カネを回さないといけないは本当か?自粛ムードは間違いか? | ロンドンで怠惰な生活を送りながら日本を思ふ 「東京編」

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ロンドン・東京そしてNYといつの間にかいろんなところを転々とそしてまた東京に。海外なんて全く興味なかったし今もないという予想外の人生でした。今は東京に戻りしばらくお休みしていましたが少しずつ再開してみようかと思ってます。よろしくお願いします


プロ野球にJリーグそしてさまざまなイベントが自粛ムードの中で中止になったり開幕が遅れたりしているという。

それに対して、「カネを回さないと経済が死ぬから自粛ムードはよくない」という論調もネットを見ているとある。

たとえば、プロ野球とかは必ず電力に対して配慮する必要があると僕は思う。やるならば、東日本はデーゲーム・西日本ではナイトゲームなどで行うべきではないだろうか?その上で、独りよがりではなく、消費者たるプロ野球ファンが全体として何を求めているのか、同時に心を痛めている人々に配慮し幅広く意見を聞いて検討すべきだろう。強行開催は世間の批判を浴びてプロ野球の人気低迷に拍車をかけるリスクがあることは認識されねばならない。

それはそうと一般的にお金を使わないといけないんだ。自粛はよくないんだというのはどうなんだろうか?

お金を使いたいかどうかは各人次第で決めればよいことで、使いたくない気持ちの人に無理矢理金を使えというようなことを言うのはどうかと思う。

実際にはこの震災で相当心を痛めている人も多いわけだから、そういった気持ちに対して配慮することは必ず必要なはずだ。たとえば、少人数の飲み会などはいいが大人数は当面控えるといった各人の良心に基づく配慮は必要だろう。

今、無理矢理、消費をしなくてももう数ヶ月もすれば世の中はより平静を取り戻し普通の形に自然と戻っていくはずである。あせって消費しろという必要もない。

むしろ、今まで毎晩飲んでたが、しばらく気分が乗らないので自粛するというのはだめなのだろうか?金が回らないとういうが、その人はその時間をたとえば家で静かに読書をしながら体と心を休める時間にあてるかもしれない。それはそれでいいことだろう。長期的にはプラスの効果があるかもしれない。

現在の状況下で多くの人が節約すれば、それだけ多くのお金が金融機関に貯金として回り被災地の復興支援に回る額が増えるかもしれない。また、被災していない地域で消費が落ち込むことはトータルとしての物価安定に寄与し、被災地の方々が必要としている物資をより安価で調達できるという効果もあるはずだ。

だから、僕はあまりに短期的な視点から「金を使わないと経済が回らない」と煽るのはどうかと思う。人の生涯所得が変わらないのならばどの時点で消費するかという話なのだから、今自粛して将来使うのか、今使いたくないけど無理矢理使ってその分、将来お金を使わないのか。お金が回るかという観点からはあまり差がないはずだ。

もちろん、一方で反対に自分の心の痛みを押し付けて過剰に自粛を訴える人もどうかと思う。どなたかツィッターで述べられていたが、「実際には被災地の人は普通に生活して経済を回してほしいと言っている。被災していない一部の人が不必要に自粛ムードを煽っている」というようなことを。僕は申し訳ないが、東北に親戚・友人とも居ないので生の声が聞けない。しかし、それが現実なのかもしれない?

いずれにしても我々は心を強く持って、前向きに今できることをやっていくことが大切だと思う。たいていの人はまずは仕事に全力を尽くすべきだろう。それが今回の震災で亡くなられた方や被災された方に対する我々の義務であるように僕は思う。その上で、消費をしたくないと思えばしなければいい、したいならば心を痛めている人の気分を大きく害さない方法で消費すればよいと僕は思うし、それに対して人でなしであるかのように言うのは間違っているだろう。

要は、この場合も基本的には他人の行動を批判しすぎたりせずに、自然に任せればよいと僕は思っている。

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