ハーセプチンについて(今回も長いよ) | 40歳2児のママ★若年性乳がん8年生!!

40歳2児のママ★若年性乳がん8年生!!

15歳と13歳の子育て中。2016年7月、 初検診で乳がん発覚!!
ステージ2b(しかし手術で開けてみるとリンパ転移多数で実際は3a相当でした´д` ;)
ホルモン陰性のHER2タイプ。グレード3(やっぱな!!)
突然始まった闘病生活の記録を、私らしく綴っていきます(^^)




こんにちは!


ARALEです/(^o^)






本日2回目の更新です。


実は今朝更新したブログにハーセプ治療費について誤りがあり、気づいてすぐ訂正して更新し直したのですが、その短時間に数人の方が「いいね!」をしてくれたので、正しい情報を改めてちゃんと更新しなければ!!と思い、今に至ります^^;



すぐにブログを読んでくださった方々すみませんヽ(;▽;)



あくまで当事者ではありますが医療関係は素人の、私の知っている知識を書きますので、細かい違いはあるかもしれませんが、、、、少しでも参考になれば。


ハーセプチンのことを私もうまく説明できないなーと気づいたので、ハーセプチンのパンフレットを片手に私もこのブログをきっかけに勉強し直してみようと思います^_^!






んで。



私が現在使っているお薬ハーセプチン。


人類の英知と言っても過言ではない、保険適用になってまだ間もない優れもののお薬です!!


乳がんは、シコリのある原発巣以外にも血液やリンパに乗って全身に小さながん細胞が散らばっていくという特徴があり、全身がんとも呼ばれています。


よって、手術で原発巣を取り除いたとしても、再発予防のために全身治療をする事が望ましいとされています(術後化学療法)。



もしくは、手術の前に原発巣の縮小を確認ながらl効果的な抗がん剤を試して小さくしてから手術をするという、術前化学療法もあります。




全身治療の抗がん剤治療は、細胞分裂が早く際限なく増殖し続けるというがんの特性を利用し、全身に散らばっているがんを叩いてくれますが、他の正常な細胞も攻撃してしまいます。


結果、新陳代謝の盛んな毛髪や口内粘膜や消化管、白血球なども攻撃してしまい副作用が伴います。




対して分子標的薬ハーセプチンは、がん細胞だけを狙って攻撃してくれます。


普通、乳がん細胞はゆっくり増殖し、10年ほどかけて直径1センチになると言われています。

でも中には増殖の早い細胞があり、その1つがHER2タンパクです。

HER2タイプの患者さんは、正常の1000〜10000倍の量のHER2タンパクがあり、このHER2タンパクががん増殖に必要な餌をたくさん取り込む「手」となっているんだそうで。



ハーセプチンは、この「手(HER2タンパク)」に手錠をかけて増殖に必要なエサを取り込めない様にし、兵糧攻めにしちゃうんです!!



なので従来の抗がん剤とは全く違う仕組みでがんを抑えたり殺したりしてくれるんです!!



実際、私が通院中時々お会いする先輩患者さんは、肺に再発して手術をした後からハーセプチンを使い続けてもう6年になるそうですが、再再発はしていません!

その先輩曰く、
「きっとハーセプチンのおかげでちゃんとがんを抑えてくれてるんだと思う。きっとすごくいい薬だよ!」

と言っていました。



そして、

「私も10年前の初期治療の時にこの薬が使えてたら、再発してなかったのかな、肺取らなくてもよかったのかなとか思うこともあるけど、仕方ないよね。」



とも言っていました。




そう、このお薬、日本では保険適用になってまだ間もないお薬なんです。



2001年にHER2陽性の転移性乳がんの治療薬として承認され、2008年からは再発防止のための術後補助療法にも使えるようになりました。


その後2011年新たに術前療法としてもハーセプチンの適応が追加されました。


なので、先輩患者さんが10年前がんが発覚した当時は初期治療ではハーセプチンはまだ使えなかったのです。



今では、初期治療でも使える様になったとはいえ、使えるのは1年間だけと決められています。


私の主治医曰く、
「こんな高額な薬を保険適用でずっと使える様にしてしまったら、日本の医療は破綻する」

とのこと^^;


ちなみに再発後は、効果がある限り、副作用が強く出ない限り(長期的使用で心臓に負担がかかることも)、お金が許す限り使い続ける事ができます。




それまで進行が早く転移しやすい予後不良とされてきたHER2タイプが、ハーセプチンの登場で飛躍的に予後が良くなったそうです。




こんな心強い薬ハーセプチンですが、効果があるのは検査でHER2が陽性だった人だけです。


HER2陽性の患者さんは乳がん全体の15〜20%です。

ちなみに乳がん全体の60〜70%の人がホルモン受容体が陽性ですが、私はホルモン陰性のHER2タイプなので、乳がん全体の10%の中の1人です。


なので、私はホルモンのお薬が使えないので、抗がん剤とハーセプチンを組み合わせて治療するのが私の全身治療の標準治療となります。

そして、ホルモンもHER2も陰性のトリプルネガティヴもというタイプもあります。








というわけで、、、


このハーセプチン様様に私は賭けているところがあります。


一番ポピュラーなホルモン陽性タイプだと、5年、10年と治療が続きます。

それはそれで経済的負担や副作用との戦いもあり大変なんだろうなと思います。


でも、私は1年の期限付きハーセプチンが最後の砦。

この治療が終わると無治療になります。


なにも治療できないというのは、不安でもあります。


なのでこの初期治療で、ハーセプチンが奏効してほしい、、、







しかし





人類の英知は、安くはないんです、、、




ハーセプチンは体重によって投与量は変わりますが、私の場合保険適用前で¥136000かかっています。


なので保険きいてもお会計は4万円を超えます。


3週間に一度の点滴なので、1ヶ月に2回投与する月もあります。


そういう月は、高額療養費の上限いっちゃいます。



1年間、全18回ほどの治療なので、あくまで単純計算でも全部でざっと70万円前後かかることになりますね、、、^_^













ぐぅはぁああぁあああああぁぁぁぁあああぁああぁ!!!!!!!!!!!







(´༎ຶོρ༎ຶོ`)(´༎ຶོρ༎ຶོ`)(´༎ຶོρ༎ຶོ`)(´༎ຶོρ༎ຶོ`)(´༎ຶོρ༎ຶོ`)(´༎ຶོρ༎ຶོ`)(´༎ຶོρ༎ຶོ`)(´༎ຶོρ༎ຶོ`)(´༎ຶོρ༎ຶོ`)














すみません取り乱しました。












これが再発したら、それがまたHER2タイプだったら、この出費がエンドレスですからねー。


お金はいくらあっても足りないです、、、




私 、夏休みから働こうと思います。







たーだーーしー





治療費問題も切迫していますが、9月にどうしても行きたいコンサートがあるんです!!


それはアニメ進撃の巨人の主題歌を手がけているRevo様率いるLinked Horizonのコンサート!!


主人も息子もファンで、チケット1枚なんと¥9500、、、!!



チケット4枚もし手に入ったら¥40000吹っ飛びます(´༎ຶོρ༎ຶོ`)


でも行きたいーーー!!



ので、治療費&チケット代の為、、、オタク魂で奮起して、ARALE33歳、9年間の専業主婦生活からついに社会復帰します!!!(予定w)