みんなで大学行ってどうなるの? | ロンドンで怠惰な生活を送りながら日本を思ふ 「東京編」

ロンドンで怠惰な生活を送りながら日本を思ふ 「東京編」

ロンドン・東京そしてNYといつの間にかいろんなところを転々とそしてまた東京に。海外なんて全く興味なかったし今もないという予想外の人生でした。今は東京に戻りしばらくお休みしていましたが少しずつ再開してみようかと思ってます。よろしくお願いします

こんな記事を発見した。

英シティーの元女性スタートレーダー、たたき上げ伝説今は昔

子供のころ、ロンドンの寂れたイーストエンド地区で魚や果物、野菜の行商をしていたバレリー・トンプソン氏(57)は、当時世界最大の債券取引会社 だったソロモン・ブラザーズでユーロ債の花形トレーダーへと上り詰めた。そして頂点に君臨したまま、金融業界から身を引いた。 15歳で学校を離れたトンプソン氏が注文をテレックスにタイプする事務職に就いた1973年当時、ユーロ債が開発されてから10年しかたっていなかった。市場が活況を呈する中、活躍の場も広がった。

(中略)

ケネディー氏によると、「銀行業界に就職するためのハードルは極めて高い」。採用担当者は一流大学の学位に加え、特別な付加価値も求める。「サハラ砂漠を 横断したとかジャングルでキャンプ生活をしたことがある、あるいは何か特別な仕事の経験者を求めている。元軍人、優勝経験のあるスポーツマンなども好まれ る」。


(ブルームバーグより引用)

僕がロンドンにいた時にも回りのおじさん/おばさん社員の中には中卒や高卒でのし上がってきた人も多かった。(もちろん、大卒でいい家のでの人間も多かったが)

昔の日本でも高卒や中卒で学歴がなくてもある程度の地位まで上り詰めた人は多かっただろうし、経営者とかあるいは芸能界などではそういう人のほうが当たり前だったのではないだろうか。

だが、最近は日本だけでなくどこの国でも学歴信仰が高まり、とりあえず大学に行きますという人間が増えている。もちろん、そのこと自体は決して無駄ではない。が、いつも言うように大卒が増えすぎて別に大卒でなくてもできる仕事に多くの人間がついている。また、おれ(私)は大卒だから大企業に勤められて当たり前だと就職せずにプラプラして無駄に時間を過ごしているような人間も増えている。

社会的に大きな損失であるのは言うまでもないし、大卒でなくてもつける職ならば私的にも大学の費用・大学に行っている間に稼げたであろう所得やその間に身につけられたであろう労働スキルが無駄になってしまう。その上に大学には国から補助金が出ているのだから、納税者の税金を無駄に食いつぶしていることにもなる。という話はいつもしている通りだ。

冒頭のような話を読まれてみなさんはどう思うだろうか?おそらく一昔前なら当たり前にあった話のはずだ。不幸にして高等教育を受けられなかった人たちもたくさんいただろうが、自分は勉強にはそれほど向かないから…。と選んで手に職をつける道に入っていった人もたくさんいたはずだ。そしてその中から経営者や技術者などとして成功していった人間がたくさん多くいたわけだ。

格差が問題として取り上げられることが多い。この前も駅前を歩いていると民主党の候補者が格差をなくすために教育をより安い値段で受けられるようにしますと叫んでいた。本当に正しいのだろうか?世界中で政治家がそのような主張を繰り返している。

しかし、学校教育(特に高等教育)が本当にすべての人に必要なのだろうか?シグナリングがどうだとか難しい話を持ち出すまでもなく学校教育という単一の尺度で測られ、それに基づいて人間の所得などが決まっていく社会はおかしいだろう。だが、同時に学歴というのはそれほど強力なシグナリングでもある。だから、多くの人がそれを欲するし採用その他を行う側も(あるいはもっと言えば社会的に)それをもっとも重要な資格として活用する。

実は、高等教育をみんなが受けられるようにしましょうと叫んでいる人たちは今の非常に生きづらく活力が失われた学歴社会を作り出すことに貢献している。自由で活力がある社会を取り戻すためには政府の高等教育への関与を辞めさせることからはじめるべきだろう。


↓ツィッター、フォローしてもられえるとうれしいです。

Twitterボタン
Twitterブログパーツ


↓二つのブログランキングに参加しています。応援してもらえると幸いです。(クリックしていただくだけで結構です)

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村



人気ブログランキングへ


【期間限定】エステ体験キャンペーン!エルセーヌ


生活に彩を与えるインテリア雑貨のサイト「iizakka.jp」。ちょっとしたデザインのある暮らしを提案。

期間限定の売りつくしセール!人気ツアーが超お得でねらい目!