メチャクチャな公的融資がこの国の経済をますますゆがめる | ロンドンで怠惰な生活を送りながら日本を思ふ 「東京編」

ロンドンで怠惰な生活を送りながら日本を思ふ 「東京編」

ロンドン・東京そしてNYといつの間にかいろんなところを転々とそしてまた東京に。海外なんて全く興味なかったし今もないという予想外の人生でした。今は東京に戻りしばらくお休みしていましたが少しずつ再開してみようかと思ってます。よろしくお願いします


以前から、公的融資や信用保証協会による保証がわが国の経済・金融市場をゆがめまくっていることについては散々指摘してきた。改めてこのようなブログ記事を発見したので紹介したい。(参考→公的金融の拡大を許していいのか?

ソーシャルファイナンス?それより黙って公庫をカモれ

黙って上のリンクを踏んでみろ。それで意味が理解できなければ、まずセブンイレブンでアルバイトするところから始めた方がいい。ひとつふたつクリックを進めてみれば視界に飛び込んでくるが、本当に馬鹿じゃねえかと思うくらい破格の条件が並んでいる。

なぜ破格の条件が提示できるのか。理由も馬鹿みたいにシンプルだが、要するに税金だ。いま僕らの社会では、チャレンジしたいと思うひとに納税者の金を投入して、バックアップする体制は非常に厚い。馬鹿みたいに厚い、税金返せってくらい厚い。


ここで言われている上のリンクとはこれだ。


新たに事業を始める方(開始して間もない方)|国民生活事業|日本政策金融公庫


ここに提示されている金利はたとえばこうだ。


新規事業で担保なし保証人なし。で一応公庫から技術ノウハウに新規性があると認められれば5年1.3%。10年で2.1%で融資が受けられるという。


お役所にありがちな逆差別もばっちりだ。女性や30歳以内、55歳以上の人間であれば金利が優遇されるとも言う。


以前からこういった公的融資の杜撰さやいい加減さに関する記事を書いていたが経営者の方から政策金融公庫の融資はザル。本当においしい。という声をちらほらコメントなどでもいただいた。


このようなザルのような融資で国民の税金が無駄遣いされているかと考えると頭が痛い。が、問題はそれ以上にこんな条件で融資をしているのにまったく新しいビジネスが育たない日本という国のヤばさだ。


原因はいろいろあるだろう。甘い融資条件をつける一方で規制強化にまい進し新しいビジネスの芽をどんどん摘んでいること。金持ちイジメの税制や充実しすぎの社会福祉制度で結局若者の挑戦しようという意欲を削いでいること。まあ、そもそも新しいイノベーションが非常に起こりにくい時代であること。などだ。


だが、それにしてもこの条件で新しいビジネスがドンドン生まれないというのはどういうことなのかと目を疑ってしまう。一方で日銀が金融を引き締めているから新しいビジネスが生まれないとの批判もあるが・・・・。どう考えてもこれを見ればそれがナンセンスなことがわかる。むしろ異常な信用緩和によって経済の新陳代謝が弱まっているのではないだろうか?その結果、ヒト・モノ・カネの流れは却って滞留している。市場機能を通した適切な資源配分が行われていないのだ。


むしろ、痛みを伴っても過度な信用緩和をやめること。そして適切な資源配分を再び促すことのほうが日本経済の復活に一役も二役も買うだろう。残念ながら政府にそのような知見も意志もない。停滞の時代はまだまだ続くかもしれない。


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