風が 私の前を 横切ると
私は ふと あなたの気配を 感じてしまうの
振り向いても そこに あなたの姿は ないけれど
私の 思い出の中の あなたは
いつだって 微笑んでいるの
くったくのない 微笑と おでこのKISSと
冷めた現実と 夢幻の狭間で 私は
優しい言葉を 飲み込むの
もう あなたには 伝えることが 出来ないから
もう あなたには 私の声が 届くはずもないから
風が 私の前を 横切って
私から あなたの わずかな記憶を 奪ってゆくの
少しずつ・・・ 少しずつ・・・
いつか 消えて なくなるのかな
あの バブルバスの 泡のように・・・
パチン・・・とはじけて 跡形もなく・・・