知り合いの実話ですw)


知名度のある大きな会社の取り扱うブランド商品でも、

現場でお客さんと接する営業マンが本当のプロでなければ

お客さんはそのプロのサービスに対してお金を払う価値がない

現場の営業マンの実体験によって得られる情報をお客様に提供するのが本当のサービス


私はそう考えます。

私がモノを買う時、サービスを受けるとき、

いろいろな業種の方の仕事ぶりを見て勉強させていただいています。

半端な気持ちで仕事をしている人からはたとえ電化製品でも買いません。

他の店に行きます。最終的に値段よりもサービスを重視して購入の意思決定をします。

 

 

 

 

私は一生現場主義です

 

 

 

 

日々お客様と接しながら

 

不動産のプロ

 

として

 

日々勉強し、精進していきたいと思います。