こんにちは。
えんげきハウスのまこちんです。
『嫌われる勇気』
ご存知ですか
最近はドラマの影響もあってアルフレッド・アドラーの名前を良く目にします。
でも、知らない人もいると思うので簡単に説明すると・・・
オーストリア出身の精神科医、心理学者、社会理論家。フロイト、ユング、と並んで現代のパーソナリティ理論や心理療法を確立した1人です。アドラー心理学は有名で書籍も多く出ています。
『嫌われる勇気』はその中でもベストセラーになって今ではドラマの原作にもなっています。
そして、えんげきハウスもアドラー心理学の考えは、とてもとても参考にしていて、特にえんげきECの活動では意識して“勇気づけ”の声かけをしたり、“共同体感覚”を体感するような取り組みを目指したり、“課題の分離”や“目的論”は常に僕の心にとめてあります。
特に“勇気づけ”は様々なシーンで活用しています。
幼稚園児を対象にしたえんげきECでの事です。
ある男の子が、全体でやるゲームに参加したり、しなかったり、時には他のお友達の邪魔をしたりという事がありました。
えんげきECでは、そういう時、無理矢理強制する事はしません。
ただ、こちらの意向は伝えます。
そして、「どうしたいの?何がしたいの?」と尋ねます。(※これ“目的論”です)その時は、男の子は笑ってはぐらかそうとしたのです。
今度は気持ちを伝えます
「笑えない。これ以上邪魔されたら悲しいし、本当に嫌だから、一緒にゲームやりたいならやろう。やりたくないなら見てて。」
男の子はちょっとおとなしくなって近くの椅子に座ったのです。
「どうする?やる?見とく?」と聞くと
言葉ではなく手のサイン(人差し指と親指でOの形にする“OK”サイン)でゲームに参加する意思表示を示したのです。
そして、最後に「分かってくれてありがとう!」と伝えたのです。
男の子と僕の間で一瞬、間がありました。
そしたら彼はパキッと切り替えてみんなと溶け込んだのです。
最後の一言が“勇気づけ”なのです。
男の子にとって、自分を抑えて相手の気持ちを受け入れるという選択をする事自体、とても勇気のいる事だったのです。
でもその勇気に対して「ありがとう」と言われて、驚きと嬉しさがあったのです。
一瞬の間と彼の行動はそれを物語っていました。
この様な小さな勇気づけが、他者を思いやったり、尊重する根っこになるのです。
家庭では“勇気づけ”のチャンスがいっぱいあります
是非、家庭内で勇気づけをやってみてください
アドラーの書籍で僕のもう一つのオススメは
「幸せになる勇気」というのがあります。
こちらもチェックしてみてください。
「嫌われる勇気」の続編で、子どもの問題行動について書いたのがとても分かりやすかったです