『あのぉ…今はコーチングをして欲しいわけではないんだけど・・・』 | 黒岩直貴オフィシャルブログ「これまでの人生を完了し、今からの人生をリデザインする」

『あのぉ…今はコーチングをして欲しいわけではないんだけど・・・』

こんばんは、黒岩直貴です。


最近、コーチングについて考える出来事がありました。
そのうちの一つをフェアーしたいと思います。


新しいコーチングの手法を学びに言った時の話。


参加者は約30人くらいで、
ワークショップ型式なので
参加者どうしコミュニケーションを取ります。


ペアになって
参加目的を話している時
私の順番になりました。

パートナーの男性は
私の話を一生懸命聴いてくれました。

きっと、私の目的を明確にしようとサービス精神があったのでしょう。
コーチング的な関わりをしてくれました。


「その目的を達成すると、どんな良いことがありますか?」


善意から聴いてくれているとわかるのですが、
私の中には違和感がありました。

特に、このワークはコーチングを実践しましょう!
と言う設定ではないから、
なおのこと私は違和感を感じたのです。


心の中では思わず。


『あのぉ…今はコーチングをして欲しいわけではないんだけど・・・』


とつぶやいている自分にハッとしました。




すると・・・




結婚してまもないころ
妻が友人と会って帰ってきた時のことが
蘇ってきました。

友人とお茶して帰ってきた妻は、
機嫌が良いと思いきや
何にやらぶつぶつと言っていて
いらだっていました。


「どうしたの?」


と私が聞くと。


「別にコーチングして欲しいわけじゃなくて、
ただ聞いて欲しかっただけなのにさ・・・
いろいろ聞かれても答えられないよ!」



と言って、
吐き出しスッキリしたみたいです。


私「確かに、そうだね。」




コーチングを学び始めのころって
覚えたことを試したくなりますよね。


これ使える!

これなら、あの人も喜ぶだろう!


と新たなコミュニケーションの引き出しを使いたくなります。


この気持ちよく分かります!


コーチングの引き出しとしては、
何気なく、自然に、
相手も気づかずに使えるものも多いですが、

特に、

質問を通して、
イメージを膨らめたり
気持ちを深めたりする関わりについては
控えるのがいいですね。


信頼関係がある = 質問に答える


ではないのです。


質問に答えない = 信頼関係がない


でもありません。


基本的に人は、質問になれておりません!


実際に、私がセミナーの目的を話して
善意から明確にしてくれた男性は信頼できる方でした。

ただ、その関わりは今はされたくなかっただけなのです。


コーチングの基本は、
相手がどんな関わりをして欲しいのかを
理解することが大事になります。


例えば。


世界一美味しいラーメンをすすめても

相手が、
「ラーメンは昨日食べたから
今日はカレーライスを食べたいんだよ。」


と言いました。


あなたは、それでも世界一美味しいラーメンを今すすめますか?



もちろん、すすめないですよね!

きっと、美味しいカレーライスを一緒に食べていることでしょう。





相手は私に、

何をして欲しいのか?

何をして欲しくないのか?


を感じ取れれば最高ですが、
お互いに話し理解することが必要です。


面白いことに、
人は、どうして欲しいのか?どうして欲しくないのか?
何て、いちいち考えていないのです。

無意識にはあっても、自覚はしていない場合が多いですから。