◆クラリネットから見てみる!吹奏楽コンクール2018課題曲
こんにちは!
りとれむ@クラリネット暦30年以上です。
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先日、平成30年度全日本吹奏楽コンクールの
課題曲の楽譜が届いたので、ⅠからⅣまで試奏してみました。
ここでは、クラリネット目線から見た、2018年の課題曲について
書いてみたいと思います。
コンクールの課題曲、今年もマーチはⅡとⅣです。
マーチを選ぶ学校は結構多いと思いますが、
今年のマーチは正直、クラリネットにとっては
結構「くせもの」だなぁ。と感じました。
というのも、Ⅱは、第1テーマのメロディにおいて
オクターブの音の跳躍が出てくるのですが、
クラリネットは楽器の特性上、レジスターキーを押したら
そのままオクターブ上の音が出るわけではないので
指を押さえるタイミングや息の圧力が合わないと
「フレーズがきれいにつながらない」とか
「オクターブ上の音がキツくなる」など、
クラリネット独自の課題が浮き彫りになります。
また、トリオの最初は、クラリネットパートは
カウンターメロディーなのですが、これもオクターブ上のFの音を
pから、1stから3rdまでユニゾンでの演奏になるので
ピッチや音色、アインザッツをそろえるのに気を使わなければなりません。
そして課題曲Ⅳは、一見簡単そうに見えますが、
クラリネットの「泣きどころ」である、
As(上管のレジスターキーを使う「シ♭」)の音が
まぁたくさん出てきます。
スクールバンドでは、パート分けの際に、
1st:1番吹ける・結構吹ける人・2nd:まぁまぁ吹ける人・3rd:あまり吹けない人
と分けがちなのですが、課題曲Ⅳは、
その3rdの楽譜に、クラリネットで1番出ない音「As」が
モリモリ出てきます。
おまけにトリオからは♭もう1つ増えるという・・・
課題曲Ⅳに限ったことではないのですが、
自分的には、パート編成では3rdにこそ吹ける人がいるべきだと考えます。
高音ばかりが響くと、パートとしてのクラリネットの音色が
尖ってしまうので、全体のサウンドの響きが薄く聴こえがちなのと
3rdの音域は、テナーサックス・バスクラリネットともリンクするので
音量や響きが薄いと、バンドの倍音を構成する上記の楽器群との
ブリッジがうまくいかない分、せっかく響くサウンドを減衰させかねないかなと。
取り急ぎ、試奏した感想をピックアップして書いてみました
あ、余談ですが、
>>こちら では、「As」を鳴らすための効果的な練習方法も載せてまーす
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