イケメンは税金払え!? | ロンドンで怠惰な生活を送りながら日本を思ふ 「東京編」

ロンドンで怠惰な生活を送りながら日本を思ふ 「東京編」

ロンドン・東京そしてNYといつの間にかいろんなところを転々とそしてまた東京に。海外なんて全く興味なかったし今もないという予想外の人生でした。今は東京に戻りしばらくお休みしていましたが少しずつ再開してみようかと思ってます。よろしくお願いします

イケメンや美女は得だよなあ。何もしないでもモテモテだし。ちやほやされるし。その上に(いつもこのブログで紹介するように)平均所得も高いらしい!!

と負け犬の遠吠え、いや多くの人は大人になればそんなこともあきらめて遠吠えさえしてないだろう。まあ、仕方ないとあきらめて自分の人生を生きている人も多いはずだ。でもまあ若いころはそんなことで悩んだ人も多いだろう。

先日、イギリスのStumbling and Mumblingというブログを読んでいたらこんな記事があった。

Inequality: the ugly truth

I ask because a new paper has found that, in Italy, discrimination against ugly women might be even greater than racial discrimination. This is not an isolated finding. The wage gap between good-looking and ugly people (table 4 of this pdf ) is comparable to that between men and women.

イタリアにおける新しい研究では見た目が良くない女性への偏見は人種差別よりもひどいらしい。見た目がいい人と悪い人の賃金格差は男女の賃金格差と同じくらいある。


このブログの中では人種やその他の差別に対してはそれを変えようという運動があるのにこの見た目という問題に対してはそういったものがないのはなぜだろうかということが話題にされている。

見た目がいいと得することが多いのは誰もが知っていることだ。飲食店に行けばあからさまに顔採用をしているとわかるお店もたくさんある。

たとえば見た目がいい人に税金を課す。あるいは見た目が悪い人には補助金を出すなんていう政策を主張する人が少ないのは不思議なことだ。少しでも不幸の原因があればそれをネタに政府に働きかけて補助金をむさぼり取ろうとする人が多いのに…。

まあ、単純な理由は政府が見た目を判定するのは難しいから…。ということがあるだろう。また、政府に「ブサイク」と認定された人はさらに不幸になるかもしれない。また、人間の価値や幸福は究極的には見た目やお金(所得や資産)では決まるわけではないと多くの人が認識しているからだろうか。

いやそもそもそんなことを理由にお金をもらうなんておかしい。見た目の悪さなんて自分の力で乗り越えるべきだと考える人も多いだろう。

そう考えると、なぜいろんな理由をつけて政府からお金をふんだくろうという人が多いのかよくわからないのは僕だけじゃないだろう。(自己責任で)離婚したりシングルマザーとして子供を育てないといけないのは大変だから金をよこせ。保育所がないせいで働けないから政府はもっと援助をしろ。大学に行くにはお金がかかるから、(大学ではどうせ大して勉強しないし高校レベルの数学も理解してないけど)政府はもっと補助金を出せ。などなど…。

これらはむしろもって生まれて(変えようのない)見た目の悪さよりははるかに政府に援助を求める理由にならないと思うのだがどうだろうか?

あるいは、こういう考え方もできるだろう。政府に人間の見た目の良しあしを判別し的確にそのレベルに応じて税を課したり補助金をとったりすることはできない。しかし、現在の税制では所得税によってその所得に応じて格差を埋めるようにしている。政府に人間の不幸の理由を的確に判別しその軽重を判断することはできないので所得税やベーシックインカムなどを通して格差を埋めるようにすべきだと。

イケメンは得だ!と叫んでいるだけでは何も変わらないんだけど、こうやって考えるとなんかいろいろと奥が深いなあしいろんなことを考える材料が詰まっているなあと思うのは僕だけではないだろう。そして、本当に多くの人が自分の不幸をネタに政府から金をゆすろうとしているのだろうか?むしろ、一部の人たちがそれを扇動しているのではないか?という気がしてくるのだがどーでしょ?