リフレで生活はよくならない | ロンドンで怠惰な生活を送りながら日本を思ふ 「東京編」

ロンドンで怠惰な生活を送りながら日本を思ふ 「東京編」

ロンドン・東京そしてNYといつの間にかいろんなところを転々とそしてまた東京に。海外なんて全く興味なかったし今もないという予想外の人生でした。今は東京に戻りしばらくお休みしていましたが少しずつ再開してみようかと思ってます。よろしくお願いします


アベノミクスが世界的に注目を集めている。要はインフレにしましょう。そうすれば景気がよくなりますというわけだ。実際に成果を上げていると株価の上昇を見え考えている人もいるだろう。個人的には以前から言うように冷めた目で見ている。マーケットを見ればタイミング的に欧州危機の底打ちとアメリカでは懸念された「財政の崖」が解決されたこと。中国も一応次期政権が固まり低迷していた経済指標にも底打ち感が出てきたこと。ここ数年繰り返されたパターンとしてアメリカ中心に経済指標が年初に上向いてくること。などによって世界的にリスク資産の上昇が見られ、その中で一番割安に放置されていた日本株が買われ資金の逃避先として選ばれていた円が売られたというだけのことだ。

まあ、それはおいておいても、インフレ率が上昇すれば経済がよくなるというのはいつ考えてもおかしいと思うのは僕だけではないだろう。インフレにすると経済が好循環すると言う意味は、「名目価格」はなかなか変えづらい。経済が何らかのショックを受けた後に実質価格が下がらなければならないのに実質価格が低下しないことで経済が上手く回っていない状態にあるのでインフレ率を上昇させることで名目価格が一定に保たれるならば、実質価格が低下し経済が上手く循環するようになるということだ。

もっと抽象的だがシンプルに言えば価格の粘着性が有る/価格が硬直的である場合には市場機能を通した適切な資源配分がなされなくなるということだ。

さて、名目価格がなかなか変えられないことで一番問題になるのは何だろうか?言うまでもない。それは労働者の賃金である。だから、もし日本の労働市場に問題があるとするならば、インフレ率の上昇に名目賃金がついていかないことで、実質賃金が低下しそのことによって労働者への需要が増し失業が減る。そして経済全体として最大雇用と最大の産出量が達成されるということだ。

だから、アベノミクスは今いる既存の労働者にとってはマイナスの効果をもたらす可能性が高い。もちろん、インフレと経済の好循環は株価や資産価格を押し上げるかもしれない。資産家にとってはこんないいことはない。賃金が下落することで労働者への需要が増すので今失業状態にある人にとってはいいことだろう。

政府は賃上げを積極的に行うように経済界に要請するらしいけどそんなことをしたらアベノミクスの成果は失われてしまう。まあ、その前に本当にインフレになるのか。そして、適切なインフレのレベルで物価上昇率をキープできるのか。円安がさらに進行した場合に購買力の低下と言う形で経済にマイナスの効果を及ぼさないのか。

まあ、実験としてはおもしろいことを彼はやろうとしていると思う。ボンボンの道楽としてはいい楽しみだろう。僕もこれから何が起こるのかじっくり見ていきたいと思う。


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