ご存知の方や、チャートをご覧になっていて、お気づきの方も多いことと思いますが、一見、無秩序・好き勝手に変動しているかに見える相場の値というのは、細かく分解してゆきますと、最後には、下図のようなひとつの形(A)とその対称形(B)、(C)、(D)で表わせると思っています。


メタボトレーダーの日常-値動き①

それは、1分足チャートであろうと、15分足、1時間足、日足、いずれのチャートであろうと同じことです。 1時間足チャートを裸眼で見るか、虫眼鏡か、顕微鏡か、もしくは、離れて見るかの違いみたいなもの。

時間の経過とともに、これらの基本形が組み合わされてゆきます。


メタボトレーダーの日常-値動き②

上図は(A)と(A)との組み合わせですが、これが値上がり時の姿で、中間の窪んだ点が『押し目』。 「初押し目は黙って買え」との格言は、この姿が示現されるケースが多いことから、生まれたのでしょう。

その他、(A)と(B)が組合されれば『2番天井』、逆に(C)と(D)なら『2番底』などと呼ばれています。

このような行動パターンを考えますと、相場へのエントリー方法が浮かび上がってきます。


メタボトレーダーの日常-値動き③

上図は(A)が確認された後の値動き予想を点線で示したものです。 さらに(A)が続くのか、もしくは(B)に変わるのか、それを予知することは難しいでしょうが、ポイントは茶色の線、すなわち(A)の高値です。


この線を抜けてゆくのか、もしくは反転するのか、どちらかになりますから、(A)が確認された後、このレベルに逆指値と指値(もしくは、どちらか一方)を設定するのは、有効的な注文方法のひとつと言えると思います。

もちろん、続く(A)がすぐに反転してしまうことも、(B)だと思ったものが実は小さな(A)で、その後、大きな(A)が現れてしまうことも、もしくは(B)が小さく茶色線に届かないこともあるでしょう。 そのような事態に備えるため、ストップロスも併せて設定しておきたいものです。 


以前もお話ししましたが、私の場合、このストップロスは、とても小さい値(レートの0.1%)にしています。 もしかすると、(A)の大きさと何らかの相関関係があるかもしれないので、時間があったら、その辺を調べてみたいものです。