派遣社員と正社員と、そして経営者と | Take it Easy!!
派遣社員が切られている昨今ですが、会社に大きな損失を与えたのは
むしろ正社員…というより役員・経営者の責任もありますよね。

<マツダ>役員報酬を一律2割削減 労務全般の見直し更に
毎日.jp 2009年1月5日
http://s04.megalodon.jp/2009-0106-1429-56/headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090105-00000082-mai-bus_all


マツダの山内孝社長は5日、販売不振などに伴う業績悪化を受けて、昨年12月から
役員報酬を削減していることを明らかにした。広島市内で記者団の取材に答えた。
同社によると、削減率は一律2割。
同社は本社工場(広島市)と防府工場(山口県防府市)で派遣社員約1500人の契約を
1月末までに打ち切るが「痛みは全社員で分かち合う。聖域なき対応をする」と述べ、
労務全般の見直しを更に進める方針も示した。

昨年末、同じ自動車製造産業であるトヨタでも、役員(賞与)をゼロにするという発表を行ない、
役員報酬の減額も検討中という報道 がありましたよね。
毎日.jp 2008年12月14日
http://s01.megalodon.jp/2009-0106-1429-55/mainichi.jp/select/biz/news/20081214k0000m020108000c.html?inb=yt

痛みを分かち合うということもあるでしょうし、経営責任という意味もあるでしょう。
経営的な部分で言えば、一般社員はもしかしたらいい成績を出していたり、
評定基準となる行動目標を達成していたりするかもしれません。
それでも会社として成績が残せなかったら、それは一般社員の責任ではなく、
誤った経営判断を行なった、上の者の責任となりますよね。
もし、その一般社員が優秀な成績をたたき出した場合、
個人成績に見合う相応の報酬をもらうべきとも考えます。
まあ、いろんな考え方があり、個人成績がどんなに優秀でも、そのチームでの成績がよくなければ…
ということもあり、それはその会社における評価制度と賃金体系によるでしょうけど。
こればかりはその会社と社員における契約のようなものですから。

その一般社員の上に立つ者も、この不況と言われる中、何をすべきかが非常に重要になってきますね。
逆に、何もできない、ただ単に年功序列で管理職になっているという人間がいるとしたら、
派遣社員に対して契約延長せずに派遣切りするよりも、
彼らを解雇する方がよっぽどコスト削減になるんじゃないですか?

という記事がこれ。
働かない中高年リッチ解雇せよ 「正社員」保護しすぎ論が台頭
J CAST NEWS 2008年12月25日
http://s04.megalodon.jp/2008-1220-2149-28/www.j-cast.com/2008/12/20032296.html


「非正規社員を切ったって、コストカットの効果はたかが知れています。
それよりも、大した働きもせずに年1000万円以上をもらっている部長クラスを切るほうが、
よっぽど費用対効果がありますよ」
と話すのは、人事コンサルティング「Joe's Labo」代表の城繁幸氏だ。

最近では「年功序列だからいられる管理職」ってのも少ないと思いますが、
そうでもないのでしょうかね…。
少なくとも私の周りでは、大半が「職務給」「職能給」といった評価制度と賃金体勢になっています。

賃金に見合った職務、職務内容に応じた賃金ではなく、入社年次による年功序列…
昔のような高度経済成長が続き、
護送船団方式であった時代は、生涯一企業に勤めるという考えで、
社員にとっては、それで社員も生活設計を立てやすく、企業にとっては人件費の計算が
将来に渡って計算がつくということで双方にメリットもあったのでしょうけど。
若い時よりも、結婚して子供が大きくなると、ウンと支出も増えるわけで、
それに対応した賃金体系でもありました。
若い社員が「アイツ(上司・先輩)より何倍も働いて、何倍も稼いでいるのに、俺の方が給与が低い」
なんてのも「君もそのうち…」というのが年功序列。
最近では入社年次に関係なく、実力や能力で役職や給与・年収に差がつくというのが一般的。
「アイツ(上司・先輩)は役職者としての職務を十分に果たしていないので降格された」です。
どれくらい、年功序列で生きているおじさんたちがいるのでしょうか…。

