何年か前、新聞テレビで問題になったホメオパシー。
ホメオパシーを選んだから人が死んだ。
だから非科学的な代替医療は殺人と同等だ。
こんな感じで報道では非科学的民間療法の代表のように言われていました。
これを鵜呑みにしている人はまだたくさんおられると思います。

「ふつう」に考える習慣を持つようになると報道を鵜呑みにできなくなります。

ホメオパシーで人が死ぬと殺人と言われるが、抗がん剤で人が死ぬと仕方がないと言われる。この抗がん剤の有効率が100%ものはこの世に存在しない。平均20%の有効率という一応の科学的なデータがあるだけである。裏を返せば、5人に4人は無効という科学的データで人が死ぬのは仕方がないという。また、エビデンス(証拠、証明)に基づく病気に対するガイドラインが医療の基本行為であるが、抗がん剤の話しと同じで、100%有効というエビデンスは存在しない。

同じ「死亡」に対して、殺人と合法とに別れる理由。
この違いは前提による。

現代医学はしい これが今の世の中の前提である。ただし、結果は伴わなくてもいい。データさえあればいい。その前提があれば医療上の死亡は基本的に「仕方のない死亡」となる。手の施しようのない、本当に仕方がない場合も当然ある。

「ふつう」の人の感覚だと、結果の方が大切である。山奥の謎のキノコで病気が治っても構わないと思う人は少なくはない。なんでもいいから病気が治ればいい。それが本心だと思う。

なぜ結果が伴わなくても現代医学は正しいという前提になるのか。誰がその前提を決めたのか。それが教育と権威と報道による洗脳なのである。人という小宇宙を相手にする学問に絶対はないし、科学的にだけ対処することなどできやしない。

だからといって、現代医学を否定する気は無い。謎のキノコだけでよいと推奨もしない。ホメオパシーさえあれば恐いものは無いとも言えない。これはどれが優れているかという議論に意味は無いということである。それぞれの役割を必要な時に果たせばよい。科学的に理解が進むことは決して悪いことではないが、分かった科学で全てを理解した気になってはいけないのである。


ビックリマーク話しをホメオパシーに戻そう。

イギリスのエリザベス女王には専属のホメオパスが6人いるそうな。
チャールズ皇太子も同様に専属ホメオパスがいる。
王立ロンドンホメオパシー病院という施設が堂々と存在している。
イギリスではホメオパシーが医療保険適応されている。
オーストリアではドクターホメオパスのみがレメディの処方を許可されている。
ホメオパシーの歴史は200年を越えて受け継がれている(進化も)。
赤ちゃんや動物にも効果の発揮を見る事が出来るためPlacebo(プラセボ)とはいえない。

後日頂いたコメントを転記:フランスに留学していた友人の話で、フランスでは病気になると、まず西洋医学の医師にかかるか、ホメオパシーの医師にかかるかを決めます。そして、フランスではホメオパシーを国家が認めており、国民保険の適応されます。そして、ドイツやフランスでは医師の 4 割近くがホメオパシーを用い、また医学のカリキュラムにもホメオパシーが入っています。

非科学的?

何度も繰り返しになるけれど、科学は世の中の森羅万象を全て解き明かしてはいない。自然界のほんの一部の仕組みが分かったに過ぎない。良かれと思って植えた植物が他の植物や昆虫を絶滅させることだってある。地球上では未だに新種の生き物が発見されている。深海の生物どころか、鰻の生態すら科学的には分かっていない。iPS細胞はノーベル賞ものだが、科学は1つの細胞すら作り上げることはできない。薬害で問題となる薬剤相互作用も、2種ならまだわかるが、3種となればもはや未知の領域となる。ましてや10種を同時にのんだらもの凄い未知の世界で誰も予測はつかない。大丈夫だ等とは口が裂けても言えない。実に世の中は非科学的に満ちている。自然から見たら人知はまだまだ稚拙である。

科学的に分かっている事の方が実は少ない。この ふつう の感覚を持つことがメディアに惑わされないためには大切であります。

しかし、人間の擦り込まれた常識を覆すには時間が必要である。地動説と天動説に決着が付くのに200年以上の歳月を要している。医学も内容は刷新され続けていて30年前と今とでは認識ややり方が変わる。手術前の手洗い1つとっても分かる。私の時代は手の皮が剥けるまで手洗いせよだが、今は軽く汚れを落とせばよい。これは手洗いをしようがしまいが手の毛穴の中の菌が手袋の中の汗で表面に出てくるので1時間持たないことが分かったからである。

分かれば 変化は い。

だから く分かって 欲しい。

いろいろなことにづいて欲しい。

く 目を覚まして 欲しい。

世の中の常識が 正しいとは らない。

少しでも「ふつう」の感覚を身につけよう。

その為には 常日頃から 意識し続けなければならない。

疑問を持ち、持ったら解消する努力をしよう。

いろいろなことが 芋づる式に 納得できることが 多いと分かるはず。