医療保険の民営化 一考 ① | ロンドンで怠惰な生活を送りながら日本を思ふ 「東京編」

ロンドンで怠惰な生活を送りながら日本を思ふ 「東京編」

ロンドン・東京そしてNYといつの間にかいろんなところを転々とそしてまた東京に。海外なんて全く興味なかったし今もないという予想外の人生でした。今は東京に戻りしばらくお休みしていましたが少しずつ再開してみようかと思ってます。よろしくお願いします

相変わらず、健康保険の問題はクローズアップされている。非常に複雑。しかも医療にかかわる分野だけにナーバスになりがちだし、感情的な議論も起きやすい。


僕も正直、詳細まではわかっていない。が、今日はちょっとだけ健康保険の民営化について考えてみたい。(100%の提案ではなくあくまで思考実験という面も含めてです)


なぜ、民営化か。メリットは?

①応益負担をはっきりさせる。

②人々に選択の自由を与える。

③現行制度は自治体や企業ごとの保険になっており実は保険料にかなり不平等がある。

④役人の利権の巣窟である健康保険を民営化によって効率的にできる可能性。

まず以上の4点を解決しやすいのが民営化だと思う。


①と②は同義でもある。

たとえば、体が強い人にとっては保険料は高すぎるという人もいるだろう。それから、病気になった後よりも事前に健康的な生活を行い、そのことにお金をかけ健康を維持したい。健康保険料はできるだけ安く抑えたいという人もいるはずだ。人のニーズはさまざまだから国の一律の健康保険制度というのは各人のニーズに適さない可能性が高い。


③はというと

健康保険といっても会社だったり、公務員だったら共済組合、また自治体によって保険料率はかなり違うという。たとえば、高齢者が多い自治体は不利というわけだ。現行制度でもそんな有利・不利があるのだ。もちろん、すべて国の管理に一元化すると言う案もあるだろうが、個人的には民営化の方向を支持する。規模が拡大化することによって事務コストの低下、リスクの分散化によるメリットは大きいだろうし各人のニーズにあった医療保険が提供されるはずだ。


それから、④については説明するまでもないだろう。一定の効果が認められるはずだ。


では、デメリットは何だろうか?

①高齢者・低所得者や重病暦がある人はどうするんだ!!?

②保険料が高騰するんじゃないか?アメリカみたいにという漠とした不安

というあたりだろうか。

①に関しては移行期間に特に大きな不利益が発生すると考えられる。この部分は特に高齢者・重病経験者には税金を使って対応するしかないだろうし、それに反対する人はいないだろう。問題は程度だが、僕は現在のあり方は高齢者に有利になりすぎていると思っている。もう少し(いや、だいぶ)厳しくてもいいはずだ。が、この点は国民的議論の対象だろうし、今日の本論とはづれるのでここでは論じない。

低所得者に関しては保険購入のための補助金を出すことで自分にあった保険を選んでもらう。(そのほうが市場機能をゆがめないだろう。)


②に関してはもっと深く多面的に考えないといけないので、次回に話を回したい。(次回は明日の夜ごろにアップします)


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