もっとも、賃下げや解雇はそう簡単ではない。
大学生に売れている「就活のバカヤロー 企業・大学・学生が演じる茶番劇」(光文社新書)の著者、
石渡嶺司氏は、「実際に正社員の賃下げは難しく、ましてや解雇は逮捕されたとか、
よほどの理由がない限りできない」という。
「労働基準法」で、合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合は、
その権利を濫用したものとして解雇は無効とする、と定められているからだ。

いくら「できない上司」でも、さすがに「肩たたき」するにも正当な理由がないとできないですが、
「来年度より年功序列の賃金体系を廃止する」と会社が言えば、
実力に見合う給与となった時点でどれくらい年収が下がるか…。
それによって自然と淘汰されるかどうかですかね。


ただ、今日も某大臣の「不適切な発言」とやらが話題になりましたが…。
私は「某府知事じゃないけど、正論をそのまま言っちゃいかんよ」って感じました。
そりゃあ、あそこに集まった大半の人達は、どう見ても「ただのタカリ」に近いと思いますよ。
仕事くれというより、「生活確保させろ」って感じじゃないですか。
「自分で選んで」切られるような仕事してきたんだし、預貯金もロクにしないで。
これでどれだけの税金が消えていくのか…。
実際、新聞折込や求人誌見ると、バイトはもちろん、正社員募集の広告がものすごい数あふれてますよ。
あんな風にしているんなら、それ以前に就活しろっていうの。
「何でもいいから仕事を」と言いながら、その実、すごい選り好みしてるんですよ。
「責任持つのがいやだ」とか「自分の自由な時間に働けないからいやだ」とかね。
結局、今回あそこに集まった連中だって、本当に派遣社員でつい最近まで働いていた人というより、
もともとホームレスだった人や、在日が半分以上いたんじゃないですか?
どう見てもそんな感じですよ。


【口コミ事典】派遣を選んだ理由は?!
http://www.kingdom.or.jp/nanchie/html/03/06_02.html

その一例…

飽きっぽい性格なので一生ひとつのところに勤めたくなくて。


会社での煩わしい人間関係に悩まされる事なく仕事できるから


人間関係が楽なところと、いろいろな会社で働けるから!


好きな仕事を紹介してくれるし、単発ばかりの仕事入れてもらってるから、環境も、毎日新鮮~!

時給も高額!派遣先では、先方さんにチヤホヤ持ち上げられる~!

近所のパートを探しても時給900円が良いところですが、ちょっと電車に乗って週に3日、

1日6時間で1500円です。お気楽パートで月収10万チョイ♪

飽きっぽい性格なので一生ひとつのところに勤めたくなくて。


自分重視で何事も決められる事


仕事をやめたい時には更新をしなければ、すぐやめることができること。

わずらわしい事は派遣元に言えるとこがいい。

新卒で正社員になれなかったから、しかたなく派遣社員に・・・
いつかは正社員にならなくちゃ、と思いつつ、居心地のよさと気楽さで早6年経過。
真面目に転職するならそろそろリミット?


それでも派遣社員と言う道を選んだ人達は被害者ですか?

手取り月14万円のバイト生活で、しっかり節約しながら預貯金している人だっています。
そりゃあ、派遣社員を選んだ全員が全員、そういうのではなく、
目的意識を持って派遣を選んでいる人だっているでしょうけど、
そういう人はしっかりと「武器」を持って、やっぱり派遣として今も働いてますよ。

最近聞く「仕方なく派遣社員に…」なんていうのは言い訳でしかないですよ。
それは、自分達で仕事を選り好みした結果でしょ。
派遣社員に「された」のではなく、まぎれもなく「自分の意思」で派遣社員になったのですから。
被害者気取りもいい加減にしてほしいものです。