働いた経験がない若者たち これからの世界はどうなる? | ロンドンで怠惰な生活を送りながら日本を思ふ 「東京編」

ロンドンで怠惰な生活を送りながら日本を思ふ 「東京編」

ロンドン・東京そしてNYといつの間にかいろんなところを転々とそしてまた東京に。海外なんて全く興味なかったし今もないという予想外の人生でした。今は東京に戻りしばらくお休みしていましたが少しずつ再開してみようかと思ってます。よろしくお願いします


先日、家の近くの定食屋で夜ご飯を食べていたら気の強そうで中途半端に頭のよさそうな(失礼…)おばさま、いやお姉さまか二人が韓国人の男性を捕まえて日本の政治の悪口をさんざん言っていた。韓国人も(おそらく呆れながら)相槌を打ちながらも「韓国も同じでひどいところはたくさんありますよ」と言ってなんとかなだめようとしていたが、福島みずぽ症候群と思しきその二人の毒舌は止まることはなかった…。

どこの国でも自分の国の問題点は目につき、海外よりも自分の国の政治や社会は悪いと思いたいのだろう…。口の悪いいい方をすれば中途半端な頭の持ち主のたいていはマスコミの受け売りや自分のごく目の周りのことや安っぽい本からの受け売りでそう判断しがちだ。

若者の問題に関してもそうだ。日本の若者は不幸なのだ!と叫んで知識人のフリをして人気をとり媚を売り若者の不幸感をあおる人は多い。その原因が終身雇用制度にあるだとか就活にあるだとか議論は百家争鳴だ。だが、日本だけでなく世界中で若者の失業が問題になっているのはこのブログを読んでいただいている方ならよくご存じだろう。

先日エコノミスト誌 にこんなグラフが出ていた。


ロンドンで怠惰な生活を送りながら日本を思ふ 「東京編」

世界で2600万人の若者がニート状態で、2.6億人の若者が仕事を持たず教育を受けてもいないという。

このグラフを見ればかるように南アジアの若者の場合には18.4%が。東アジアでもその割合は18.4%に上る。

世界中どこの国でも働きもせず教育も受けていない若者が増えているのが現状だ。その原因に関してもいろいろ論じてきたが今日はその話はしないし、世代間格差を是正せよなんていう議論にもあまり興味はない。だが、若いうちに働くという習慣を身に着けないと将来働くことは容易ではない。こういった傾向が続けば世界経済はどうなっていくのだろうか?憂鬱でならない。