筋肉をもみほぐすことでは変わらないこと機能的な体づくりサロン | 股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

骨盤後傾から骨盤をおこし股関節を超なめらかに。体幹と四肢を連動させ動きの質を追及する。運動とは人の重心が移動することである。運動を成立させるべく構造動作理論(Anatomical Activity)に基づくトレーニング方法と身体観察について綴ります。

6月の機能的な体づくりサロンは、機能的な体づくりの大前提となる股関節の解剖学を踏まえ、足の感覚と運動の循環を良好にし、姿勢の中に骨格を入れるための深部感覚ルーティーンを実習しました。
 
 
今回は骨格のミニ模型をつかって実習内容を解説しました。
 
 
牧神の蹄を4こ使って、足の感覚をリハビリしました。変形性股関節症で8年ほど病院に通院されている、という方がみえました。その方は手術を回避したいために、筋肉を揉みほぐすケアをされているとのことでしたが、牧神の蹄に足をフィットさせているときは、股関節に痛みがなく、負担が軽減されるとのことでした。股関節に負担がかかる原因は筋肉の他にありそうです。筋肉を揉みほぐしたとしても、機能面が改善されるわけではありませんから、体の仕組みを理解しリハビリをすることが大切です。
 
 
また、体のあちこちに不調があって施術を受けても、すぐに戻ってしまい治らないという方もみえました。このようなケースは多いのですが、運動療法が不足している傾向にあります。体の状態に必要な施術と運動療法で、体の感覚と運動の循環を良好にします。そして、体の中の深部感覚をオンにして、姿勢と動作の中に骨格を入れることが大切です。
 
 
1ヶ月足の感覚トレーニングをつづけて成果を出していた継続参加者がみえました。前回は牧神の蹄に足をそわせて運ぶことができませんでしたが、足指に感覚が戻ってきているようでした。
 
 
足底腱膜炎などの足の故障は、その足の状態に必要な施術と運動療法をおこなえば、それほど長引く症状ではないと思います。足のアーチ構造を取り戻し、接地衝撃を緩和できる足の状態をめざすことが先決です。
 
 
深部感覚のペアワークは、感覚をみる、ということをおこないます。サポートする側は、相手が、感覚をみる、ということをおこないやすい状況をサポートしてあげてください。
 
 
相手の姿勢が筋肉から骨格に移行すると、二人が重心を共有する形になります。サポート側は、故意にゆらさないでください。
 
 
姿勢や動作の中に骨格を入れることは、骨で立つといいます。これはイメージとしてではなく、具体的に骨格の安定感の実感を重ねることで身に付けていきます。
 
 
次回は、7月2日です。