本日、新聞の折り込みに特集されていました。
読んでみて違和感と思い込みを感じたので書いてみます。
この様な記事を鵜呑みにさせることが洗脳に繋がると思うからです。
長いですが、分割はやめました。
お役に立ちますようにラブラブ

<注意点>
このブログに書いてあったとか、プリントアウトして主治医に見せて相談することはお勧めできません。なぜならば、専門以外の人間が述べたことについては「検討すること無く一蹴する」傾向があるためです。自分の知識としてご活用下さい。しかし、患者さんから意見や希望を述べるだけでも「素人のくせに」と言われる事も少なくありません。医者の自尊心を傷つけられるからです。今後の治療を考えた場合、そんな高い所にいる医者は見切りを付けた方が身のためです。ご検討下さい。
知識を持った玄人が、知識を持たない素人に、知識を提供して理解を促すのが「師」ですので「医師」となります。「玄人の言う事を聞け」というのは医師では無く「医者(医術を操る者)」です。見分けて下さい。

<40-50歳代から乳癌患者数が増加>
実際に乳ガンと診断された患者数の統計を見ると増えていると言うことです。この数値は間違えてはいないでしょう。だから「気にする」という意識を持つことには意味があるとは思います。そういう時代が来たという事では無く、自らがその時代に足を踏み入れているという自覚が大切です。

なぜなら、自然治癒力を怠ること無く発揮し続けていたら、風邪もひかないし、ヘルペスにもならないし、壊れた組織や臓器は修理されるし、発生する日々のガン細胞(ガンもどき細胞)も駆逐し続けるからです。自然治癒力を発揮し続ければ老衰で死ぬしか無いのです(怪我などを除く)。病気を発症したり病死すると言う事は、免疫能力などを含む自然治癒力を発揮し続けられなかったという事実を認識することです。

ガンになるのは発ガンを許す環境に気づかずに生活している点が問題だと言う事です。発ガンするには5-10年かかるというのは医学でも常識とされています。チェルノブイリ原発事故後の甲状腺癌発生も5-6年後から急増している点を見ても間違えてはいないと思います。日々、発ガンさせまいと免疫細胞が精一杯働けど、それを上回るガン細胞の発生環境であったり、免疫細胞が力を発揮できなかった体内環境であったという事実を受け止めなければなりません。

<女性ホルモン(エストロゲン)の刺激が発症に影響>
確かに乳ガンの7割はエストロゲンの刺激を受けてガン細胞が育ちます。これだけを読むと、女性であるだけで乳ガンになると思い込まされます。

これは、根本的に考え方が間違えています。

人体に出来るガン(悪性腫瘍)は、元々ある細胞が悪性化します。その悪性細胞は元の細胞の特徴を持っていても不思議では無いでしょう。乳腺は女性ホルモンの分泌と共に女性らしい曲線を描く身体の変化をもたらしますし、子孫繁栄には必要不可欠なホルモンです。たまたま乳腺の細胞がガン細胞化したというだけの話しで有り、女性ホルモンで増殖を促されるという特徴を乳ガン細胞が受け継いだけと言う事です。女性ホルモンがあるから乳ガンが発生すると思い込んではいけません。

ホルモン剤は、この増殖を促すホルモンの働きを抑える役割を持っています。ですから、抗ガン剤では無く、制ガン剤という分類になります。「増殖を促さない」であって、「ガンを攻撃する」ではありません。ですから、ホルモン剤でガン細胞は絶対に小さくなることはありません。大きくしない事が目的です。通常5年まで使われますが、単に6年目以降のデータが無いので分からないから使わないということです。データは無くてどうなるか解らない事を承知で続行を申し出ることに問題はありませんが、続ける事の弊害も熟知する必要が有るでしょう。それは主治医や薬剤師に確認して下さい。

ホルモン剤を使う時の注意点は、ご自身の乳ガン細胞にホルモン感受性が有るかを必ず確認して貰う事です。感受性が無くホルモン剤を使うと言うことは副作用だけを頂くと言う事になるからです。よく主治医へ確認して下さい。そして、納得して使って下さい。

<ほかのガンとの違い>
他のガンと比べて進行が遅いというのは有名でして、いわゆる「鈍亀」です(亀さんごめんなさい)。半年掛けて細胞分裂が起こるという説もありまして、忘れた頃に再発や転移が来るというのも乳癌の特徴です。

ですから、細胞分裂を阻止する目的の抗癌剤では殆ど役に立たない事が解ります。細胞分裂しようとするガン細胞に鍵を掛けて分裂させないことを目的としているため、分裂が起こらなければ鍵は掛けられません。ましてや、乳癌を肉眼的に全摘出して再発予防に抗癌剤などという発想は起こり得ないのです。乳ガン細胞よりも遥かに正常細胞の分裂が活発だからです。最大の問題は骨髄の造血細胞が真っ先に壊れ、免疫能力を落としてしまう点です。免疫能力を下げてしまえば、発ガンを許すのは当然だからです。しかも、分裂していないガン細胞にとって抗癌剤は無効です。警察官のいなくなった社会で治安が悪化するのは当然であると言うことです。

裏を返せば、極めて発育の遅い乳ガンであれば、免疫能力や修復能力などの代謝力を上げる事により、駆逐できる可能性は他のガンと比べて遥かに可能性が有ると言う事にもなります。
参照:◆ 癌(ガン)に対する考え方:本当に不治の病ですか?

