先週稀勢の里について

書いたばかりだった。

 

なんと、優勝してしまった!

 

「してしまった」という言葉にはどれだけ

感慨が含まれているか・・・。

 

14日目にまさか白鵬が初顔合わせの

貴の岩に負けるとは思わなかった。

 

私の勝手な予想は、一敗の差で千秋楽になり、

本割で白鵬が勝ち、優勝決定戦で

稀勢の里が勝って涙の優勝であった。

 

しかし、千秋楽の相撲も迫力があった。

 

白鵬の突き刺すような渾身寄りを

稀勢の里は土俵際でこらえ、

左からたたきつけるように投げた。

 

完璧な横綱相撲であった。

 

賜杯を受け取る時、

左手の指をどこにかけてよいかわからず、

所在なくピクピクさせていた。

そのぎこちなさについ嬉し涙が出てしまった。

 

振り返れば、昨年栃東以来の

日本人力士として琴奨菊が優勝した。

その後、豪栄道も優勝した。

 

稀勢の里の胸中がどうあったにせよ、

自分にもできると思わせてくれたに違いない。

そういう意味でも両大関の優勝は

今回の稀勢の里優勝の見事な

精神的サポートになったことだろう。

 

おそらく、近々に若乃花以来19年ぶりの

日本人横綱が誕生する。

 

これからは凝視しながら大応援をするので、

立派な大横綱になってくれよ!

 

頑張れ、稀勢の里!!