セカンドオピニオンも意味は有りますが、現代医学会の同じ穴の狢(むじな)であることを忘れてはいけません。同じ発想でものを言うので根本的には同じです。温存手術が可能か?スーパードクターか?などの方法論や技術論の違いを模索するには意味があります。

<乳房の構造と発生しやすい部位>
上部外側に発生しやすい事はそうですし、これについては異論が無いです。主な転移部位も紹介されていますが、こんな事を知ったところで意味は無いでしょう。恐怖をあおるだけですから。

<2年に1度は検診を>
検診の意味を正確に知らなければなりません。「検診をすれば安心」という概念には問題があります。殆どの方は「自分は正常」だと思い込み「安心したい」目的で受診します。間違いです。検診(健康診断も)というのは、「見つけられるもんなら見つけてごらんよ」という強い意志と、見つかった時にはどうするかを「決めて」おく必要が有ると思っています。乳ガン検診で異常なしの結果を受けた7ヶ月後に乳ガン末期になったという方にも会いましたし、検査さえ受ければ安心という概念は正しくは無いと思っています。

異常なしの場合、その時には異常が無かったという事実があるのみです。ガンにならない未来が約束された訳ではありません。検診も健診も、検査データを見る担当医は「見逃しによる訴訟」を常に恐れていますので、疑わしければ「疑い」をかけて「要、精密検査」とします。精密検査でガンもどき細胞が一つでも見つかれば「乳ガン」というレッテルを貼られ、三大療法(手術・抗癌剤・放射線)のレールに自動的に乗せられます。

ガンにならない生活と身体作りを行い続け、自分の生き方の確認をするために検診・健診を受けると言うのであれば意味は有ります。乳ガンの疑いがかかった場合、検査によって現状を把握することはいいでしょう。発育や進行が遅いタイプであれば注意深く経過を見て、自身の免疫能力を高めてガン細胞を食い尽くす生活改善を心がけるというのも、一つの選択肢であると言えます。
参照:◆ 健康診断、がん検診の受け方

<進化する乳ガン治療>
~「乳ガン治療はめざましい進歩をとげている」とありますが、昔に比べてましになったということです。乳ガンが医療で治るという錯覚を抱いてはいけません。10が15になって素晴らしい!! というのが医学ですが、一般の感覚では五十歩百歩と言います。100から見たらほど遠い。。。 ガン全体の成績を眺めてみますとこの20年間、まあ、そんな感じです。
医療が進歩したら治らない病気が治るかも知れないという幻想も捨てた方がいいです。風邪も花粉症も高血圧も糖尿病も身近な病気すら治す事が出来ない医療に難病が治ることを期待するのが間違えです。

~「乳房全摘手術から乳房温存手術も選択」は確かにそうですが、外科医は全摘出がいまだに大好きです。全部取らないと再発しますよ?いいんですか?と脅されることも少なくはありません。温存手術を受けるためにはかなり高いハードルがあると思った方が良いでしょう。

~「部分摘出+放射線で再発を抑えることも出来ます」という記述も、以前に比べてみると昔よりは多少ましになったという程度とお考え下さい。「ああ、再発が抑えられるようになったんだ」と勝手に思い込むことはやめましょう。
医学にガンの再発を阻止する方法論は存在しません。ガンになる原因が解明されないので根本的解決法もありません。医療技術や薬剤を駆使して再発する時期を後ろにずらす事が基本です。そして、それはあくまでも比較論です。

~「乳房復元術も発達した」これは朗報です。形成外科技術の進歩です。

放射線を受けますと、受けた部分の細胞はジワジワと焼けていきます。生肉を焼くと色が変わって縮みますよね。あれは一瞬ですが、放射線照射はその焼き肉の状態が年単位で起こると思えば分かりやすいかと。放射線をガン細胞にだけ高線量照射すれば焼き切ることは可能ですが、正常細胞に当たれば一緒に焼け死ぬので低線量分割照射が行われます。直ぐに変化は出ませんが、確実に焼けていきます。そして、受けた照射をキャンセルすることは不可能です。納得して受けて下さい。

どんなに知識を得て、理論武装しても、医者の巧みな話術に抗うことは困難です。何とか粘って下さい。納得できるまでとことん話し合って下さい。患者さん本人の人生まで考えてくれるような主治医と巡り会うことを願っております。 ~ 医者という生き物の多くは病気にしか興味がないので。。。